2009.11.11

点と線

Photo2_3録画しておいた松本清張原作のドラマ「点と線」を見た。ビートたけしが福岡の田舎刑事役を演じたが、刑事コロンボを彷彿させる出来栄えだった。ただ、たけしは役者上がりではないので、ちょっと台詞がこもって聞きにくいところがある。コンビを組む警視庁の敏腕刑事は高橋克典で、いかにも都会的でスマートだ。この強烈なコントラストがドラマを面白くしていた。

大学生のころ、松本清張の推理小説の虜になったことがある。読み始めると止まらず、朝になってしまうことも少なくなかった。そのころ「点と線」も読んだが、今回のドラマは昭和30年代前半の雰囲気をうまいこと再現していた。ほとんどわざとらしさがない。制作スタッフの力の入れようが伺われる。

松本清張という人はすごい人だ。その推理小説は単なるトリックに終わることは絶対ない。想像をめぐらして書いたものでなく、地道な取材に裏打ちされている。戦争の傷跡に触れて反戦を説く。弱者の立場に立って、世の中の矛盾を暴く。政財界の闇の部分を告発する。どの一冊をとっても、胸を打つものがある。まことに社会派と呼ぶにふさわしい。またあの衝撃的な処女作「ある小倉日記」を読みたくなった。

点をつなぐと
線になる
当時は
斬新な
トリックだった

| コメント (0)

2009.11.06

松井秀喜MVP

Matsui


松井秀喜MVP
手首骨折
膝手術
辛かったぶん
喜びも特大ホームラン

地道に
こつこつやっている人に
大きなプレゼント
お天道様は
見ている

| コメント (0)

2009.10.10

ノーベル平和賞、オバマ大統領に

Obama
けさの新聞の一面

夕べのニュースで、アメリカのオバマ大統領にノーベル平和賞が与えられることを知った。核兵器のない世界をつくろうと主張したことが認められたらしい。就任してまだ一年たっていないのに、ちょっと早すぎるが、それだけ核兵器への危機感が高まっているともいえるだろう。核兵器を完全に排除できるかどうかは難しいが、その方向へ進むことは望ましい。また、その方向に進まなければならない。どこかの馬鹿が核のボタンを押せば、人類は滅亡してしまうのだから。

同じ
ノーベル平和賞でも
オバマ氏と
佐藤氏では
ちょっと違う

| コメント (4)

2009.10.08

幸せの扉

Rui1毎週水曜日、夜11時半、ラジオ日本で藤間瑠依の「幸せの扉」という番組が始まった。これは五行歌のホームページで知った。番組のなかで「五行歌の扉」というコーナーをつくるので、藤間さんが主宰に挨拶に行ったそうだ。くわしいことはオフィシャル・ホームページや藤間さんのブログにまかせよう。

藤間瑠依オフィシャルサイト
http://fujima-rui.com/

藤間瑠依のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/gmmassociates

夜遅い時間なので、ふだんなら私は寝てしまうが、若い人は意外にたくさん聴いているかもしれない。藤間瑠依さんは芸能界10年のキャリアがあるとかで、初めての自分の番組なのに驚くほど淡々と話す。力みがなく、落ち着いているのがいい。スタジオに来る前に受け取ったメールを題材にして五行歌を詠んだ。それから人間の声に感動したことを詠った五行歌も紹介していた。素直でいい。

朝一番
がんばれの
メール
向かう足が
軽くなる

人の声
オペラも邦楽も
みな同じ
人の声
一番の楽器

人間の声に関連してかけた曲が、ジョニー・シンバルの「ミスター・ベースマン」だったが、これが私には涙が出るほど懐かしかった。高校生のころだったろうか、よく真似をして歌ったものだ。

| コメント (0)

2009.09.04

OLFA

カッターナイフのメーカーがほとんどOLFAになっているが、あれは日本の会社なのだそうだ。これは先日、テレビで得た知識である。OLFAはオルファと読めるが、ちょっと「黒いオルフェ」みたいで、いかにも外国の会社の名前のよう気がする。たとえば、フランスとかスイスとか、あるいは南米の会社とか、そんな雰囲気がある。

そのオルファの名前の由来が「折る刃」だと聞いて驚いた。つまり、カッターナイフは日本人の発明で、世界中に広まったものなのである。発明者は岡田さんという大阪の人で、切れ味の落ちないナイフはできないものかと思案していた。あるとき偶然、ガラスの破片で紙を切っている人を見た。刃先が切れなくなったら、新しくガラスを折って切っている。それで刃をつぎつぎに折って行けばいい、と気がついた。これに板チョコの原理を取り入れて、連続して折れるような刃を考案したというのである。

何度も何度も試行錯誤を重ねて、やがて、いまのようなカッターナイフができあがった。刃を折る部分の角度は59度、折り幅は小さいカッターで4mm。いずれも現在、世界基準になっているそうだ。カッターの名前は「折る刃」だからOLHA、しかしHを発音しない国もあるから、それをFにしてOLFAとした。いまや、そのOLFAのブランドが世界を席巻しているのである。

●カッターナイフの誕生秘話→OLFAのホームページ

わたしたちが
漠然と見ているものでも
求めている人には
宝石のように
輝いて見えるのだ

| コメント (2)

2009.08.03

ON THE BEACH

Beach録画しておいた映画『渚にて(On the Beach)』を見た。1959年、、スタンリー・クレイマー監督作品。グレゴリー・ペック主演、エヴァ・ガードナーやフレッド・アステアが共演している。1964年に第三次世界大戦が起こり、核爆弾の戦闘により地球は放射能に汚染され、北半球は壊滅した。南半球のオーストラリアにも死の灰が迫る。

この映画には戦闘シーンが一つもないが、人っ子ひとりいないサンフランシスコがスクリーンに映し出されたときなど、背すじが凍る思いがした。そう、人類はついにあのボタンを押してしまったのだ。

この映画がつくられたころは東西冷戦のまっただなかで、1962年10月には「キューバ危機」が起こっている。第三次世界大戦がいまにも勃発しそうな状況だったから、いっそう真実味を持っていたにちがいない。それだけに、この映画は反核反戦の大きな役割を果たしたのではないかと思う。ラストシーンに出てくる横断幕に「みんな、まだ時間がある」と書かれているが、かつての群衆は消えている。

Beach2

| コメント (0)

2009.07.01

おくりびと

このあいだの日曜日、ラジオ文化講演会で「いのちのバトンタッチ ~映画「おくりびと」の世界~」という話を聞いた。アカデミー外国映画賞をとった映画「おくりびと」の原作者である青木新門氏の話だ。本木雅弘くんから電話があって、青木氏の著書『納棺夫日記』の一文を自分の本に引用したいと言ってきたこと。しばらくして、それを映画化したいと言ってきたこと。それからシナリオが来て、試写会を見て云々。

Okuribito1

映画「おくりびと」はオスカーをとったこともあるが、その内容がたいそう評判がいいので見たい見たいと思っていたが、なかなかその機会がなかった。きのうインターネットで調べたら、新宿ピカデリーで上演していることが分かり、きょう京子と観てきた。水曜日はレディーズデーだし毎月一日は映画の日だから混んでいるだろうと予想していたが、10:30の一回目ということもあって、観客は15人ぐらいしかいなかった。

実にいい映画だった。それはそれは見ごたえがあった。雄大な山形の自然をふんだんに盛り込みながら、納棺師を通して生と死の問題を淡々と描いていくのがいい。バックを流れるチェロの音が重く、しかし柔らかく響いていた。山崎努と本木雅弘の納棺の所作の美しさといったらない。死者を丁重にあつかうと、遺族もいい別れができるようだ。重すぎる題材を、余貴美子のけだるい演技や、や広末涼子の妙な軽さが救っていた。これは、とにかく必見の映画である。すこし遅れてしまったが、本当にいい映画を見せてもらったと思う。これからゆっくり回想するとしよう。

映画「おくりびと」
納棺師の事務所
一階は柩が並び
上階は植物がいっぱい
花、花、花

新宿ピカデリー

新宿ピカデリーは、むかしは松竹ピカデリーと呼んでいたと思うのだが、紀伊国屋書店旧館の裏手にある。久しぶりに行ったそのビルはきれいに建てかえられていた。外壁は光沢のある白いタイルのような感じである。このビルは11階建てで、いわゆる、シネマ・コンプレックスになっており、上映ホールが10個もある。2階がロビーになっていて、そこですべてのチケットが手に入る。となりのカウンターは飲食物を売っている。音響も防音もしっかりしているし、椅子もゆったりしていて、リピートしたくなる。

Eiga1

| コメント (2)

2009.06.01

ヨコミネ式教育法

きのう岡田ジャパンはベルギーと親善試合を行い、なんと4-0で勝利した。細かく速いパス回しに肉食の大男たちもついていけない感じだった。小柄な日本人選手が大男たちのあいだを縫ってゴールを決めるのは小気味がいい。

そのあと、チャンネルをいじっていると、エチカの鏡とかいう番組に目が止まった。横峯吉文という人が独特の幼児教育をしているという話だった。この人は女子プロゴルファー・横峯さくらの叔父さんらしい。幼稚園児たちが逆立ちをして歩いたり、高い跳び箱を跳んだり、漢字や九九をやっている。人間の脳みそは3歳から5歳ぐらいにかたまってしまうので、そのころまでに「やる気」を起こさせて、いろんな可能性を引き出してやるのだという。横峯氏によると、子供を「やる気」にさせるには、四つのスイッチを入れてやればいいそうだ。それは、

1.子供は競争したがる。駆けっこ、逆立ち、跳び箱など。順位をつける。
2.子供は真似をしたがる。絶対音感をつける。
3.子供は少し難しいことをやりたがる。文字の学習。カタカナ→ひらがな。
4.子供は認めてもらいたがる。読んだ本のタイトルを記入していく。達成感。

