« 2023年3月 | トップページ | 2023年5月 »
自然に種が飛んできて庭に咲き、気に入ったので数年間たのしんだが、そのうち消えてしまった。先日、通勤時にまたこの花を見かけた。こんな美しい花があるのかと感心する。ユリ科だそうだ。
きょうは昭和の日。録画した番組を見たり、草むしりをして過ごした。まだスナックエンドウが採れるので、ほとんど毎食たべている。料理のしかたを変えれば、けっこう楽しめる。
草むしりはしゃがんだ姿勢をとるので膝や腰にくるが、車付きの農作業椅子に座るから楽になった。取った草は枯らしておき、草の生えそうなところに敷いている。野菜の根元にも置く。いわゆる草マルチである。しかし、これから暑くなると草の勢いは増すし、熱中症にも気をつけなければならない。蚊や蜂もでてくるし。
どの花が
いちばん好き?
と言われても困る
どの花も
魅力的
府中県道はユリノキの街路樹。その下のツツジが枯れたすきまだろうか、いろんな花が植えてあるところがある。花の好きな人がおられるのだろう、シランやナデシコなどと一緒にヤグルマギクが咲いていた。昔からヤグルマソウと呼んでいたが、やがてヤグルマギクのほうが正式らしいと知った。ドイツの国花ということも。
きのうの風の余波が残っていて花が揺れる。そこでスポーツモードにして撮ったら、まあまあよく撮れた。コンパクトデジカメである。バラが咲き始めたお宅も多い。いまはツツジが盛りだが、すぐに菖蒲、バラ、紫陽花になるだろう。花は急いでいる。
ヤグルマソウと
呼んでいたが
ヤグルマギク?
なんか
違和感がある
コジュッケ
コジュッケ
と呼んでいたが
大人になって
小綬鶏と知る
水曜日は定休日。小雨降る中、鋸山美術館に行った。武蔵小杉から横須賀線・総武線・内房線・君津で乗り換えて、浜金谷まで、3時間ほどの電車旅だ。千葉に入ると、もう田植えがほとんど済んでいる。それから山の緑が濃くなり、山藤がたくさん垂れ下がっているのが見えた。
鋸山(のこぎりやま)美術館に行ったのは妻の伯父・長谷川昂先生の作品展が行われていたからだ。日曜祝日なら新宿からの特急「さざなみ」があるが、ネットでみると、指定席は売り切れ。それで快速になった。日曜祝日は人出がそうとう多いと予想される。車で行けば渋滞は必至だ。
鋸山美術館は浜金谷駅から5分ぐらいのところにあり、4年前ぐらいまで金谷美術館と呼ばれていたが、改名されたそうだ。三つの展示室には、すべて長谷川先生の作品が並んでいた。木彫のもとになる石膏像もたくさんあった。粘土で塑像をつくり、石膏でかため、それを星取器というのを使って木彫を作っていくのである。そのほか、大鋸、鉈、ノミ、木槌など、先生が使われた道具も展示されていた。作品が買われしまっても、石膏像は残っているというわけだ。
何度か三越本店の展示会に行っているので、見たことのある作品もあったが、初めて見る作品もあった。木彫のあたたかさ、やわらかさは何とも言えない。鉈で何万回も叩いて作られた作品は味がある。それぞれの表情に長谷川先生のお人柄がよく出ている。ずいぶん長居をしてしまった。木彫は絵の具を使わないので、写真撮影OKだった。触れてもいいも作品がひとつあった。
雨風が強くなってきて、鋸山ロープウェイが止まり、久里浜行きのフェリーも欠航になった。海は白波が立っている。近くの金谷食堂に入って昼食にする。刺身となめろう、それにアジフライを食べた。新鮮でうまい。客も少ないので、のんびりできた。
帰りは木更津で降り、妻の妹におみやげを渡し、すこしおしゃべり。それから高速バスに乗り、アクアライン経由で横浜駅へ。これは1時間ほど。なんだか電車ばっかり乗っていたような旅だった。
今年はいろんな花が一度に咲くような気がする。咲く時期がみんな早いせいかもしれない。きのう来た患者さんで、岩手や秋田を旅行して来た方が、お目当ての桜がみんな葉桜になっていたと言っていた。青森でもゴールデンウイーク前に満開だというニュース。そのくせ、雹が降ったり、北海道では雪が降ったりするから、四月の天気は気まぐれだ。
