きのうハガキを出すときに、机の中に絵葉書を見つけた。星野富弘美術館で手に入れたものだ。このハガキは投函してしまったが、いい詩なので、それをコピーし、けさスキャンした。
星野さんは中学の体操教師だったが、空中回転の模範演技中、頭から落ちて頚椎を損傷し、両手足マヒになった。その後、口に筆をくわえて絵を描くようになり、詩を添えている。絵もいい、詩もいい。心に刺さる。母が色をつくり、一枚の絵を15日間ぐらいかけて描き上げたという。何度かテレビで紹介されたことがある。結婚し、キリスト教徒になった思う。いま、77歳。
痛みも 悩みも
傷つくのも
生きているから
私は今
かなり生きているぞ 富弘
大分県では線状降水帯が発生して、川が氾濫しているなんていうニュースをやっていた。先日も島根県や新潟などでも聞いた。もう線状降水帯と聞いても慣れっこになってしまった。きょうも蒸し暑い。室外温は35℃と表示されている。
池上さんの番組だったろうか。学校で教えている内容が昔と違うという話をしていた。鉛筆はHBでなく2Bだとか、カエルの解剖はなくなってイカになったとか。それで、むかし描いたイカのことを想いだした。冷凍イカだったが、写生をしているうちに溶け出してきて色がどんどん変わる。とくに目の色の変化が怖いようだった。
先日、井の頭公園で、紙芝居屋さんが「ニンジンが好きな動物はなに?」と子供たちに聞いていた。私が「馬!」と言ったら、子どもたちはみんな「ウサギ」と答えていた。馬と言ったのは昭和生まれの人でしょうだって。ああ、昭和も遠くなりにけり。
5月4日。地下鉄千代田線の湯島で降りると、旧岩崎亭は近くで1、2分だった。名前は聞いているがまだ行っていなかったので入ってみた。みどりの日なので入場無料。といっても、シニアは200円だ。
外観からして洋風の博物館みたいな感じで、贅を尽くした建物の感じがする。靴はビニール袋に入れて手に持つ。順路にそってレッドカーペットを進む。大理石の暖炉や天井の黒光りする木材がすごい。多くの賓客が訪れた感じがする。壁紙やシャンデリアも豪華だ。こういう建物を維持するにはたくさんの使用人がいただろうなんてことを考えてしまう。
洋館とは別に和館もあり、巨大な敷石がならぶ。立派な建物だが、あまり住みたいとは思わない。
つぎに不忍の池を根津方向に進むと、横山大観記念館がある。こちらは入館料800円。下駄箱があり、やはり靴を脱いで入る、この3月から歌舞伎座で使われている緞帳(どんちょう)の柄が大観作の「霊峰飛鶴」をモチーフにしたもので、その制作過程が展示されている。100種以上の色の糸を染め、織り、緞帳に仕上げていくさまはとても大掛かりである。
横山大観の住まいは、普通の古い日本家屋のようで落ち着く。まめにスケッチをしておられたようであるが、そのノートが以外に小さいのに驚く。しかし、正確に描かれている。90歳まで生きたという。先日の彫刻家長谷川先生も103歳まで生きた。好きなものを見つけ、それに没頭した人は長生きな人が多い。ビデオを見たが、規則正しい生活をし、自然光を大切にするから夜は絵を描かないという。さすがプロだ。
平賀源内に
のせられてウナギを食い
モロゾフに
のせられてチョコを贈る
なにやってんだか
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