フォト
無料ブログはココログ

五行歌・詩

2024.02.21

しんゆり五行歌会・2月

                 室川(一席)
でこぼこ道
分かれ道
狭い道
二人でなんとか
歩いてきた道


                 山本(二席)

雪の通学路
傘が踊り
鞄が揺れ
靴が跳ね
いろどる舞台


                 きさき(三席)
うっかり を
飛び越え
すっかり
忘れる
昨今


                 のぶ
水・灯り・住
何気なく使えて
当たり前の日々
そのありがたさに
感謝


                 そら
雪に埋もれ倒されても
凍てつく寒い中でも
じっと耐えている
冬の花
お湯あげようか?


                 良元
雪解けの朝
最後の孫の受験
「滑るからね 滑るよ」
嫁が思わず
「滑る すべる」を言わないで


                 澤田
小さな庭の白椿二本
春分を待たずに
咲き始めた、
能登半島の余震は
まだ収束してない

      
                 えんみ
農家さんから
山ほどの
小松菜をいただいた
一日三食
お腹が畑になった


                 内藤
パチンコ屋の
開店前の行列
高齢者かと思いきや
若者ばかり
学業はどうした?


                 熊田
同年齢の人が
逝くことは寂しい
小澤征爾さんありがとう
僕の青春は君の清新な
音楽とともにあった

 
                 京子

ダンボールいっぱいの
野菜たち
「購読者キャンペーン」の品
今年でやめようと
思っていたのに


                 リプル
菜の花の
向こうに
白い富士
雲さん
少しどいて

2024.02.03

二月号投稿歌「五行歌誌」

ホバリングの
美しさに魅せられて
カワセミ病
いまも
後遺症がのこる

 

キセキレイは
清流の貴婦人
初めて見たとき
その姿を
どこまでも追う

 

クイナは
水鶏と書く
飛べるよ
ヤンバルクイナに
似ているけど

 

浅瀬に
冬鳥が
あつまり
多摩川は
鴨川になる

 

寒風のなか
ひたすら
空に向かって
伸びる
メタセコイア

 

排泄行為のとき
思わずつぶやく
ありがとうございます
ありがとうございます
ありがとうございます

2024.01.14

リプル賞

きのうの関東合同新年歌会で、私が個人賞をあげた人の歌はこれ。飾らない、分かりやすい歌で、気に入った。


夫婦で交わす
たわいない繰り言は
幸せの証し
とだえた寂しさ
妻逝って知る


その他、いい歌だなと思った歌をいくつか紹介しよう。


牛鍋に
箸がふれあう
目と目が笑う
それがきっかけ
今も仲良し

 

ふわり
あなたの胸に
着地する
紙飛行機に
思いを乗せる

 

イジワルすると
自分にも
それが刻まれる
自分自身も
傷つけてると思うよ

 

まとまる前は
どのように
散らばっていた?
己の素粒子たちに
不毛な問い

2024.01.13

関東合同新年五行歌会

P1100605
主宰のあいさつ

コロナが少しぶり返し、インフルエンザも流行っている頃が申し込み時の状況だったのか、参加者は86名だった。以前の半分ぐらいだ。4年ぶりだし、10月に全国大会があったこともあるだろう。でも、新しい出会いがあったり、話したことのない人と話したり、楽しい時間を過ごせた。静岡や長野、茨城など、遠方の方もみえた。

 

入賞作品

一席(菊池牧子)

なるようにしか         
ならない
あきらめではなく
覚悟を決め
老いを生きる


ニ席・草壁賞(静御飯)




すれ違う人さえ
私を包む 故郷


三席(永田和美ナゴミ)

やさしさは
「熱」かもしれない
たった一言で
こころの棘が
溶けていく


四席(平井千尋)

言ってしまった禁句 の
残響
深く
鈍く
骨にひびく


四席(葉翠)

これでいい?