生田浄水場のなかからは、だいぶ前からコジュケイ(小綬鶏)の泣き声が聞こえる。「チョットコーイ・チョットコーイ」のあれである。さすがにホトトギスはまだ鳴いていないが、大きな木がかなり伐採されたから居なくなってしまったかもしれない。
いろんな花が
いっぺんに咲いて
なんだか
頭が
こんがらかってしまう
おととい「こむらがえり」の治療をした人が2度目の来院。ふくらはぎのひきつりは9割がたよくなったようだ。おととい来たときは、腰を曲げてやっと来たようだったが、きょうは足音も違う。家族に姿勢もよくなったと言われたそうだ。治療した日から、しっかりズボン下を履き、レッグウォーマー巻き、極力あたたかくしていたそうだ。むくみも少なくなっている。
左足のふくらはぎのひきつりだが、それは腰椎から出る坐骨神経の支配領域で起きたものだ。そこで腰の筋肉に針をして、すこし置き、それから坐骨神経にそって痛むところを探し、針を打つ。ふくらはぎの一番かたいところには5本ぐらい針を打つ。左の殿部にはすこし長い針を打ち、低周波をかけた。
あとは自分で殿筋をゆるめる体操をおしえ、もう一度来てくださいという。80過ぎで、畑を借りて野菜を作っているというから立派なものだ。ただ、その分どうしても腰が曲がって来る。これは反る体操をするなり、腰まくらをするなりして、自分で注意していかないといけない。痛みが治まったら、ラジオ体操でもいいし、真向法でもいいから、できる範囲で体操をするように言う。
年をとるのはいいが、その分あちこち壊れてくる。これは仕方がないが、ある程度は自分の努力で遅らせるなり防ぐことができる。この方の場合は、白内障の手術で足もとが不安定になり、足の緊張がたまったのだと思う。そこへ急な寒さに襲われて「ひきつり」を起こしたのだろう。
年をとれば
あちこち
壊れてくる
あすは
我が身だ
高齢の男性が「こむらがえり」がするといってみえた。左のふくらはぎがつって、もう2週間ぐらい痛いのだという。湿布を貼ったり、痛み止めをのんでも収まらない。少し腰を曲げ、左足を引きずるようにして階段を上ってきた。
白内障の手術を片方ずつして、その後の検査に2度行ったあと、帰りにキューッときて動けなくなったそうだ。「長く歩きましたか」と聞いても、特に思い当たることがないという。
うつ伏せになって検査すると、いわゆる上実下虚で、上体ががっしりしている割に下肢が細い。それに、いつも薄着らしい。筋肉がつれるのは、冷えと疲労がほとんどだから、いまの気温差についていけなかったか、白内障の手術のあと、バランスをとるため意外に下肢に力が入ったのかもしれない。
まず、交流地場のホットパックで患部をじゅうぶんに温め、その間に腰やハムストリングに針をして低周波をかける。それから、左のふくらはぎに少し細めの針をする。それで歩いてもらうと、ずいぶん楽になったという。
最初は無理なストレッチをしないで、ふくらはぎを温めて、もう一度治療しましょう、ということになった。ズボン下を履くこと、できればレッグウォーマーのようなものをすること、などをすすめた。
ふくらはぎが
つれると
なにをしても痛い
ただ痛みがおさまるのを
待つだけ
足先を反らせ
ストレッチして
収まることもあるが
ドライヤーで
温めるのもいい
先日の日曜日、選挙の帰りに、塀のかげにひっそりと咲いていたのを撮ったものだ。花の色は青、紫、えんじ、白、黄色などがあるらしい。
この花を見ると、源義経の愛人である白拍子・静御前が、義経を偲んで舞ったときの歌だったことを思い出す。
しづやしづ
しづのをだまき
繰り返し
昔を今に
なすよしもがな
その意味は:
静よ静よと繰り返し私の名を呼んでくださった義経様、あのように懐かしい昔にもどるすべはないだろうか
「おだまき きょうの発見」を検索すると、私のブログの2010年5月6日の日記が出る。これはよみうりランドの裏にある「川崎市農業支援センター」の展示室にあったものだ。誰かが、この写真を貸してくださいと言ってきた記憶がある。
酸素を吸う夫の 有水(一席)
ボンベを引く妻
縮まず離れず黙って進む
「いま ここ」を生きている
老夫婦
夫婦互いに 熊田(一席)
忘れっぽくなり
お小遣い渡しに
妻がノートに
受取りサイン求める
交差点渡るの? 室川(二席)
立っているだけ?
