パーフェクト・デイズ
録画した映画『PERFECT DAYS』を見た。主演の役所広司がカンヌ映画祭で最優秀主演男優賞をとっている。2年半ぐらい前の作品で、評判はYoutubeなどで知っていた。そのうちBSでやるだろうと思っていたが、先日放映があった。
毎朝、道路を掃除する竹ぼうきのかすかな音で目覚め、歯をみがき、顔を洗い、髭をととえ、仕事のつなぎを着て、軽のバンで仕事にでかける。
この映画については監督や出演者がインタビューに答えており、その動画でいろんな人が感想を述べている。感動して何度も見た人もいれば、ロケ現場を巡礼している人の動画もある。押上のアパート、浅草の地下街、隅田川のさくら橋、渋谷区の公衆トイレ、代々木八幡など。場所になじみがあれば親近感をおぼえるが、かえって鑑賞の邪魔になるかもしれない。
東京都のトイレ・プロジェクトの広報版として企画されたのを映画化したという。トイレはみなユニークな形をしている。透明なガラスのトイレだが中に入ってカギをかけると、一瞬で不透明になる。このトイレはニュースでも見たことがある。みんな洒落たトイレで、ぜんぶ温水シャワーつきだったと思う。
平山は寡黙でていねいにトイレ掃除をしてゆく。イヤな顔ひとつ見せず、むしろ満足げに仕事をしている。毎日おなじ仕事を繰り返すだけだが、そこの小さなエピソードが加わる。そこも詳細には見せず、観客の想像のはばを広げている。
木々の葉をモノクロ写真に撮っているが、木漏れ日がテーマでもありそう。仕事場への往復で聴くカセットの音楽も軽くリズムがいい。「朝日の当たる家」とか「ドックオブザベイ」とかいった、ロック調の歌が多い。ちょっとインテリっぽい匂いがする。過去になにがあったのだろうか。


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