訊く人がいなくなった
母を亡くした
初めてのお雑煮



フリーマーケットで       太田京子
奥さんに内緒で
負けてくれるご主人
思わずパンを
お裾分け


困ったときの          リプル
神頼み
さて
あなたの日頃の
行いは?

2024.01.08

五行歌誌・1月号投稿歌

枯れ葉が
アスファルトの道を
走る
きっと地面を
探してるんだろう

 

バス停で
近所の女性に遇う
旦那が亡くなって一年
一人は気楽でいいわ
本音のよう

 

ひとりひとりは
いい人なのに
民族や国家となると
豹変する
絶望すら感じる

 

人は間違える
あなたも私も
間違える
赦(ゆる)す心を
持とう

 

笑いは強い
いのちが
のびる
笑う真似でも
いいんだよ

 

おしっこが
勢いよく出た頃が
なつかしい
でも出るだけ
ありがたい

2023.12.23

霜柱ガリガリ

Simobasira

けさ6時の外気温は-1℃。寒い。外に出て畑を見ると、りっぱな霜柱が立っている。

北海道や日本海側は大雪で大変らしい。東京地方は寒いけれど、雪が降らないだけ助かる。暮れからお正月にかけては暖かいらしいが、その先、また寒波が来て、ドカ雪が降るかもしれない。そんな年もあった。

いま午後1時。晴れてはいるが、外気温は8℃と寒い。冬らしいといえば冬らしい。

先日の歌会で、大いなる力を英語にすると"Something Great" だと言う人がいた。そのとき私は、西行法師が伊勢神宮に詣でたときに詠んだという歌を思い出した。うろ覚えで「なにさまがおはしますとは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる 」と思っていたが、調べるとこうだった。

なにごとの
おはしますかは
知らねども
かたじけなさに
涙こぼるる 

2023.12.21

しんゆり五行歌会(12月)

                   山本(一席)
さんぼん あし
よんほん あし
ろっぽん あし
あし がふえる
こうれいか


                   良元(二席)
幼子二人を連れた
お母さんに席を譲る
隣の爺さんもつられて
立ち上がる
若者は携帯に夢中


                   リプル(二席)
神社やお寺の
前を通るとき
一礼する
大いなる力に
感謝して


                   佳子(三席)
空高く
トンビが舞っている
このざわついた下界を
私も
空から眺めてみたい


                   のぶ
大人の中に混ざり
サッカーボールを蹴る
子供もいれば
兵士にまざり
銃持つ青少年もいる


                   静御飯
迎えてくれた
故郷の空
どこのもない
ここだけの


                   えんみ
澄みきった空が
嬉しいのだ
洗ったシーツが
パタパタと
はしゃいでる


                   そらます
太陽に
焦がされ続け
木の葉らは
色付き忘れ
枯れ落ちるなり


                   京子
渦中の官房長官
たたきあげ
母校の後輩
と知ってから
怒りが同情に変わる

2023.12.05

五行歌12月号・投稿歌

風呂はいい  
ちょっとした
無重力に
からだも心も
ほぐれる

 

風呂はいい
なんとなく
安心感がわく
子宮のなかに
いるみたい

 

いくら
気取っても
鏡に映るのは
そうやってる
自分

 

動物は
動く物と書く
動けば血がめぐり
腹もすくし
よく眠れる

 

人口増大で
自然が破壊された
少子化で
もとに戻るとは
思えない

 

コスモス街道を
ドライブすると
おのずと
スピードが落ち
優しい気持ちなる

2023.11.19

枯れ葉

枯れ葉が
アスファルトの道を
カサコソ急ぐ
きっと土を
探してるんだろう

2023.11.17

絶望

ひとりひとりは
いい人なのに
民族や国家となると
豹変する
絶望すら感じる

 

人を助けたら
英雄なのに
人を殺したら
英雄とは
あなおそろしや

 

大谷翔平くん
メジャーでMVP
天は二物を与えず
なんて
誰が言った

より以前の記事一覧