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五行歌・詩

2024.06.03

五行歌誌・6月号投稿歌

竹は
木でもない
草でもない
竹は
竹なのだ

 

タケノコは
ぐんぐん伸びる
そばにいたら
その音まで
聞こえそう

 

雨上がり
花粉飛び
黄砂舞い
草のびる
もう夏日だって

 

なぜ年をとると
時間が早くすぎるの?
ときめきが
なくなるからだよ、
とチコちゃん

 

女性は
知らない人とも
すぐお喋りができる
それが
長生きの秘訣かな

 

自転車は
走るところがない
車道を通れというが
バスも来るし
駐車してる車もある

2024.05.16

しんゆり五行歌会(5月)

                   浅井(一席)
入って来る          
知識より
消えてゆく記憶
老いに
急かされる


                   リプル(二席)
小さい頃の
暮らしを思い出して
くつろぐ
古民家
囲炉裏のけむり


                    内藤(三席)
新一年生下校
元気いっぱいの子
早くもくたびれた顔の子
君たちの人生は やっと
始まったばかりだよ


                    有水(三席)
朝のラジオ体操
始まりの言葉は
交わし合ったのに
さよならなしで
逝く人たち


                    平田
街路樹が
伐り倒されて
小さな花木に
見晴らしはいいけど
木陰は?


                    佳子
ツツジ咲く丘
バラが咲く川原へと
歩くこと一万歩
喜寿の
誕生日


                    大日方
思うがまま
為すがまま
気ままに生きる
勝手な自分だが
時には悩みが襲う


                    えんみ
うれしいなあ
頂いたワンピース
さっそく試着です
あらまあ 私
糸巻きハムになっちゃった


                    京子
私にとって
危険な場所
それは、百円ショップ
目につくものが
次々とカゴに入っている

2024.05.11

久しぶりの入選

Yomiuri

半年ぶりぐらいになるかなあ、読売五行歌欄に載った。散文みたいだけれど、先生と目にとまり、うれしいです。


健康で長生きをと
男はジムに行ったり
運動をしたり
女はおしゃべりで
ストレスを発散

2024.05.07

青あらし

春の空は
気まぐれ
寒暖差が
大きく
体調を乱す


連休明けは
忙しく
私の古傷も
顔を出し
妻に治療を請う


風が強く雨がまじり
春のあらしだ
バスの運転手が
往きも帰りも
同じ女性だった


日本の食料自給率は
37%というが
実質は9.2%ほど
肥料もエサも種も
外資に握られている


『待ったなし!日本の食の危機とは? :東京大学農学部教授 鈴木宣弘氏 (youtube.com)

2024.05.03

五行歌誌投稿歌・5月号

中1のとき
先生から
ビンタをくらった
自分が悪かったので
痛快だった

 

白牡丹
というといえども
紅ほのか
虚子の句だが
白木蓮にしたい

 

たまたま
日本人の親から
生まれたから
日本人
あちらもまた

 

名前でなく
番号で呼ぶ
配慮
あたらしい
肛門科

 

ウクライナと
ガザ
テレビを
じっと見たり
すぐ消したり

 

他人事ながら
メジャーの
大谷くん
いつ結婚するのか
心配だったよ

2024.04.27

四文字の歌

谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)さんはおもしろい。正直な人だ。大学を出ていないので、生活費を稼ぐために詩を書いた。そうしなければ仕方なかった。だから、依頼者の意向にそった詩を書いたこともある、と認めている。

三回結婚して三回離婚している。父は谷川徹三という哲学者

私の妻の伯父が彫刻家の長谷川昂先生で、その個展があるたび見に行ったが、そのカタログのなかに谷川徹三氏が一文を載せていたことがある。長谷川先生のお宅には何度か伺ったことがあるが、近所に谷川さんの家があることを知った。なのでなんとなく親近感を覚える。

それ以前に、鉄腕アトムの歌の作詞者だったり、むかし「詩のボクシング大会」で優勝したりしているので、現在詩人のなかでは一番知られているのではないだろうか。ことしで92歳かな。

谷川俊太郎さんには、面白い詩がたくさんある。こんなのがYouTubeに載っていた。ま、笑い飛ばしたらいいだろう。放送禁止用語が入っているので、YouTubeにリンクを貼れない。次のことばで動画検索すると見られると思う。

【谷川俊太郎に聞きたい】 動画検索

谷川俊太郎の"スゴい"詩7選 | 小説丸 (shosetsu-maru.com)

 