つい、こんな教育をしてもらったらよかったなあと、思ってしまう。小さいうちにからだを充分動かしておけば、小脳や大脳が発達し、判断力や記憶力がつくことは間違いない。所詮、実社会は競争ではないか。負けることに耐える強い心も養える。可能性を広げてやれば選択肢が増えて、いろいろその後の人生に役に立つだろう。

子どものうちは
辛いことも
けっこう平気で
乗り越えて
行くものである

| コメント (8)

2009.05.25

ロミオとジュリエット

ラジオで、小田島雄志先生の「シェイクスピアより愛をこめて」という講演を聞いた。先生は、早口で少し口ごもる、しかし親しみのある独特の話しぶりで、シェイクスピアの作品の魅力について語っていた。シェイクスピアは難しくない。当時の一般大衆が見て楽しめる娯楽的な芝居なのだという。みずからをシェイクスピアのセールスマンと呼んで、はばからない。

有名な台詞(せりふ)について解説していたが、もっとも有名なのは「ロミオとジュリエット」のバルコニーのシーンだろう。ロミオが隠れているのを知らずに、ジュリエットがバルコニーに出てきてこんな台詞を述べる。「おお、ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの」と。ジュリエットの台詞は16行あって、そのなかで11回もロミオの名前を呼ぶのだそうだ。

わたしはジュリエットが悶々としてただ「あなたはどうしてロミオなの」と言っているのだと、軽く考えていた。ところが小田島先生によると、ジュリエットのキャプレット家とロミオのモンタギュー家は敵対関係にあるから、その名前が二人の恋の障害になるというのである。だから、名前がなければ二人はなんの障害もなく結ばれるのに、とジュリエットは嘆くわけだ。彼女は、名前と実体とは別のものであることに気がついたのである。バラはバラと呼ばなくても、そのままで美しい、というわけである。

わたしたちも名前に振り回されていることが少なくないように思う。会社や学校の名前、ブランド商品など、その本人を表すものではないものに翻弄されることがある。名前なんかより、その実体が重要なのだという指摘、これがこの台詞のカギであるというのである。そのほか、ハムレットの「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」などといった台詞についてもユニークな解釈をされていた。とにかく、シェイクスピアは思ったより身近な人間だったと思っていいらしい。そういえば、「恋に落ちたシェイクスピア」という映画でも、かなり軽い感じに描かれていた。「アマデウス」ではモーツアルトも音楽以外ではダメ人間だった。あんがい、そんなものかもしれない。

シェイクスピアは
近寄りがたい
存在だったが
どこにでもいる
愛すべき人らしい

| コメント (2)

2009.05.14

エドはるみの課外授業

録画しておいた「課外授業・ようこそ先輩」を見た。今回は、お笑い芸人のエドはるみだった。サブタイトルが「無我夢中ってグ~!」だから、見る前から楽しそうだ。生徒は母校の小学六年生。教室へ入ると、いきなり服を脱いで赤シャツと黒いスパッツ姿になり、例の「調子はどう~」という掛声とともに、グーッを連発して生徒たちを笑いの渦に巻き込んだ。

そして、黒板に「無我夢中」と書き、その面白さを伝えるというようなことを話した。「頭で考えるより、実際にやってみよう。そうすればいろいろな発見があるから」と言い、まずは生徒たちに雑巾がけをさせることになった。長さ120mもある廊下を休まず一気に拭いてゆくというのだ。最初にエドさんが手本を見せる。息も絶え絶えになんとかこなす。それから、生徒が一人ずつ雑巾がけをする。途中で膝をついてしまったり、止まるものもいたが、なんとか全員クリアする。やればできる、達成感がいいなどと、生徒からプラスの感想も聞かれた。

Edoharumi2

その日の宿題は、生徒の親から無我夢中になった体験を聴くこと。仕事に夢中だった、恋に夢中だった、子育てに夢中だった、など、ふだん聞けないようなことも両親から聞き出した。

さて、翌日は玉拾いのゲームだった。丸い円のなかに玉入れで使う赤い玉を100個ばらまき、1分間で何個入れることができるかというゲームだ。手近なものから拾って中央の篭に入れるもの、赤い玉を篭のまわりに集めてから入れるもの、いろいろだ。それでも6人だったかな、ぜんぶ篭に入れることに成功した。最後にエドさんが挑戦。大人であることもあるが、左手に篭を持ちながら、40秒ぐらいでぜんぶの玉を拾いあげてしまった。もちろん、これは競争でなく、自分との戦いを体験させたのだ。

一生懸命やること、無我夢中でやること、そこから新しい発見が生まれ、新しい自分が見つかる、そんなようなことを知ってもらいたかったのだ。文字通り、からだを張った授業である。最後に、エドはるみは自分の半生を語りながら涙を流していた。一緒に雑巾がけをし、一緒に玉入れをした生徒たちも大きく心を動かされたのが分かった。とにかく、考えるより行動に出ることの大切さはじゅうぶん伝わったのではないだろうか。

からだを張って
子供たちに
無我夢中を教えた
エドはるみは
無我夢中だった

| コメント (2)

2009.05.08

浅田真央

きのう、たまたま関口宏のバラエティー番組を見た。あとでサブタイトルを見ると、「ついに実現!関口宏の東京フレンドパークⅡ今夜限りの夢の競演!フィギュアスケーターTOP4華麗なる挑戦スペシャル」と、こちらが恥ずかしくなるほど大げさだ。

  Skaters

それはともかく、浅田真央、安藤美姫、織田信成、小塚崇彦の4選手が出場した。小さいころから合宿などで行動を共にしてきたという4人は、兄弟姉妹のように仲がいい。からだを使ったいろんなゲームに挑戦していたが、さすがに運動神経がいい。スケートのときの表情とは打って変って、大はしゃぎだった。

最後のゲームはダーツだったが、ここで奇跡が起こった。まず、4人がそれぞれ賞品として欲しいものを告げる。浅田真央は大型冷蔵庫、安藤美姫は家族温泉旅行、織田信成はノートパソコン、小塚崇彦は液晶テレビを希望した。ダーツ投げの権利は9回である。最初に小塚が冷蔵庫を当て、つぎに織田が自分の希望のパソコンを当てた。さらに浅田が家族温泉旅行を当てたかと思うと、こんどは安藤が液晶テレビを当ててしまった。つまり4人が全員、希望の賞品を獲得することになったのである。

高速で回転する円盤にダーツを投げるのだからヤラセなど考えられない。外れるほうが多いはずなのに、4人が4人とも賞品を当て、それもダブることがないなんて。これはほとんど奇跡としか言いようがない。それが証拠に、二順目は4人とも的を外してしまったではないか。最後の一本はリーダーの織田が投げたが、これがタワシだった。ちゃんと落ちまでついている。

京子が、「ふだん一生懸命練習して大勢の人を喜ばせているから、きっと神様がごほうびをあげたのね」と言った。わたしも、「偶然にしても出来すぎだよね」と返した。

| コメント (4)

2009.04.17

つみきのいえ

Tumikinoie知人のブログにURLが載っていたので第81回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」を見た。もちどん動画である。なんと素朴で美しい作品だろう。こういうアニメをつくる若い日本人がいるなんて嬉しい。なんか心が温まる。監督は加藤久仁生。

つみきのいえ1
http://www.youtube.com/watch?v=IUy5o459uyY

つみきのいえ2
http://www.youtube.com/watch?v=b_Wrx8CUzh8

| コメント (2)

2009.03.23

何憶光年

昨夜とおととい、8チャンネルの「黒部の太陽」を見た。よく作られていて、トンネル工事の苛酷さを思い知らされた。ただ、ちょっと冗長だったような感じがする。わたしは昔、くろよんダムの記録映画を見たことがあるが、当然、テーマがトンネル掘りに絞られていていたのでわかりやすかった。それに比べて、こんどのテレビドラマは登場人物にまつわる話が多すぎてまわりっくどく、破砕帯のところなど、まどろっこしかった。

ところで、この番組では旭化成のCMが流れていたが、そのバックミュージックに山口百恵の曲「さよならの向こう側」のカバーが流れていた。阿木耀子作詞、宇崎竜童作曲の歌だ。きれいなメロディーで、山口百恵が引退するとき涙を流して熱唱していたのを思いだす。

何億光年 輝く星にも 寿命があると
教えてくれたのは あなたでした・・・

この歌を聴くと、いつも、出だしの「何憶光年、輝く星にも」が気になって仕方がない。光年というのは「年」がついているけれど時間の単位ではなく、距離の単位だからだ。「何憶光年離れた星にも」ならいい。あるいは、「何憶年輝く星にも」ならいい。しかし、何憶光年輝く星となると、もういけない。頭が混乱してしまう。世の中があまり騒がないところをみると「歌だから、あんまり細かいことを言うな」というのだろうか。

| コメント (4)

2009.03.09

異文化との共生

NHK高校講座『地理』を録画して見ている。最新の情報が画像や動画で見られるし、わかりやすい解説がつくのがいい。今回は「異文化との共生」というタイトルで、平和の可能性を教えてくれた。

トルコという国は、国民の9割以上がイスラム教徒でありながら、はっきり政教分離の政策をとっている。これを「世俗主義」と呼び、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、それらの各宗派などが互いに仲良くやっている。政教分離をとっているため、イスラム教徒であっても個人的に宗教色を表に出すことは禁止され、女性もチャドルを巻いて顔を隠すことはしない。

Chiri401 Chiri405 Chiri4014

番組では、アンタキヤという1,000年以上つづく古い街が紹介された。シリアとの国境に近いところにある街だ。「あんた来や」と書けば、すぐ覚えられる。冗談はともかく、この街は異文化が非常にうまく共生している。イスラム教の最大の祭典「犠牲祭」のときには、キリスト教徒もお祝いに参加したり、またイスラム教徒がキリスト教徒の貧者に肉を贈ったりするそうだ。