意味不明のご老人
ドライバーに危険な
高齢化社会の交差点
熱にうなされ 良元(三席)
婆ちゃんの背で
医者に急いだ
れんげ草満開の畑道
おぼろ
殊の外早く咲いた 平田
桜も彩を添えて
パッチワークの山
綺麗にハモってる
春真っ盛り
モンシロ蝶が のぶ
ひらがなのように
風の中を舞い
桜の密で
食事中
神社の森にきて えんみ
必死に歌上手を
祈願している
ウグイスがいる
下手も面白いのになあ
選挙がわからない ひゅー
さっぱりわからない
これではいけないと・・・と
いつも思っている・・・が
選挙用の頭がない
なにをやっても 京子
話題になる
大谷翔平
スマートで
キュート
コロナに リプル
花粉に
黄砂ときた
マスクは
まだ外せない
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
唱歌の『夏は来ぬ』にうたわれている卯の花は、この花、ウツギである。生田緑地の菖蒲田の左手奥のほうにたくさん植えられている。この花が好きで5年ぐらい前に買って植えたのだが、きれいな花である。ユキノシタ科で、毎年咲く。じょうぶな花だ。それゆえ、山などの地境の目印として植えられていた。
きのう草むしりをしているとき、女の子がこの花をじっと見ている。「きれいでしょう」というと、大きく頷いた。そうしたら後ろから両親が来たので、「これは卯の花です」と教えたがピンと来ないようだ。そこで軽く「う~のはな~の、におうかきねに~」と歌ってあげたが、やはり分からない。「ウツギという花で、茎が空洞になっていて、漢字で空の木と書くんですよ」というと感心していた。
お父さんが外国人だったので、お母さんも外国暮らしが長いのかもしれない。それで卯の花も『夏は来ぬ』も知らないのかも。ウツギを一枝切ってプレゼントしたら、「わあ、きれい」と喜んでいた。
このヒメウツギは匂いがよわい。よく匂うウツギもあるのかもしれない。あるいは、群生しているところではいい匂いがするのかもしれない。数本切って居間のテーブルにかざった。かわいい花である。
卯の花が咲き
そろそろ
浄水場の中から
ホトトギスの声が
聴こえるだろう
きのう帰るとき、駐輪場に行くと自転車の前のタイヤがぺったんこになっていた。パンクだ。荷物を後ろのカゴに入れ、前のタイヤに負荷をかけないようにして、そ~っと乗り、ゆっくり自転車屋に向かった。押し歩けばいいのだが、自転車屋さんが閉まっていたら大変だ。
さいわい自転車屋さんはまだやっていて、すぐタイヤを調べてくれた。チューブを水につけると、針の穴のようなところから泡が出て来る。それで、すぐ修理してくれることになった。
修理が終わるまでの間、自転車屋さんのとなりの知人宅に寄った。スマホを持っていないので、そこから家へ、少し遅くなると電話した。その知人と会うのは久しぶりなので、しばらくおしゃべりをした。登戸の再開発事業の話、タワーマンションの話など。
パンクの原因は、植物のトゲが刺さっていたためらしい。となると、柚子かスダチか、あるいはそのトゲを切ったときのものを踏んだのか。あるいは駐輪場の近くでバラのトゲでも踏んだのかもしれない。タイヤがだいぶすり減っているので刺さりやすいそうだ。そろそろ交換する時期が来たのだろう。
