ポータブル・ラジオレコーダ
向丘遊園のノジマで、ソニーの「ポータブル・ラジオレコーダ」なるものを買った。内蔵のICカードに170時間も録音できるという。もともと語学学習用につくられたもので、再生速度を自由に変えられるし、数秒単位で繰り返しもできる。タイマーも20個セットできる。もちろん、大音量のステレオスピーカーつきだから、ふつうのラジオとしても使える。SDカードでの持ち出しもできるし、USBコードでパソコンとのやりとりも自在だ。
わたしは毎日、NHKのラジオ深夜便「あすへの言葉」を愛用のMDミニコンポに録音している。日曜日には文化講演会やAFNの人生相談などを録音することがある。そして、つぎの晩、床に入ったときにスリープをかけて聴くのである。つまらないものは聴かずに消してしまう。面白いものはMD(ミニディスク)に保存する。そのMDコンポの具合がわるくなったので、新しいのを物色しに行ったのだ。
ところがである。オーディオ売り場のどこを見てもMDデッキなど置いていないではないか。MDウォークマンもない。どうしたことかと思って店員にたずねると、「もうみんなIC録音になってしまいましたからねえ」とそっけない。MDはもう過去の遺物となってしまったのである。電気製品、とくにオーディオの進化は速い。私はすっかり取り残されていたらしい。しかしまあ、こんなに早く機器が変わるとメーカーも大変だろう。
カセットテープが消え
ミニディスクが消え
蛍光灯が消えてゆく
それらのゴミは
どこへ行ったのだろう
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コメント
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こんばんは^^
ずいぶんと便利なものがあるんですね。
我が家のコンポも調子が悪いのです。
修理に出せば、きっとかなりかかると思われます。
>それらのゴミは
どこへ行ったのだろう
私もいつもこれを考えてしまいます。
そのため、捨てられずにそのままになっている物が
たくさんあります。
本当にどこへ行ってしまうのでしょう?
投稿: おしゃれな猫 | 2011.12.03 22:03
そうですねぇ,MDには私もずいぶんお世話になっていました。カセットテープのあとのエアチェックはMDです。今も200本くらいきちんと整理もせずに録ってあります。主に吹奏楽やジャズなんですが。今もまだミニオーディオセットはまだMDです。
ニュースでMDの製造ストップと聞き,ライブ録音用にICレコーダーを購入しました。リニアPCM録音というので確かに高性能です。
時代は次々に変わるのですが,消費生活はままなりませんね。
投稿: annpapa | 2011.12.04 08:34
★おしゃれな猫さん、
江戸の町にはゴミ一つなく、ほぼ完全な循環社会
だったそうですね。それにくらべ今はどうでしょう。
家のゴミでもすぐたまる。企業のゴミとなると
大変な量でしょう。原発だってなん百万トンもの
廃棄物の処理ができないでいる。やがて地球は
ごみで埋まるのではないでしょうか。
★annpapaさん、
PCM音源はきれいですよね。わたしは講演など
を録音するのでこの程度でじゅうぶんですが。
むかしのオーディオとビデオカセットにMDが
たくさんあります。こんどはメディアカードですね。
ま、場所はとらなくなりますね。(^-^)
投稿: ripple | 2011.12.04 09:01
新しい物をだんだん操作できなくなり、近い将来オーディオ難民になっていそうな予感がします。というか、もう足を踏み入れている私です!
投稿: エノコロ | 2011.12.05 21:18
★エノコロさん、
むかしの器械的な捜査のほうが安心感がありますね。
でも、機能が増えるとこういう電子式のものになって
しまいます。その機能の一割も使いこなせないのでは
ないかと思います。オーディオ難民ね、デジタル難民
かもしれません。ああ、アナログがなつかしい。
投稿: ripple | 2011.12.06 09:12
私はラジオレコーダを専ら語学学習に使っていますが、
次々と出る家電、その他便利に使っているものもありますが、使われなくなったゴミねぇ。
ブータンの国民の幸せ度が脚光をあびていますが
日本人でもとっくに気がついて田舎暮らしその他で
不便の中の幸福をさがしている人は一杯いますね。
投稿: kei | 2011.12.07 05:11
★keiさん、
いかに怠けるかということが便利さの
裏の意味ですね。そのことで体力や知力が
後退しているもの事実でしょうに。
不便さを楽しむ余裕がほしいところです。
投稿: ripple | 2011.12.08 10:43