トルコの宗務庁は政教分離を監視し、裁判所もこれをを堅持している。宗教間には多少の不満が出ることがあるが、互いにそれぞれの宗教を認めあっている。イスラム教自体、ほんらいは寛大な宗教なのだそうだ。いろいろな人のインタビューをとっていたが、最後の人が、「日本だって、異文化を受け入れて、うまく調和を保っているではないか」と言っていたのが印象的だった。

日本は八百万の神を崇め、多神教の国家といえるだろうが、たしかに、キリスト教、仏教、無神論者などが、平和的に共生している。日本人は宗教には少し節操がないくらい鷹揚で、結婚式は神前で、葬式はお寺で、そしてクリスマスやバレンタインなどもお祭り騒ぎをする。日本は閉鎖的な面もないことはないが、異文化に寛大であると言えるだろう。そのへんに、世界平和の可能性が見えてくるような気がする。

→NHK高校講座「地理」、異文化との共性

| コメント (2)

2009.03.05

Places in the heart

Heartアカデミー賞の授賞式があったので、BS2でも連日のように過去の作品をやっている。ゆうべは "Places in the heart" という映画だった。サリー・フィールドが主演女優賞をとっている。邦題は出なかったが、どう訳せばいいのだろう。難しいところだ。

いい映画だった。旦那が誤射されて亡くなり、その未亡人がたくましく生きる様を描いている。子どもふたりがよく母を助ける。黒人の風来坊、盲目の下宿人、銀行家、綿摘みの苦労、友達の旦那の浮気、竜巻の襲来、KKK(白人秘密結社)など、発展途上のアメリカがよく描かれていた。

| コメント (2)

2009.02.24

おくりびと

Okuribitoおくりびと』は相当いい映画らしい。アカデミー賞の外国語映画賞をとったのだから、西洋人の心を大きく動かしたのだろう。本木雅弘の納棺師としての手さばきがいいという。使者をねんごろに扱い、あの世に送るのがいいのだろう。
 英語の Departures(旅立ち) というタイトルもいい。とくに複数形がいい。人は誰しも死ぬのだから。

3年ほど前のこと、JAセレサ川崎が親類の葬儀を受け持ったとき、初めて納棺師というのを見た。納棺に立ち会う遺族や参列者の前で、白衣を着た若い納棺師が死者を慎重にかつ手際よく着替えさせ、男性だったので、ていねいにカミソリで髭を剃った。一連の態度が、いかにも使者を大切に扱っているように見えて、こういうのもいいもんだなあ、と思ったものだ。そのあと、同じ納棺師が女性に死化粧をして納棺するのにも立ち会った。京子は「人前で着替えさせるなんて、わたしは嫌よ」と言っていた。女の人から見ればそういうものかもしれない。

たまたま夕べ、BSでジョン・フォード監督の『怒りの葡萄』を見た。『エデンの東』などで知られるスタインベックの名作の一つだ。こちらはモノクロ映画だったが、ヘンリー・フォンダの若いことといったらない。アメリカがまだ貧しい時代で、夢を抱いて一家でカリフォルニアに行く。そこで一旗あげようと思ったが、その夢が打ち砕かれる。つらく悲しい物語だ。

Grapes
The Grapes of Wrath (怒りの葡萄)

おんぼろ車でカリフォルニアに向かう途中、祖父が亡くなり、祖母も後を追う。もともと遊牧民だから、葬儀もあっさりしたものだ。祖母のほうは葬儀の場面すら映らない。そこへ行くと、農耕民族は死者や先祖を大切にする。映画『おくりびと』も、そのへんが西洋人の心を揺さぶったのだろう。

| コメント (3)

2009.02.10

マンマ・ミーア

Mamma_mia

メリル・ストリープ主演のミュージカル映画『マンマ・ミーア』がいいらしい。イタリアに住んでいたことのある患者さんに、「マンマ・ミーアってイタリア語でしたっけ」と聞くと、「ええ、なんてこった、とか、どうなってるの、という意味ですね」と教えてくれた。直訳すれば「おかあちゃん」ということらしい。英語でいう「オーマイゴッド」と似たようなものだろう。おとうちゃんなら、「パッパ・ミーオ」となるらしい。

| コメント (4)

2009.02.02

エチゼンクラゲがひざに効く?

Echizenkurage水面を漂うエチゼンクラゲ(北海道積丹町のマッカ岬沖で、2007年10月撮影)=小林佳代撮影 大量発生して漁業被害を出すやっかいもののエチゼンクラゲなどから抽出したたんぱく質を、高齢者のひざに多い変形性関節症の治療に使われるヒアルロン酸に混ぜると、治療効果が約2倍に上がることが分かった。

東海大と理化学研究所が行ったウサギを使った実験で判明、3月に東京で開かれる日本再生医療学会で報告される。

このたんぱく質は「ムチン」と呼ばれ、関節では軟骨を保護、修復する役割があるとされる。同研究所の丑田(うしだ)公規ユニットリーダーらが、クラゲからの抽出に成功した。

研究グループはひざ関節の軟骨がすり減った変形性関節症と同じ症状のウサギを作り、関節の中にムチンを混ぜたヒアルロン酸を注射した。10週後に観察すると、すり減った軟骨がほぼ正常に回復。ヒアルロン酸だけを注射したウサギに比べ、回復率は1・6~2・6倍程高かったという。

(2009年1月31日  読売新聞夕刊)

瓢箪から駒鳥姉妹
エチゼンクラゲから
関節軟骨修復剤
この世にゴミなんて
めったにないもんだ

| コメント (6)

2009.01.31

鈴木一朗君の夢

ラジオ深夜便では、イチローの恩師、元愛工大名電高校の中村豪監督が話をしていた。タイトルは「人生のレギュラーになれ」。その中で、イチローの小6のときの作文を紹介していた。すでに雑誌などで公開されたものだから、ここに転載させてもらう。

「僕の夢」

僕の夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには、練習が必要です。僕は、3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は激しい練習をやっています。だから、1週間中で友達と遊べる時間は、5~6時間です。

そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校と活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。僕が自信のあるのは、投手か打撃です。

去年の夏、僕たちは全国大会に行きました。そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会NO.1投手と確信でき、打撃では、県大会4試合のうち、ホームラン3本を打ちました。そして、全体を通した打率は5割8分3厘でした。このように、自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間、負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからもがんばります。

そして、僕が一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って、応援してもらうのも夢の一つです。とにかく一番大きな夢はプロ野球の選手になることです。
                  
愛知県西春日井郡 とよなり小学校   
6年2組 鈴木一朗

ちなみに、監督にはシアトルからの招待状がまだ届いていないとか。(^-^)

| コメント (2)

2009.01.26

ワンセグ

Sumo_2きのうの日曜日、午後、床屋さんに行った。中野島の「センスアップ・ツカモト」さんだ。寒いから髪を切るのは気が進まなかったが、もうかなりボサボサになってしまったので観念した。だめだね、小学生なんかバリカンで刈り上げているのに。

ちょうど、ラジオでは相撲中継をやっていた。 朝青竜が白鵬に負けて横綱どうしの優勝決定戦となった。マスターに「ラジオのボリュームを少し上げて」というと、となりの椅子の客が、ケータイのテレビを棚に置いて見せてくれた。小さい画面だが、よく映る。

けっきょく、朝青竜は絶好の体勢から白鵬を寄り切った。勝った瞬間のあの嬉しそうな笑顔といったらなかったね。場所前は出場さえ危ぶまれたのに、堂々と優勝してしまうのだからすごい。ま、そこらへんの力士とは気魄が違う。インタビューのとき、観衆に「朝青龍は帰って来ました」と叫んでいた。麻生総理が内閣総理大臣杯を手渡していたが、この内閣もたいへんだ。

ところで、ワンセグのテレビはラジオ中継よりもわずかに電波の到達が遅れる。ケータイの持ち主も「少し遅れます」と言っていた。だいたい、英語には強いわたしにも、ワンセグの意味が分からない。ワンセグが one segment であり、一分節というような意味であることは分かるのだが。

そこで、ワンセグを辞書をひくと、「ワン・セグメント放送」の略。携帯電話などのモバイル機器に向けて送信される地上デジタルテレビ放送。1チャンネル内の13セグメント(送信単位)のうち、通常放送で使われない1セグメントを利用して送信するもの、とある。つぎからつぎへ新しいカタカナ言葉が増えて、脳味噌も忙しい。ちょっと前まで、ワンレン、ボディコン、なんていうのもあったが、あれももう死語か。

| コメント (4)

2009.01.07

すいとんメモリーズ

舞台「すいとんメモリーズ」のチケットが手に入ったので、夕方、銀座「博品館劇場」に観に行った。久しぶりの銀座は、まだお正月のイルミネーションが飾られ、日本髪を結った新橋の芸者さんがそれぞれの店へ急いでいた。開演の前、近くの韓国料理店「山ぼうしの花が咲いた」で、京子と食事をした。石焼ビビンバとサムゲタンを食べたが、とてもいい味で、からだがポカポカ温まった。ただ食事だけでもテーブルチャージが付いたので、やはり銀座だなと思った。

Suiton02

Suiton01 

お芝居は林家三平と海老名香葉子の物語で、香葉子が疎開している間に、東京に残った親兄弟を亡くしたこと、三平と結婚してからの苦労話などが、面白おかしく演じられた。全体的に、ほのぼのとしたいい芝居だった。

三平の師匠、三遊亭金馬を渡辺正行が演じていたが、なかなか重みがあってよかった。海老名香葉子は山田まりやが演じたが、以前より言葉がはっきりして聞きやすかった。林家三平はもちろんいっ平が演じたが、さすがに親子で、よく似ている。三平のギャグを知る私たちにとっては楽しい舞台だった。

