皆既月食
ゆうべ、午後7時半ごろの皆既月食の様子を撮影した。超望遠レンズではないので解像度はわるいが、雰囲気は出ていると思う。
去年だったかな、やはり皆既月食があり、浄水場のてっぺんに登り観測したが、すこし靄がかかっていてよく分からなかった。望遠レンズを三脚に乗せて構えている人に「いつごろ皆既月食が見られるのですか」と聞くと、「今起こっているんですがねえ」という返事。ちょっと期待外れだった。
今回は、うちの裏通りから東の空を見ると、まさに皆既月食の最中だった。肉眼でもじゅうぶん見える。8倍の双眼鏡を使うと、月の立体感がよく見え、お月様は丸いだけでなくはっきり球体であることが分かる。
ISOを3000にして、なんとか証拠写真が撮れた。近くに街灯があったが、駐車していたトラックにからだをもたれかけ、カメラとレンズを車に押し付けるようにして固定し、何枚か撮った。ほとんで手振れしていたが、これはまあまあだ。
この写真には写っていないが、右のほうに強くかがやく星が見えた。金星かと思ったが、あとで木星だったと知る。月の光が弱くなったので明るく見えたのだ。
皆既月食は不気味な赤黒い色をしていている。目のよい古代人が見たら、さぞかし不吉な予感がしただろう。
はっきり球体だと
わかる月が
赤く浮かんでいる
この際
理屈はどうでもいい
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