私のコメント(続)
肩からほろり 明槻作
なにかが
落ちた
ようやっと
ひと息つける
(私のコメント)
それが何であるかは分からない。けれども、そんな瞬間がたしかにある。親のことかもしれない。子や孫のことかもしれない。仕事のことかもしれない。金銭のことかもしれない。病気のことかもしれない。でも肩から重荷がほろりと落ちたのである。簡単な表現でいろんな意味にとれるのが、この歌の優れたところだと思いました。とくに「ほろり」がうまい。
想い出すたびに 三好作
ふわり包まれる
音がある
朝のしたくをする
母のまな板の音
全国大会6席(私のコメント)
最初の三行でなにか温かい思い出、やわらかい雰囲気を感じる。5、6行目で、それが母親が朝ごはんのしたくをする時の音、まな板の音だという。自分がまだ寝ているのに、母は早くから起きて、みそ汁の具でも切っているのだろうか。湯気のなかで働いている。えらいなあ、ありがとう、お母さん。といいうような気持ちがわいてくる。やさしい心になる歌だ。

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