随所に解説役として登場したのは小林十市(といち)。彼は柳家小さんの孫で、かつてモーリス・ベジャール・バレエ団の一員であった。わたしも渋谷のオーチャードホールでそのバレエを観たことがある。十市はときどき、そのダンスの片鱗を見せていた。

Suiton06

芝居のあと、林家いっ平が父三平から手取り足取り教わったという唯一の落語を一席披露した。若かったいっ平もそれなりに年をとり、いい味を出すようになったものだ。もともと、この芝居も「林家いっ平改め二代目林家三平襲名記念」と銘打っている。

すいとんメモリーズ」はきのうが初日で、1月18日まで銀座博品館劇場でやっている。このタイトルは、とうぜん「スィートメモリーズ」の洒落だろう。きょうは二日目の舞台で、初めて海老名香葉子さん本人が見えていて、フィナーレのとき渡辺正行から紹介され、観客にお辞儀をして答えた。香葉子さんは目頭を拭っていた。私たちの席のすぐ後ろだったので、帰りがけに握手をした。細い女性の手だったが、熱く、力強く、感謝の思いに溢れている手だった。子を思う親の気持ちが痛いほど伝わってくる。苦労した分、いや、それ以上に今は幸せを噛みしめているに違いない。

| コメント (0)

2008.12.26

芸能人と一緒に

ゆうべ、たまたま教育テレビをつけたら、前日「アンジェ」で歌っていた戸田ダリオさんが映っていたので驚いた。新聞を見ると、午後11時からの「新感覚★わかる使える英文法」という番組だった。ダリオさんはイタリア系の日本人だが、英語も堪能で、この語学番組に出ているのだ。その他、子供の番組にも出ているらしい。

それから、山岡ゆうこさんは、前の名前が「栗田ゆうこ」だったそうだ。どこかで聞いた名前だなと思ったら、漫画『美味しんぼ』に登場する女の子ではないか。漫画のなかで栗田さんは山岡と結婚して山岡ゆうことなったのだ。

アンジェで歌っていた山岡ゆうこさんは、アニメ『美味しんぼ』の声優をやっていたので、その名前をそのまま芸名にしたらしい。山岡ゆうこさんは、2005年よりNHKおかあさんといっしょ宅配便「ぐーチョコランタン小劇場」の歌のお姉さんとして出演中。

アンジェのクリスマスイベントが終わったあと、お二人と一緒に写真を撮ってもらった。恥ずかしさを省みず、ここに証拠写真として載せておこう。プフッ!

Angel
左側が戸田ダリオさん、右側が山岡ゆうこさん、& ripple夫妻

| コメント (4)

2008.11.16

太らない糖尿病

NHKスペシャル「病の起源」では、糖尿病を取り上げていた。興味深い内容だったので、まとめてみよう。

肥満と糖尿病の関係は密接だと思われがちだが、日本人の場合は肥満でなくても糖尿病になる人が多いそうだ。日本人は欧米人にくらべてインスリンの分泌量が少ないため、肥満にならなくても血糖値が上がり、それが血行障害を起こし、壊疽、網膜症、腎臓病、心筋梗塞などを併発するというのである。

アフリカの大地溝帯に誕生した人類は、もともと狩猟民族であった。狩りをして獲物をとったり、木の実などを食べていたのである。その一部が北上してヨーロッパに向かった。ヨーロッパは寒いので、やがて牧畜をおこなうようになった。肉を食べ、乳製品を摂るようになったため、脂肪の摂取量は一日60gぐらいになった。ブドウ糖をエネルギーに変えたり、脂肪細胞に蓄積するため、それを促すインスリンの分泌量も増えた。

東進してアジアに向かったグループは、やがて農耕をおこうようになる。麦や米を栽培して、安定した食料を得るようになったのである。日本人はほとんど肉を食べなかったから、脂肪の摂取量が極端に少なく、平安時代では一日11g、江戸時代では一日19gほどだった。それが今日では一日54gと、三倍ちかく増えている。

ところが、インスリンの分泌量は急には増えない。そこで血糖値を抑えることができず、糖尿病を発症するようになってしまったのである。日本人の糖尿病患者のうち、肥満の人は23%にすぎないという。

糖尿病は、①栄養の摂りすぎ、②運動不足、この二つが最大の要因だから、食べ過ぎないこと、からだを動かすこと、を心がけなければならない。

最近、妊婦が太りすぎを気にしすぎて、低体重児を出産するケースが増えている。インスリンの分泌が少ない赤ちゃんだ。これに出産後、過度の栄養を与えると、糖尿病になる恐れがある。戦後のヨーロッパや、現代のインドなどでも、この現象がみられる。これでは将来、糖尿病の患者がますます増えることになろう。

| コメント (0)

2008.08.18

ホースセラピー

日曜日の夕方やっているTBSの『夢の扉』も好きな番組のひとつだ。さまざまな分野の達人を探し出して紹介してくれる。きのうは「ホースセラピー」を行っている齋藤純子さん。ホースセラピーとは何かと思ったら、ホースは馬で、乗馬療法のことだった。

Uma2 馬に乗って歩くと、からだが上下に揺すられるだけでなく、前後左右にも揺れる。からだはバランスを保とうとして筋肉を微調整し、ひいては全身の神経が活性化される。それによって、マヒしていた筋肉が蘇ったり、それを補助する筋肉が強化されるのだそうだ。

番組では、10歳の脳性マヒの少女のホースセラピーを追っていた。この子は補助器具を使用しないと一人では歩けない。それが30分も馬に乗っていると、膝を伸ばして立てるようになった。そして、半年後には短い距離だが補助器具なしで歩くことが出来るようになったのである。

わたしも馬に乗ったことがあるが、馬の背中はやたらに上下するので乗り手はうまくバランスをとらなければならない。お尻は突き上げられて前後に揺れるし、内股で馬の胴を挟み付けなければならない。馬上はかなりの高さがあるので、落ちないように無意識にバランスをとるようになる。こういうことが脳を刺激し、マヒした部分も働き出すのだろう。そういう可能性はよく分かる。

うちでは、まず最初に患者さんの背中をていねいに揺すっている。これは他動的に患者さんのからだ緩め、神経の働きや血行をよくしようとするものである。一方、ホースセラピーの場合は、無意識ではあるが、かなり自動的にこれを行っていることになる。

ドイツではホースセラピーの国家資格があるそうだ。日本では乗馬マシンが市販されているが、そういう資格はない。マヒで苦しんでいる人のために、こうした施設を増やしてもらいたいものだ。

→サイトウ乗馬苑

| コメント (4)

2008.08.10

チベットの現実

きょうは午後、東中野のポレポレ坐にチベットの映画を見に行った。「チベットの歴史2」と「中国の労働キャンプ」で、前者はBBC製作の記録映画、後者はダラム・サラの亡命政府の秘蔵ビデオだ。ともに英語のナレーションだけだった。要訳のパンフレットをもらったが、「中国の労働キャンプ」は私が翻訳したものだ。

Tibet0

映画のあと、シンポジウムが行われた。チベットの映画を撮った監督、ラサで観光客のガイドをしている男性、チベットの民俗学を研究している女性、それにダラム・サラに長年住んでいる建築家の四人だ。マスコミには報道されない現地の様子を聞くのは貴重な機会だった。

Tibet1

ラサの街に僧侶の姿が見えなくなった。寺院の中に共産党の監視委員会ができて、すべてその許可なしに勝手なことができない。3月の暴動の際に殺された人は数百人におよび、死体はぜんぶ中国軍が運び去った。それは証拠を残さないためだ。チベットは長いあいだ独立国家であり、国際法的に中国のものだという主張に根拠はない。チベットには中国人の大規模な入植が行われている。逆に、チベット難民の数は増すばかり、などの話を聞いた。

Tibet3

帰りに、DVD「ヒマラヤを越える子供たち」とステッカー「オリンピックは終わりだ、チベットを解放せよ」を買い、少々献金をした。中国のチベット弾圧は想像以上にひどいようだ。

→受難と祈り―チベットを知るための夏

チベットを
侵略せずに
弾圧せずに
うまくやっていく
こともできたろうに

| コメント (4)

2008.07.31

内藤大輔

採点では負け試合
それを逆転した
一〇ラウンドの
強烈な左フック
内藤大助の真価を見た

Naito2

諦めちゃいかん
ということを
教えてくれた
内藤大輔の
必殺パンチ

内藤有利という
マスコミの報道に
油断せず
ひたすら
階段を走っていた

俺って
ボクシングの
センスないな
勝っても謙虚な
人間、内藤大輔

| コメント (2)

2008.07.27

鶴の恩返し法

暑いので午後は家で扇風機を回しながら、撮り溜めしたテレビ番組をみた。治療室でクーラーを使っているので、家では極力使わないようにしている。俳句王国、やさいの時間、サイエンス・ゼロ、世界一受けたい授業などを見た。HDDレコーダーは、コマーシャルをカットしてくれるし、興味あるところは何度も再生できるのがいい。

世界一受けたい授業では、脳科学者の茂木健一郎さんが、アハ体験と記憶術について話していた。アハ体験はビデオを15秒見て、その変化を見つけるものだが、これがなかなか難しい。電信柱や子供が消えてゆくのも気がつかない。気がつくかつかないよりも、どこが変わってゆくのか見つけようとすること自体が、脳を活性化するというのだ。

Craneつぎは記憶法についての話。たとえば英単語だが、単語カードなどを作り、目で見て黙読して覚えるのはあまり言い方法ではないという。では、どうやるか。まず、単語を目で見て覚え、それを声に出して読みながら、何度もノートに書いてゆく。そうすると、短期記憶が長期記憶として側頭連合野(言語中枢)に定着するというのだ。声を出しながら書いていると狂ったかと思われるから、人に見られないほうがいい。鶴が機を織るのを見られないようにするのと同じだから、この記憶法を「鶴の恩返し法」と名づけたそうだ。

