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2024.12.02

谷川俊太郎の詩

先日92歳で亡くなられた谷川俊太郎さんの動画をいろいろ見た。ご自分で朗読をされているのが多く、りっぱだなと思った。だいたい現代詩は難解で、独りよがりなものが多いと思っている。ところが谷川さんの詩はおそろしく分かりやすい。それでいて深い意味があったりするから油断できない。とにかく、やさしい言葉をつかって書いているし、音楽のようにリズミカルだ。全部ひらがな表記の詩も少なくない。

 

「自己紹介」 谷川俊太郎

私は背の低い禿頭の老人です
もう半世紀以上のあいだ
名詞や動詞や助詞や形容詞や疑問符など
言葉どもに揉まれながら暮らしてきましたから
どちらかと言うと無言を好みます

私は工具類が嫌いではありません
また樹木が灌木も含めて大好きですが
それらの名称を覚えるのは苦手です
私は過去の日付にあまり関心がなく
権威というものに反感をもっています

斜視で乱視で老眼です
家には仏壇も神棚もありませんが
室内に直結の巨大な郵便受けがあります
私にとって睡眠は快楽の一種です
夢は見ても目覚めたときには忘れています

ここに述べていることはすべて事実ですが
こうして言葉にしてしまうとどこか噓くさい
別居の子ども二人孫四人犬猫は飼っていません
夏はほとんどTシャツで過ごします
私の書く言葉には値段がつくことがあります

 

「かっぱ」 

かっぱらっぱかっぱらった
とってちってた
かっぱなっぱかった
かっぱなっぱいっぱかった
かってきってくった

 

「さようなら」 

さようなら
きょうたべた さんどいっち
さようなら
きょう あるいたみち
ひがくれてゆく
 
さようなら
まだ おこってる おかあさん
さようなら
もうききおえたうた
もうすぐよるがくる
 
さようなら
きょうみあげた ひこうきぐも
さようなら
きょう ころんだわたし
また あえるかしら

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コメント

こんばんわ。
谷川俊太郎さん11月13日没92歳 今日の新聞記事も惜しむ人達でまとめられています。
どういう魔法を使ってインスピレーションを枯れさせず感性を鈍らせずに書きつづけてきたのでしょう。


老木よ
答えて欲しい
揺られているのか
揺らされているのか
どちらなのかを


谷川俊太郎さん へ老いても温厚な人だったに違いない。
木も老木になれば左右に支え棒 人も同じ 周りの人の手が支え棒。

★E.A.さん、

先日、街路樹の老化による倒木、枝落ちなどが問題になっている
というニュースを見ました。きのこの菌糸がはいったり、キクイムシ
が侵入したりして、折れてしまうとか。診断し適度に剪定をしない
といけないのだが、何百万本となるとたいへんとか。


木も年をとる
人も年をとる
永遠なものなどない
すべてが変わる
そのことだけが永遠

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