2024.04.19

竹は竹である

きのうの歌会でこんな五行歌を出した。


 竹は           リプル
 木なのか
 草なのか
 竹は
 竹なのだ

あまり得点は入らなかったが、文字数が少なすぎたか、簡単すぎたか、真意を読み取った人は少なかったようだ。私はものごとを決めつけるのは問題だということを言いたかったのだけれど。

農林省のホームページにこんなふうに載っている。

タケはイネ科タケ亜科に属する常緑性の多年生植物です。日本に生育するタケ亜科(タケ類とササ類)の植物は約130種類、そのうちタケ類は種としては20種ほど、変種・品種なども含めると50種ほどではないかといわれています。タケには草のような特徴もあれば樹木のような特徴もあり、草とも木とも違う生態を持っています

身近で不思議なタケの生態に迫る!:農林水産省 (maff.go.jp)

イネ科というと草のようにもみえるが、竹林を通るときなどまるで木のように思える。草の多くは毎年花を咲かせるが、竹の花は毎年は咲かない。マダケとハチクは120年周期に花を咲かせ、その後死んでしまうという。

むかし、子ども電話相談室で無着成恭先生がこんなふうに答えていたのを思い出す。「竹は草か木かというけれど、草でも木でもないものがあるんだよ」。それを聞いて、そうなんだ、なんでも白黒をつければいいというものではないということを学んだ。男でも女でもない人がいるのも不思議ではないのだ。

この歌を書いたきっかけは、朝採りのタケノコをいただいたことだ。その筍を若竹煮にしたら美味しかった。それでこんな歌をつくった。


竹かんむりに
旬と書いて
タケノコか
ちょっと
箸をおく

これをSNSに出したら、タケノコは10日で一人前の高さまで伸びるから旬という字を使うのです、という回答をいただいた。10日は一旬。たとえば、一ヶ月を上旬、中旬、下旬と分けるのと同じだ。果物や野菜の旬についてはまだ調べていない。

2024.04.17

しんゆり五行歌会(4月)

人生は「思い出作り」       澤田(1席)
誕生してから
一歩ずつ一歩ずつの旅
休むことなく
終着駅へ向かう


今時の               大橋(2席)
若いママさん
育児に向き合わず
真剣な顔で
スマホと向き合う


姉が逝って一年          えんみ(2席)
空き家の家は
自慢げに咲く
椿の花だけが
何事もなかったかのように

                  
気合入れ              有水(3席)
両腕に娘二人
ぶら下げて
父が重機となる
さくら下

                 
「そんな昔のこと」         内藤(3席)
と夫は呆れるが
半世紀前のことだって
つぶさに記憶しているのが
女なのです


川面を埋め尽くす         のぶ
花筏
優雅に流れて
石を投げても
すぐ元に戻る

                  
最近は               小日方
ごめん
申し訳ない
そんな言葉を
繰り返す前日です    


遅めの桜              平田
一斉に芽吹いた銀杏
鶯の声
生きとし生けるもの
輝くいのち


それぞれの新芽に         市田
そっと
手をやり
かわいいね~と
ご挨拶


久しぶり               室川
にぎやかな車座
桜の花も
うれしそうに
花を降り注ぐ


あっ、まちがえた          京子
こんな時
「人は間違える」
の言葉に
救われる


竹は                リプル
木なのか
草なのか
竹は
竹なのだ

2024.04.15

生きているから

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星野富弘さんの絵と詩


きのうハガキを出すときに、机の中に絵葉書を見つけた。星野富弘美術館で手に入れたものだ。このハガキは投函してしまったが、いい詩なので、それをコピーし、けさスキャンした。

星野さんは中学の体操教師だったが、空中回転の模範演技中、頭から落ちて頚椎を損傷し、両手足マヒになった。その後、口に筆をくわえて絵を描くようになり、詩を添えている。絵もいい、詩もいい。心に刺さる。母が色をつくり、一枚の絵を15日間ぐらいかけて描き上げたという。何度かテレビで紹介されたことがある。結婚し、キリスト教徒になった思う。いま、77歳。


痛みも 悩みも
傷つくのも
生きているから
私は今
かなり生きているぞ     富弘

2024.04.03

五行歌誌4月号・投稿歌

風は
まっすぐに
吹き
もどることが
ない

 

神仏を
信じなくてもいい
でも誰が
この心臓や肺を
動かしてるのだろう

 

左側だけ乗り
右側は誰も乗らない
エスカレーター
左右に乗れば
二倍運べるのに

 

ためしに
右側に立ってみる
誰も乗らないが
ちょっと
うしろが気になる

 

菜の花の
向こうに
白い富士
雲さん
少しどいて

 

囲炉裏の

ゆっくり揺れて
ほっぺ赤々
心ほかほか

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