記憶には、第一に「記憶しようとする意志と集中力」が大切だが、できるだけ多くの感覚器を動因すればいい。だが、意外に声に出すことは少ないのではないだろうか。無意識にまわりを気にするからだろう。誰にも見られないところで、見る、読む、(自分の声を)聞く、書く。これを繰り返す。この「鶴の恩返し法」はじつに合理的な記憶法だといえる。

| コメント (2)

2008.07.17

陰日向に咲く

Kagehinata1招待券をいただいたので、きのう新宿のシアター・アップルに行って、「陰日向に咲く」を観てきた。劇団ひとりの小説を映画化したものだ。

ほのぼのとした心温まる映画だったが、ちょっと人間関係がつかみにくかった。フラッシュバックという手法をたくさん入れたせいかもしれない。あるいは9人の登場人物の関係がちょっとややこしかったせいかもしれない。

映画でも小説でも、まず分かりやすいことが前提だから、その点では問題だ。どうしてもう少し観客に親切な映画をつくってくれないのだろう。

水曜日はレディーズ・デイであるためか、かなり混んでいて、開演のころには満員になった。われわれは15:35分から観たが、その次の回を待つ人たちは長蛇の列だった。

→映画『陰日向に咲く』公式ホームページ

ひさしぶりに新宿に出たが、暑さと人いきれで息苦しく感じた。光化学スモッグののだろうか。靖国通りから西新宿のほうを見ると、また新しい高層ビルが増えていた。

Koma1
コマ劇場まえの広場(昔は池があった)

Koma2
コマ劇場(改築が予定されている)

Koma3
靖国通りから見た西新宿の高層ビル群

Omoideyokocho
西口の「思い出横丁」も健在だった

| コメント (3)

2008.07.01

みんな生きていればいい

録画しておいた「課外授業・ようこそ先輩」を見た。タイトルは、「みんな生きていればいい」だ。先生は東大助教授の福島智さんである。福島さんは3才から9才にかけて視力を失い、さらに18才までに聴力を失った。全盲ろうという重複障害者である。

Fukushima 1983年、都立大に入学し、盲ろう者として日本で初めて大学進学を果たした。大学では教育学を専攻し、卒業後、都立大助手、金沢大学助教授を経て、2001年、東京大学助教授となった。現在、東京大学先端科学技術センターにおいて、バリアフリー研究に力を注いでおり、2008年5月、博士号を取得している。

目が見えないということだけでも大変なのに、そのうえ耳が聞こえないとなると、自分と自分以外のものの接点は、触覚、嗅覚、味覚しかない。お母さんが指点字という方法を開発し、点字を打つ指を福島さんの指に重ねて打つようにした。それに慣れると、かなりの速度で話を伝えることができるようになった。福島さんは他の人とコミュニケーションがとれないのが一番つらかったという。

Miyazaki01  Miyazaki02

小学生たちが耳にヘッドホンをつけ、さらにアイマスクをかけて、もう一人に先導されて飲み物を取りに行くシーンは感動的だった。目が見えないから思うように歩けない。耳が聞こえないから、言葉で注意しても伝わらない。先導する友達の手が離れたときの孤独感といったらない。

Miyazaki03  Miyazaki04

全盲ろうの人は自殺を試みる人が少なくないそうだ。福島さんもどん底に陥ったが、「これは神が私にくれた苦悩なのだ。この苦悩を一生懸命乗り越えていこう」と決めたそうだ。そうしたら気がらくになったという。

最後に子供たちからの質問があった。「いちばん辛かったことは?」という質問には、「人間はひとりでは生きていけない。なのに、コミュニケーションが取れなかったことです」と答えた。「いちばん嬉しかったことは?」とい質問には、しばらく考えてから、「いま生きていることです」と言った。目頭にツンと来るものがあった。

Miyazaki00

いちばん嬉しいことは何ですか
と小学生にたずねられ
いま生きていることです
と全盲ろうの東大助教授
生きていることは至福なのだ

| コメント (5)

2008.06.18

尼僧物語

きょうの休みも草刈りだ。草の伸びが速いので、おもに草刈機を使った。草刈機の音を嫌って蚊が寄ってこないのでいい。ビニールロープを回転さて草を刈るのもいいが、埃が立つし、土や小石などが飛んで来る。やはりステンレス刃のほうが仕事がはかどる。暑い日だったが、風があるのでわりと爽やかだった。

Nisou_2 オードリー・ヘプバーン

夕方、だいぶ前に録画しておいた『尼僧物語』を見た。若き日のオードリー・ヘプバーンが主演である。神を信じ、必死で修道院の戒律に従おうとするが、人間ごころとの狭間に苦しむ。その姿がよく描かれていた。看護婦としてコンゴに派遣され、カトリックの病院で献身的に奉仕する。ベルギーに戻ってからは第二次世界大戦が始まり、修道院はこころの平静さを保つようにいうが、身内が殺されたりして中立ではいられなくなる。悩みに悩んだ末、彼女は修道院を出ることを決心した。信仰の教えと現実世界との矛盾について考えさせられる映画だった。

この映画はカラーだったが、むかし、同じ題名のモノクロ映画を見たような気がする。内容は少し違うが、これはそのリメイクではないだろうか。

| コメント (2)

2008.06.02

ちい散歩「生田緑地」

けさ治療室に来てパソコンを開けたら、のぼりとゆうえん隊のメンバーから「きょうテレ朝のちい散歩で生田緑地をやります」というメールが入っていた。さっそく家に電話をして録画を頼んだ。ちい散歩というのは、俳優の地井武男さんが東京や東京近辺を散歩していろんな発見をする行き当たりばったりの番組だ。ただ放送時間が平日の午前なので、あまりポピュラーな番組ではない。うちではときどき録画して見ているが、きょうは番組欄を見なかった。

昼に小用でうちに戻ったとき、その映像を見た。30分あまりの番組である。地井さんは歩くのが速い。まず枡形山に登り、そこで出遭った93歳のお爺さんと話す。エレベータで展望台に上り、都心の高層ビル群を眺める。日本民家園では囲炉裏端でくつろいだり、キビまんじゅうを食べたり、古民家のすばらしさに感動する。

Chii1
民家園の囲炉裏端で

疲れたのだろう、岡本太郎美術館の喫茶店のオープンテラスで一服する。メタセコイアの林を通って坂を上り、ステンドグラスの工房に寄り、さらに向ヶ丘遊園地の一部だったばら苑まで足を伸ばす。どこに行っても地井さんが感動をすなおに表現しているのが印象的だった。最後にバラの絵手紙を描いて番組は終了。

Chii2
ばら苑で、お気に入りのチャールストンと

地井さんが新井薬師や溝の口を散歩したときなど、つぎの定休日にそこへ行ったことがある。ミーハーといえばミーハーだが、現場に足を運ぶといろんなことが分かるので二倍楽しい。それにしても地井さんはよく歩く。意外な発見があって楽しめるし、からだにもいいし、そのうえギャラまでもらえるんだから羨ましい。

| コメント (6)

2008.03.07

ちりとてちん

Midokoro_ph 毎朝、NHKの連ドラ『ちりとてちん』を見ている。7時半からのBS放送を録画して8時ごろから見ている。録画しておくので、朝見られないときは夜見られる。これは貫地谷しほり演ずる和田きよみが、女性落語家の若狭として活躍するようになる物語だが、ほとんど喜劇なので朝から健康的な笑いをもらえる。

この火曜日からきょう金曜日までの4日間、上方演芸ホール特別版として、午後3時15分からNHKで「ちりとてちんの落語を聞こう」という番組が放送された。京子が新聞の番組表で見つけたものだ。これもDVDレコーダーに録音して、家に帰ってから見た。出し物は次の四つである。

・愛宕山
・辻占茶屋
・ちりとてちん
・はてなの茶碗

わたしは家にまだテレビのない時代、つまり小学校の頃から落語が好きでラジオでよく聞いた。いまでも、たまに末広亭や浅草演芸場に行く。国立劇場の裏手の国立演芸場に行ったこともあるし、登戸の長念寺の落語会に行ったこともある。おととしだったな、多摩市民館で林家喜久蔵の落語を聞いたのは。「笑点」も毎週録画して大喜利などを見ている。

しかし、上方落語となるとあまり縁がない。何度か聞いたことはあるが、どうもあまり記憶に残っていないのである。しかし、この朝ドラ「ちりとてちん」が始まってから、いろんな上方落語が演じられるので興味をそそられた。ただドラマのなかでは断片的にしか演じられないので、それぞれの話の内容がイマイチ分からなかった。

今回、4日間連続で4作品を見られたのは幸いである。愛宕山はかわらけ投げの話、辻占つじうら茶屋は女郎と身投げする話、ちりとてちんは知ったかぶりの話、はてなの茶碗は平凡な茶碗が千両で売れる話。それぞれプロが演じると実に味わいがある。とりわけ、きょうの桂米朝の「はてなの茶碗」などは面白かった。おかげで、毎朝見る「ちりとてちん」に深みが加わったような感じがする。

| コメント (3)

2008.01.04

続・三丁目の夕日

きょうは車で木更津に行った。川崎大師のあたりはさすがに混んでいたが、流れは比較的スムースであった。海ほたるでトイレ休憩をしたら、そこはすごい人混みだった。ま、アクアラインは名だたる赤字路線だから、お正月ぐらい賑やかにならなければ困るだろう。海ほたると名のついたおみやげが数え切れないほどあるので驚いた。

Michi
アクアライン

京子の実家は薬局で、妹たちと食事をしたり歓談したりした。それから、ひょっとしたら「Always:続三丁目の夕日」をやっているかと思い、調べてもらった。そうしたら、近くの「富士館」という映画館でやっているという。さっそく京子と見に行った。去年からに見たいと思っていたが、なかなかそのチャンスがなかったのだ。「富士館」は昔の場末の映画館という感じで、観客は10人もいただろうか。