自転車が
パンクした
毎日乗っているから
タイヤがすり減り
トゲが刺さったらしい
パンクには困ったが
自転車屋が開いていた
知人と会えた
おしゃべりをした
いいこともあったな
うちの藤の花が咲いた。藤棚があるときれいだが、庭木仕立てでも悪くない。ほのかに甘い香りがする。英語でウィスタリア、その響きもいい。
そういえば、むかし、ツアーで足利の大藤を見に行ったことがある。あれは見事だったな。園長さんが樹木医で、藤の大木を枯らさないように遠くから移植して育てたものだ。女性の園長さんで、いろいろ気くばりがしてある。藤の花が満開のときは入園料が高い。他の花もあるが、全体的に少なくなると、入園料は安くなる。それから、女性のトイレがたくさんあった。いまではイルミネーションもやるらしい。
あのツアーは、芝桜の丘をまわったり、いちご狩りをしたり、いろんなサービスがついていた。ツアーの発車場所のひとつが向ヶ丘遊園駅の近くだったのもよかった。
私のお気に入りの五行歌がある。東名高速を走っていたときの景色を歌ったものだ。
藤の花
垂れ
桐の花
立つ
山の薄紫
藤の花といえば
亀戸天神
藤は水が好き
池では
亀が甲羅干し
晴れの日だったが、風がかなり強い。そんな中、吉祥寺に行き『パリタクシー』という映画を見て来た。妻が新聞のコラムでいい映画だと書いてあったというので、行ってみることにした。スマホで予約していったが、映画館の場所が分からない。パルコの下だったが、朝10時前だったので入口が違ったらしい。水曜日はサービスデーで、1900円のところを1200円。
着席すると同時に映画が始まった。貧乏なタクシー運転手が、老婦人をパリ市の反対側の老人ホームまで送るという話だ。はじめは無口な運転手だったが、老婦人の話につられて打ち解けてゆく。むかし住んでいたところへ寄ってちょうだいとか、店でトイレを借りるとか、最後には一緒に夕食を食べたりする。
タクシーはパリ市内を走り抜ける。工事中のノートルダム寺院、シャンゼリゼ通り、凱旋門など名所が映る。それが夜になるとまた美しい。エッフェル塔やセーヌ川もきれいだ。途中、信号無視で警察官に止められるが、老婦人が機転をきかせてスルー。彼は免停を免れる。
老婦人は92歳で、運転手は48歳。その婦人の過去の話がすごい。ドイツ軍のパリ入城も知っているし、女性解放運動などにも参加した。夜遅く老人ホームに着く。
運転手は妻にわけを話し、数日後いっしょにホームを訪れる。そこでクライマックスが起こるが、これは内緒。
映画が終わっても、感動で席を立てなかった。
映画『パリタクシー』公式サイト|2023年4月7日(金)公開 (shochiku.co.jp)
いい映画を
見た後は
食欲がなくなる
感動で
胸がいっぱい
けっきょく
稲田堤の
サイゼリアで
軽くランチ
自転車で帰宅
東京で
2年ぶりに
黄砂が降ったとか
北海道でも
降ったらしい
けさ来た患者さんは、アメリカからの知人を3日ぐらい自宅に滞在させたそうだ。一緒にローマで仕事をしていたことがあるらしい。80過ぎの男性で、浅草の人力車に乗ったり、渋谷の交差点を見たり、箱根に連れていって富士山を見たりしたという。桜もまだすこし残っていて客人も楽しめたようだ。