Eiga
木更津の映画館

「続・三丁目の夕日」は、期待に違わずいい映画だった。なんだろう、あの昭和30年代の懐かしさときたら。CGの技術の助けを借りて、都電や当時の自動車、建物、衣装などが、まるで本物のように動く。これをつくった監督が30年代を知らないというから、また驚く。いいものを見せてもらった。心の中で拍手喝采をした。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

帰りは帰省ラッシュと重なって、道路はかなり混んだ。大師のあたりはノロノロ運転だった。片道約2時間かかったから、けっこう疲れたが、車で木更津を往復できるほど体調は回復してきている。ありがたいことだ。

| コメント (5)

2007.12.28

フィギュア・スケート

全日本フィギュアスケート大会が行われている。高橋大輔は4回転ジャンプを二つも成功させてSP首位。すごいな。また、女子の選手層の厚いことといったらない。つぎつぎと若い選手が頭角を持ち上げてくる。伊藤みどりが入選して騒いでいたころとは訳が違う。日本人の体系、技術、表現力などがずいぶん立派になったものだ。女子では浅田真央、安藤美姫、村主章枝、中野友香里などががんばっている。武田奈也の笑顔は最高だ。今夜はフリーの演技が行われる。いまから楽しみだ。

Mao
浅田真央(毎日新聞より)

| コメント (6)

2007.11.26

点と線

テレビ朝日で24、25日の連夜放送された『点と線』は、思いの他よい出来だった。これを始めて読んだのは40年前ぐらいだから、おそろしく古い話だ。東京オリンピックより前の昭和32年の話だが、わたしが読んだのは昭和65年ごろ。だから交通機関も発達していて、途中でからくりを見破ってしまった。しかし、昭和40年ごろ読んだとすれば、すごい傑作である。

Photo2今回のドラマでは、東京駅での空白の4分間に視聴者を釘付けにして、この事件の肝心なネタを最後の最後までうまく隠し、浜辺で子供たちが遊んでいるのを見て、トリックに気づくように仕組んであった。それだけ引っ張ってから種を明かしたぶん、古臭さを感じさせないドラマに仕上がっている。また敏腕な鳥飼刑事(ビートたけし)の娘と、彼と一緒に仕事をした警視庁捜査2課の三原(高橋克典)が、40年後に再会し、事件を回想するようにつくってあるのもうまい。再会したときは40年後だから、池内淳子と宇津井健がその役をやっていた。

松本清張は末端の生活者や下級官僚、政治家、刑事などを駒に使いながら、日本全体のゆがみをを赤裸々に描いてゆく。いつもながら、その緻密な観察力、洞察力に舌を巻く。今回は役者もそうそうたる面々だった。ビートたけしは個人的にはいまいち好きになれない男だが、無骨な執念深いコロンボのような田舎刑事の役がぴったりはまっていた。とりまきの役者がよかったせいもあるだろう。

| コメント (4)

2007.10.17

不都合な真実

Futako
二子玉川駅から見た秋晴れの多摩川

アメリカの元ゴア副大統領にノーベル平和賞が与えられるという。そのきっかけとなったのが同氏製作の映画『『不都合な真実』らしい。地球温暖化の危機を訴える映画だそうだ。そこで、このDVDを借りてきて見た。映画はゴア氏の講演を主体にしたもので、その内容に従って映像が流れる。南極の氷が融けると海面が6mも上昇して大都市の大半が水に沈むとか、氷河が融けると川が干上がって水不足で多くの人が死ぬとか、恐ろしい話を説いていく。

二酸化炭素の排出量と気温の変化がきれいに比例し、ここ数年で過去何万年もの平均の二倍以上になったとか、グラフやデータを示しながら説いていく。温室効果ガスによって、南方の蚊や病害虫が北部にも侵入して疫病がはやる。砂漠化して飢餓が増える。台風やハリケーンが大型化し被害が甚大になる、等等。

最大二酸化炭素排出国のふたつは、アメリカと中国なのに、京都議定書に調印しなかった。石油産業などの圧力や、発展途上のエゴなどでうまくいかない。しかし問題は切羽つまっている。理論的には、このままでは地球が破滅するのは間違いない。できることをやっていくしかない。燃費のいい車に乗ろう、車はやめて自転車や公共交通機関を利用しよう、等等。

ゴア氏のノーベル平和賞獲得は民主党の力を強めるだろう。そうすれば、温暖化への対策が大きく進むかもしれない。

→不都合な真実

| コメント (6)

2007.10.05

ラベンダー姉妹

ゆうべBS2でたまたま、『ラヴェンダーの咲く庭で』というイギリス映画をみた。原題は ”LADIES IN LAVENDER” というから、ラベンダー色の服を着た淑女たち、ラベンダーの花に囲まれて暮らす老姉妹、そんな意味だろう。もう少し穿ってみれば、ラベンダーは薄紫色だから、たそがれ色の女たちという意味にも取れそうである。

Image

海辺に暮らす姉妹が、ある嵐の翌日、海岸に青年が打ち上げられているのを見つける。青年は異国の人で英語がよく分からない。医者に見せたあと、ふたりは甲斐甲斐しく青年の面倒をみる。結婚していた姉は冷静だが、ずっと独身だった妹は、親子ほど年の離れた青年に恋心を抱くようになる。その心の乱れがていねいに描かれてゆく。

青年はバイオリンの名手で、休暇で海辺に来ていたオルガという若いドイツ人女性と知り合う。そのオルガの兄がオーケストラの指揮者で、ロンドンに来た。そこで、二人はロンドンに行ってしまう。ロンドンからの手紙を受け取った姉妹は、演奏会に向かう。

第二次大戦直前のイギリス、のどかな田園風景、突如舞い込んだ外国人、心ときめく夏の日。見終わったあと、なんともいえぬほのぼのとした気分になる大人の映画だ。この映画も、できたら映画館で見てみたい。

| コメント (5)

2007.10.03

ニュー・シネマ・パラダイス

Cinemaレンタルビデオ屋で『ニュー・シネマ・パラダイス』という映画を借りてきて見た。題名は知っていたが、いろんな映画のオムニバスのようなものだろうと勝手に思っていて、いままで見ていなかった。たまたまmixiの知人の日記にこの映画のことが触れられていたので、どんな映画だか見てみたのである。

いろんな賞を取っているだけあって、この映画は想像した以上に面白かった。メイン舞台はシチリア島の小さな町の映画館、その名も『ニュー・シネマ・パラダイス』。映画好きの子供が、第二次大戦後の混乱した世の中を生き抜きながら、映写室のおじさんと仲良くなったり、恋をしたり、軍隊に入ったり、いろいろな経験を経ていく。映画の素晴らしさを訴えながら、大きな意味で、この映画も反戦映画のひとつではないかと思う。

監督はシチリア生まれのジュゼッペ・トルナトーレで、同監督の『マレーナ』は見たことがある。現在上映中の『題名のない子守唄』はまだ見ていない。この映画もおすすめらしい。

→ニューシネマパラダイス

| コメント (6)

2007.09.22

ギャル曽根

Galsone_2キンスマという番組で、大食いで太らない若い娘さんのことを話題にしていた。以前にも、テレビチャンピオンで見たことがあるが、白いアイラインを引いた茶髪のかわいい女の子だが、とてつもない量の食べ物を食べて、大食い大会ではいつもぶっちぎりで優勝している。たとえば、お寿司を100貫食べて、大盛りの定食を5人前食べて、ケーキを10個食べて、さらにカレーライスを10皿ぺろりと平らげる。それもニコニコして、いかにも美味しそうに食べている。とても同じ人間とは思えない。

番組ではいろんな検査をしていた。空腹時血糖値と糖分を摂ったあとの血糖値をしらべると、ふつうは時間の経過とともにグラフが山型になるのに、ギャル曽根は水平線のままだった。つまり、いつも低血糖で、お腹がすいている状態なのだそうだ。だから、おいしく食べられるらしい。満腹中枢が満腹状態を認識しないのである。

圧巻は最新の三次元CTを使って調べた胃の大きさである。空腹時のギャル曽根の胃はふつうの人とほとんど変わらない。ところが、3.5㎏ぐらい食べ物を詰め込んだあとの胃のCT写真を見て度肝を抜かれた。胃袋が大隔膜から骨盤の下縁まで、目一杯ふくらんでパンパンになっているのだ。胃の入口と出口の位置は変わらないが、途中が腹部のすきまをすべて埋め尽くしているのである。

便通は、大きいほうは一日5、6回だという。検便をしてみると、ビフィズス菌が多いらしい。胃や腸の蠕動運動も活発で、入ってきた食べ物をどんどん送り出していると推定される。だいたい、ギャル曽根は一回の食事で、ふつうの女子の一日分の食事の12倍ぐらいを食べられるという。しかも美味しく、そして太らない。

なんでもギャル曽根はけっこう裕福な家の子で、小さいときから大食いだったそうだ。家族全員が大食いで、みんなそれほど太っていない。あるとき、ボーイフレンドが夕食に誘われたが、つぎつぎに出てくるハンバーガーを無理して8つまで食べ、以後、夕食に誘われても家に上がることはなかったという。そりゃあ、当たり前だ。

| コメント (17)

2007.09.12

美術館は疲れる

美術館めぐりはなぜか疲れる。足が棒のようになる。それほど面白くないことが多いし、わけがわからないで出てくることもある。なんだか敷居が高い。なぜだろうか。そんな話題を、きょうの「ためしてガッテン」は取り上げていた。

美術館ではあまり大きな声でしゃべれない、囁くようにしか話せない。せっかく入場料を払ったのだから全部をよく見て帰ろうとする。とくに絵の意味を理解しようとして変に緊張する。立ち止まっている時間が長いので、どうしても足がうっ血して血の巡りが悪くなる。そんなことが、美術館に行くと疲れる理由でもある。

上手な美術館のめぐりかたは、まず大雑把に絵を見て歩き、そのなかで特に気に入った作品をいくつか見ればいい。ひとつかふたつ、いい絵だなと思ったり、感動できたらもうそれでいい。疲れたら休憩したり、外の空気を吸ったりする。ショッピング・コーナーなどを見て楽しむのもいい。

買うつもりになる
いちばんいいのは、自分がその作品群の中から一枚の絵を「買うつもり」になって見ることだそうだ。自分の部屋にどれか一枚を飾るとしたらどれにしようと考えてみる。好きな人に買ってあげるならどの絵がいいだろうなどと考えてみる。そうすると、いろいろなイメージが湧いてきて、絵の見方がかなり変わってくる。そして美術館をじゅうぶん楽しめる、というのである。

わたしはよく、自分が立って見ている所と同じ位置で、その画家も立っていたのだと想像する。その位置で、画家は対象と絵を見比べてあれこれ考えて、試行錯誤したりしながら絵を描いていったのだろうな、なんて考える。これもけっこう楽しい見方ではないかと密かに思っている。

| コメント (9)

2007.09.05

映画「阿波ダンス」

台風9号の影響で天気が落ち着かない。とつぜん雨がふったり、急に晴れたり、風が吹いたり。そこで、久しぶりに映画に行くことにした。新百合ヶ丘のマイカルに電話をして内容をファクスで取り出てみたが、あまりパッとした映画がない。そのなかで『阿波ダンス』というのがあって、京子がこれが面白いかもしれないというので、それを見ることにした。

ヒップホップのダンス大会で優勝した女の子が、母の都合で徳島へ帰る。そこの高校のダンス部に入ったら、それが「阿波踊り部」だった。阿波踊りなんてダサイと思っていたが、みんなでヒップホップを融合させた見事な踊りをつくってゆく。画面いっぱいに繰り広げられる踊りはかなり迫力がある。なかなか楽しめる映画だった。

人生、阿呆になるのがむずかしい。
しかし、阿呆になって見えてくるものがある。

→阿波ダンス公式ホームページ

| コメント (6)

2007.07.02

明日の記憶

ゆうべ『明日の記憶』という映画をテレビで見たが、これはなかなかいい。渡辺謙が主役で樋口可南子がその妻。働き盛りのサラリーマン戦士が、とつぜん若年性アルツハイマーにかかるという恐ろしい話だ。はじめは病気を認めたくないのだが、否応なしに症状が出始める。自分が痴呆症に向かってゆくと診断されたらどうだろう。人間はかならず死ぬと分かっていても、そんな形での死は受け容れがたいに決まっている。

| コメント (5)

2007.04.23

白井貴子さん

Sirai録画しておいた課外授業「ようこそ先輩」を見た。今回はミュージシャンの白井貴子さん。女性ロック歌手の草分け的な存在だそうだが、ロックはうるさくて好きではないので名前だけしか聞いたことがなかった。ところが、小学生の前でギターひとつで歌をうたいはじめると、これがなかなかしっとりしていい。声も伸びがあっていいし、何よりも人柄がよさそうだ。

白井さんは、一時、心身ともに疲れきってイギリスに住んでいたという。そんなとき、無理に歌を作ろうとしなくても日常のなかに歌いたいことがいくらでもあることに気づいたという。野の花のように生きればいいんだと思うと、ふっきれたそうだ。以来、心に感じたままを歌う、それが白井さんのロックになったという。

小学生には「自分を励ましてくれるもの」を見つけさせ、それを書かせた。それがそれぞれの子のロックなのだ。「イッツ・マイ・ロック!」みんなが、白井さんのギターにのせて歌う。引っ込みじあんな子も、なにか自分の思いを表現するきっかけを得たようだ。やたら叫ぶロックは好きになれないが、思いを語るようなロックなら聞いてやろう、という気になった。こんど白井貴子のCDを聴いてみようと思う。

白井貴子のホームページ

| コメント (7) | トラックバック (0)

2007.04.18

雨に咲く藤

午前中、庭の草むしりをした。ムラサキツユクサやホトケノザ、ハコベ、繊毛があってズボンなどにからみつく草などを取った。毎年、草の種類がすこしずつ違う。かれらも勢力争いがあるのだろう。ジャガイモやサヤエンドウが育つ分、雑草も伸びる。このところ雨が多いので草の伸びも早い。午後からは雨になったので、やめた。庭木仕立てにしている藤の花が咲き始めた。もうすぐ、いい香りを放つことだろう。

Fuji01
藤の花

午後から雨になったので、大リーグ戦をテレビを見たり、録画しておいたものを見た。レッドソックスの松坂は味方の援護がなく2点取られて負け投手。ついてない。イチローはホームランを打ったが、シアトルはトロントに大差で敗れた。

だいぶ前に録画した「アメリカン・ビューティー」を見たが、理解できない映画だった。ホモ、浮気、麻薬などがオンパレードの映画で、こんな映画がなぜアカデミー賞を取ったのかさっぱり分からない。アメリカの恥部をアメリカの美点と皮肉ったのであろうか。劇場まで行って見なくてよかった。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2007.04.14

みんなの手話

3shot_07教育テレビで「みんなの手話」のリニューアル版が始まった。先週の土曜日からだが、先週は見逃したので、きょうの再放送分ときょうの分を録画した。ことしから林家正蔵が出演する。正蔵は去年の大銀座落語祭で手話落語に初挑戦したそうだ。

それから「みんなの手話」のホームページに行ってきた。これがよくできている。まず「こんにちは」だが、分割写真で基本的な手の位置をしっかりしめす。それからこんどは有声と無声の動画で実際に動作をやってくれるのである。「はじめまして」「よろしくお願いします」なども、ていねいに動画で教えてくれる。

手話には東日本と西日本、あるいは外国などとの違いもあるそうだが、それは方言のようなものらしく、慣れればそうとう役に立ちそうだ。毎回、正蔵が小話を手話でやるという。言葉の落ちは手話では使えないが、内容の落ちは面白く伝えることができるらしい。あんなに忙しい正蔵が手話までやるというのだ。わたしも少しは彼を見習って、この番組を続けてを見てみよう

ちなみに放送時間はこうだ。
教育TV 土曜午後8:00-8:25 (再放送)翌土曜 午前11:15-11:40

| コメント (5) | トラックバック (0)

2007.02.17

喜怒哀楽の表現

録画しておいた「ようこそ先輩」を見た。異色の作家、志茂田景樹が小学生相手に授業をしていた。突飛な風貌が好きになれないので消そうと思ったが、どんな授業をするか見てみた。そうしたら、これがなかなかいいではないか。

志茂田は小説以外にも童話などを書き、全国の小学校を回って読み聞かせをしているという。そこで感じたことは、いまの子供たちに感情を表現する力がないということだそうだ。喜怒哀楽を出さない子が増えているという。そこで、授業は喜怒哀楽の体験を書き、それを発表するという方法をとった。

小学校の2、3年生まではけっこう感情を出しているのに高学年になるとそれを抑えるようになる。恥ずかしいということを覚えるからだ。それが昂じると自殺なんてことになってしまうのだろう。ためしに、腹が立つことを思い出して怒りを表現させる。なかなかうまくできないが、大声を出して怒りを出すと、それだけですっきりした表情になる。

子供たちが親から哀しみの体験を聞き、それを文章にして発表するときなど、自分も涙ぐんだりしている。そして、そのあと彼らの表情が柔らかくなっていくのがよく分かる。子供ながらに、いろいろ気を使って生きているんだな、などと思う。喜怒哀楽は人のつね。ぜんぶを抑え込んでしまうとストレスになる。大声を出すなり、ひとに話すなり、文章にするなり、考え方を変えて笑い飛ばすなりして処理しておかないと鬱積する。

授業を終わったあと、志茂田景樹に子供たちがまとわりついていた。背負っていた荷物を少しは下ろすことに成功したようである。

| コメント (5) | トラックバック (0)

2007.02.09

芋たこなんきん

田辺聖子の自伝的ドラマ、『芋たこなんきん』をほとんど欠かさず見ている。いわゆるNHKの朝ドラだ。放送時間に見られなくても、ハードディスクに録画して見ている。主役の花岡町子は藤山直美、夫徳永健次等郎は国村隼。町子の秘書は石田あゆみ。子供5人もいる医者に嫁いだ町子は作家だが、主婦業もこなすがんばり屋。さすが寛美の娘、うまい。それよりも国村隼がいい味を出している。いかつい顔で冷静だが情も深い。ふたりのコンビを軸に、いろんな事件が起きてゆく。

大阪弁が飛び交うが、標準語にくらべてなんと味があることだろう。言葉の数だけ感情や思いがあるのだから、会話がとっても豊かになる。むかしは関西弁は押しが強くて好きではなかったが、最近は方言というものの情緒がわかるようになってきた。東北弁なども、標準語では絶対出せない味がある。これはもう味としかいいようがない。

夜は、NHKスペシャル『日中戦争』を見た。軍部と現場の部隊との意思のすれ違いがあったり、同盟国ドイツが偽装して中国に武器を輸出していたり、南京では軍服を脱ぎ捨てて民間人になりすました兵士を捕らえるため、一般人をたくさん殺してしまったり、教科書的な知識以外にいろんな事実があることを知った。戦争はやってはならない。

| コメント (4) | トラックバック (0)

2007.02.07

藁の家

11日に人寄せがあるので、玄関や部屋の掃除をした。空気が乾燥しているせいか、たたきを水洗いしてもすぐ乾く。車も洗った。パッソは小さいけれど車高が高いので、屋根の真ん中辺までは手が届かない。柄のついたガラス拭きを使って洗った。どこもここもさっぱりきれいになって気分がいい。