奥さんも英語がしゃべれるから言葉の問題はなかったようだが、やはり習慣が違うので、その客のことで夫婦喧嘩になったりしたという。箱根の旅館では、彼のドアをノックしても応答がないので心配になり、支配人にマスターキーで開けてもらったとか。耳が遠くて聞こえなかっただけらしいが、年が年だけにひどく心配したという。補聴器をはずしていたらしい。
そんなこんなで、だいぶ疲れたようだ。うちにも何度か外国人を泊めたことがあるが、ほとんど英語の分からない妻がときどきイライラしているのが分かる。家の中のことは主婦の仕事になるから、私がいなかった時など、たいへんだったと思う。ドイツ人、アメリカ人、オーストラリア人などが泊まっていった。ま、過ぎてしまえば笑い話になるが。
言葉が通じない
習慣がちがう
外国人を泊めるのは
主婦が
いちばん疲れる
むかし、明治大学生田校舎の生明祭でモッコウバラの鉢植えを買った。4寸鉢に3本の苗が植わっていた。トゲのないバラで、優しいクリームー色が気に入ったのだ。それを地植えすると、すくすくよく育ち、やがて垣根を覆うようになった。
垣根より上の部分は切るようにしていたが、茎が太くなると育つスピードが速くなり、どうにも手に負えなくなった。垣根を越えて隣の自動車に触れるようになり、とうとう根から伐採してしまった。かわいそうなことをしたと思うが、仕方ない。
このクリーム色の花が多いが、白もある。それはそれで綺麗である。
植木は
将来を
見越して買おう
間隔なんかも
充分あけてね
クルミも
巨木になるのが
速い
強風で
屋根をこわす
日曜日は統一地方選。最近は期日前投票に行くことが多かったが、今回は中野島中学校へ行って投票してきた。神奈川県知事、県会と川崎市会議員選だ。なんだか投票したい人が定まらないなか、実行力のありそうな人に入れた。3時半ごろだったが、投票所はけっこう人が多かった。
それから中野島神社にお参りし、ドトールで休憩。そしてサミットまで足をのばし、買い物をして帰る。サミットでは、エチケット・トランクスというのを買ってみた。吸収性、速乾性、消臭性がつよい布が一枚よけいに付いているらしく、チョイもれにいいと書いてある。前立腺肥大のある私には必要品だ。
サヤエンドウとスナップエンドウがよく採れる。炒めたり、卵とじにしたり、いろいろ工夫して食べている。
候補者は
どう選ぶ
顔?
選挙広報?
けっきょく消去法
名前を連呼し
ネコにまで
頭を下げる候補者
当選すれば
先生だもんね
4月2日の歌会では、ティムの歌には点があまり入らなかった。本誌四月号で、えんた先生が自分の翻訳が悪かったためで、彼に悪いことをしてしまったと書いてあった。たしかに私もいい歌だと思ったが、通訳をやりながらだったので、えんた先生の日本語訳の内容がよくわからなかった。そこで、あらためてティムの五行歌を載せ、私なりに英訳したものを添える。
Opened a doorway Timothy Geagan
to a tapestry of twilight.
Shifted-opened my eyes
to dust motes getting devoured
by a sunbeam
扉を開けると リプル訳
朝焼けのタピストリー
次に見たのは
埃の粒子を
光が貪るように飲み込むところ
ティムの英語の歌の感覚はよく伝わってくる。2行目の比喩など、とてもいい。タピストリーはタピストリーのままでいいだろう。豪華な織物の壁飾りのことである。3行目がちょっと分かりにくい。shiftedを私は目を移すと、というように訳してみた。小説を訳すのも難しいが、詩を訳すとなると、その何倍も難しくなる。感性は百人百色だからだ。
春の嵐
吹き荒れて
ゴミや葉が
狂ったように
飛んでゆく
風に
雨が混ざり
やはり嵐だ
帰りは
濡れるな
ヒスイカズラが咲いたというので、車で宿河原の「緑化センター」に行った。途中、まだあちこちに桜が咲いていたので、花吹雪を見ることができた。センターに着いて、さっそく温室に入ると、お目当てのヒスイカズラがたくさん垂れ下がっていた。
長いのやら短いのやら、7本ぐらいあったのではないだろうか。たしかに翡翠色の花はめずらしい。ミステリアスである。テレビの「報道ステーション」で紹介されたといって、そのポスターが貼ってあった。
サクラソウの展示会もやっていた。たくさんの花壇があり、パンジーやデイジー、マーガレット、ノースポール、チューリップなどが寄せ植えされていた。面白かったのはハボタンで、あの牡丹のようなキャベツのようなハボタンがぐんぐん伸びて、1mぐらい先に菜の花と同じような黄色い花をたくさんつけていたことだ。なんとも珍妙な姿である。
芝生広場では八重桜(サトザクラ)が満開で、親子で花見をしているグループがいくつかあった。もうシャクナゲも咲いている。なんだか今年はみんな花が急いでいるように思う。平日なので、ゆっくり歩きまわれた。
帰りに登戸のOKストアに寄り、買い物をした。「焼き芋が出来上がりましたよ」との声を聞き、つい買ってしまった1本220円だったかな。ここの焼き芋はおいしい。仕入れでしっかり吟味されているのだろう。ピザ・マルゲリータも目に入り、車だから運べるなと思い買ってしまった。とうぜん、それが夕食になった。
ヒスイカズラは
何度みても
こんな花があるのかと
じっと
見つめてしまう
暖かい大気 熊田
春の訪れは
老いの人生を
前向きに
してくれる
Now, warm atomsphere,
coming of spring,
makes
oldman's life
positive.
核兵器の核は リプル
英語でニュークリア
それがどうしても
ニューキラー
に聞こえる
Nuclear's
pronunciation
sounds more like
New Killer,
as it is.
パンダが中国へ 内藤
泣きながら
見送る人々
何て日本は
平和な国なんだ
People are weeping
to see the Panda-bear off
to China.
What a peaceful country
Japan is!
投げてよし 京子
打ってよし
人柄よし
もう完璧
オータニさーん
He pitches.
He homers.
He smiles cute.
He is awesome.
Ohtani-saaaaan!
五行歌の会主宰の草壁先生とアメリカの五行歌人ティム・ゲーガンさんのお二人をお迎えして、日本語と英語の五行歌会を開くことになった。午後1時に小田急線の新百合ヶ丘駅で待ち合わせ、会場に向かう。
会員はいつものように前もって五行歌を提出している。英語のできる人は英語の五行歌を添えた。日本語だけのものは主宰が英訳し、本部で資料を作ってくれた。ティムさんの通訳は私と内藤さんの予定だったが、英語の先生をしているという他の歌会の男性が参加してくれたので助かった。
はじめに、しんゆり歌会の代表である冨樫さんが挨拶をした。続いて主宰が「アメリカ人も五行歌を書いており、五行歌がいかにすぐれているか」を熱心に述べた。つぎにティムさんが紹介され、彼は「しばりのない五行歌のような自由な歌をみんなに書いて欲しいと思い、アメリカでも歌会を開いている。日本の歌会はどのようにやっているのかを知りたい」と話した。いずれ、以前にあった”Gogyohka Junction"のようなホームページをつくり、みんなが自由に投稿してもらいたいと言った。
司会は熊田さん。コメントの交換が始まると、いつものようににぎやかな歌会となった。歌会の結果を上位三席だけ載せよう。日本語と英語の特性や翻訳の問題もあるから、この順位はゲームの結果のようなものである。
あなたは 憂慧(一席)
コイン
私の願い事の井戸に
さざ波を
起こす
You are the coin
which sends
ripples
through
my wishing well.
両親の霊前に 大橋(二席)
思わず手を合わせる
許してください
仏前の供物
みんなスーパーの見切り品
I put my hands together
before the spirit of my parents.
Sorry,
all offerings are
remains at the supermarket.
結び目のほどける のぶ(三席)
ように花は咲く
今年も狭い庭で
ほほえんだ
三色すみれ
Flowers bloom
as knots are untied naturally.
pansies smile
this year again
in my narrow garden.
最近のコメント