Wara撮り溜めしておいたビデオを見た。夢の扉では「藁の家」というのをやっていた。普通の木造住宅の壁に、50cmぐらいの厚さの圧縮した藁ボックスを積んでゆき、外側を粘土のようなもので固める。すると外気温が30度以上あっても、内側は24度と快適。もちろん、冬は暖かい。省エネハウスであり、化学物質過敏症の人などにも向いている。昔の土壁に似ているが、すきま風がないのがいい。知恵も使いようだ。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2007.01.30

不都合な真実

寒なのに暖かい。きょうなど気温が13度ぐらいまであがった。スキー場の雪が降らない。氷が張らない。典型的な暖冬である。

不都合な真実、という映画が話題になっている。はじめは政治家たちにとって不都合な真実かと思っていたが、どうやら人類全体にとって不都合な真実をあばいた映画らしい。極地の氷が溶ける、キリマンジャロの雪がなくなる、猛暑が襲う、巨大台風が多発するなど、いわゆる地球温暖化が思った以上に深刻であることを訴えているようだ。

炭酸ガスの排出規制を訴えた京都議定書にアメリカや中国が加わらなかったが、そのアメリカでこういう映画ができたことは喜ばしいことといえよう。自然の変化は徐々に起こるものもあるが、加速度的に、そしてとつぜん牙を剥くことがある。Global Warming (地球温暖化)というより Global Warning (地球規模の警告)とサブタイトルがついているが、その通りだと思う。

| コメント (3) | トラックバック (0)

2007.01.26

夢の言の葉

ラジオの「ときめきインタビュー」に山下景子さんが出演していた。『美しい暦のことば』とか『美人の日本語』の著者である。日本語の美しさを守ろうと、数年前からメールマガジンを発行しているそうである。日本語、いわゆる大和言葉の語彙は豊富なのに、若い人たちの使う言葉はごく限られており、ぶつ切り状態で文章になっていない。そんなことを話しておられた。まったく同感である。

この季節では、たとえば薄氷と書いて「うすらひ」と読む。そのウスライという音の美しさに触れていた。氷は氷室(ひむろ)などというように「ひ」とも読む。そこで、むかしは薄い氷を「うすらひ」と言ったのだそうだ。透き通った薄い氷が目に浮かぶようではないか。ウスゴオリでも悪くはないが、薄氷と書いて「はくひょう」ではまったく味気ない。そっちは「薄氷を踏む」ぐらいに限定してほしいぐらいだ。

山下景子さんは「夢の言の葉」というブログを発信している。さっそく、そこに行って無料のメールマガジンの購読申し込みをしてきた。それから、バックナンバーを探して、美しい日本の言葉の一部を読ませてもらった。まだ当分は読みきれない。

ブログ:夢の言の葉→http://plaza.rakuten.co.jp/yumenokotonoha/

| コメント (2) | トラックバック (0)

2007.01.18

傘寿であるく中仙道

J0354669_1 ラジオ深夜便の「こころの時代」を録音して聞いている。けさは、「喜寿で歩いた東海道・傘寿で歩く中仙道 」というタイトルで、元国鉄マンの加藤仲男さんというかたの話。喜寿といえば77歳。中高年といっても高年にはいる歳だ。その年齢で東海道を歩き通したという。傘寿といえば80歳。その年齢で、こんどは中仙道を踏破したという。スーパーおじいさんである。

住まいは真鶴で、電車で日本橋まで行き、そこから徒歩で東海道を歩きはじめる。1日6時間ぐらい歩くそうだ。そうしたら、また電車で家に帰り、翌朝、前日歩き終えたところまで戻って続きを歩く。やがて、日帰りできなくなるから、1泊したり、2泊したりして、歩く。そして京都まで歩いたそうだ。

その後、80歳になって、こんどは中仙道を歩こうと思ったそうだ。はじめは「奥の細道」を歩こうとしたが、ちょっときつそうなので中仙道にしたという。碓氷峠では足を痛め、霧に迷い、苦労したらしい。和田峠では宇都宮から来た人といっしょになり塩尻までたのしく歩いたという。

歩くことは苦にならないというが、年齢的にはかなりきついに違いない。三脚を持ち、写真を撮ったりしたそうだから、荷物だって軽くない。弁当に水も必要だ。それでも道々いろんな人の親切に出会い、感謝の思い一杯で旅を終えることができたという。すごい人がいたものである。ほんとうに理屈抜きにすごい。在家の千日回峰行だね、まるで。明日の朝、その2回目の放送がある。

| コメント (5) | トラックバック (0)

2006.12.30

金子兜太さん

きょうから冬休みなので朝9時半ごろまでゆっくり休んだ。録画しておいた番組を見たりして、くつろいだ。庭仕事は一時間ほどブドウの剪定をしただけだ。ことしは、どういうわけかブドウがまだ青いうちにカラスにみんな食べられてしまった。こんな年は初めてだ。

課外授業「ようこそ先輩」は、俳人の金子兜太とうた先生だった。いきなり、金子先生がふんどし姿で腹を乾布摩擦している映像が出た。大きな太鼓腹である。300回も腹をこするという。それから青竹踏みを始めた。これも300回やるそうだ。さらに庭のほうを向いて直立不動で、すでに亡くなった人たちの名前を頭で唱えるそうだ。トラック島で生き残った先生は、多くの仲間の死を見ている。その供養をしているのだ。その数は130人という。これが87歳にしてなお元気かくしゃくとしている先生の秘密だなと思った。

秩父の母校を訪れて、小六の生徒を相手に授業をする。まず、鞄から愛用している尿瓶しびんを取り出して、生徒に見せて回す。そこで一句「秋遍路しびんを手放すことはない」。金子先生が生まれたとしは1919年で一句一句だから、俳句をやることなったとか。

教室の外に出て、長瀞ながとろの河原で俳句をつくる。ちょっとした吟行だ。そのとき金子先生は「石も枯れ葉も、すべてに命が宿っている。そういう想像力を働かして句を作ってみなさい」という。対象をじっと観察していて、そのときにわいてくる言葉を句にすればいい、とも。ただ見るだけじゃなくて、抱き合ったらいい。抱き合っていると、かならず何かが伝わってくるはずだ。熱いものがわいてくる。そのときに頭を使って言葉にしたらいい。

Touta

俳句は季語を使うので花鳥風月を歌う傾向があるが、金子兜太先生はもっぱら人間の命を詠ってきたという。人間のいのちを詠ううちに、ものにはみんな命があることがわかってきた。だから、そのいのちを詠ったらいいという。ときには季語などなくてもいい。五七五に囚われなくてもいい。87歳にしてこの自由な発想力を持っていることに畏れ入る。

| コメント (5) | トラックバック (0)

2006.09.13

チョコレート

Halleberry_l雨なのでビデオを借りてきた。DVDで『チョコレート』なるアメリカ映画を見たが、タイトルが暗示するほど甘くなく、かなり苦い映画だった。オスカーを取った黒人女優ハル・ベリーが美しかった。

祖父、父、息子、と三代にわたる刑務所の刑務官の父が主人公。人種差別のつよい地域である。息子が自殺したあと、父は、電気椅子で処刑された黒人の妻とだんだん親しくなっていく。そして、ある日、黒人女は相手が自分の夫を処刑した刑務官であることを知る。こわくはないが、やたらと哀しい映画である。夫婦とは、親子とは、人間とは、・・・

| コメント (7) | トラックバック (0)

2006.09.10

白いカラス

Eigaアンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンが出演しているというだけの理由で、『白いカラス』というビデオを借りてきて見た。ふたりのファンだからだ。映画はやや暗く重い内容だったが、アメリカの人種問題の根深さを思い知らされた。かぎりなく白人に近い黒人の悩みがテーマである。

大学教授コールマンは差別発言で辞職し、その日妻が急死する。その後、偶然出遭ったファーニャと恋に落ちる。ファーニャにも辛い過去がある。クリントンのスキャンダルやベトナム帰還兵のPTSDなどを織り込んだ大人の映画である。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006.08.24

父と暮らせば(2)

BS2で『父と暮らせば』をやっていたので、今回はじっくり観た。7月19日に横浜の県民共済ホールに行って見たのに、寝不足のせいと薬のせいでほとんど寝てしまったからだ。しかし、問題は映画のほうにもある。井上ひさしの芝居を映画化したものなので場面転換や動きがすくなく、もっぱら台詞をきかなければならないからだ。

それに3年たって現れる父の幽霊があまりにリアルすぎる。生きているのか死んでいる人が演じているのか分かりにくい。娘もまた自然に対応しすぎてピンとこない。「わたしは幸せになってはいけないのよ」というのも「そうだろうか?」と思ってしまう。亡くなった人のぶんまで幸せにならないと、というのが自然のようにおもうのだが、生き残った人の負い目はそんなにつよいのだろうか。広島弁でずっと通したのは成功していると思う。一度、舞台を観てみたい。

| コメント (2) | トラックバック (1)

2006.07.19

名画・父と暮らせば

県民共済の会員に映画『父と暮らせば』を見せるというので申し込んでおいた。横浜の県民共済ホールだが、名画を600円で見られるというので今日行ってきた。宮沢リエと原田芳雄、そして浅野忠信が好演している。井上ひさしの舞台を観た黒田和雄監督が内容にほれこんで映画化したものだ。原爆が投下されてから3年目の夏のこと、原爆で死んだはずの父が幽霊になって現れる。その娘との愛情あふれるやりとりが面白く哀しい。全編が広島弁で語られるのもいい。おとったん、なんてじつに味のある方言だ。

ところが、ところがである。最初のうちは映画に集中していたが、舞台を映画化したものだけに台詞が多く、大きな場面転回が少ない。そこで後半、わたしは不覚にも居眠りをしてしまったのだ。なんども京子に肩をつつかれる始末である。見たい見たいと思っていた映画を見に行ったのに、居眠りをしてしまったとは面目ない。帰ってから一生懸命カタログを読んで、話を追いかけることになった。

言い訳はある。朝4時半に起きて30分以上散歩し、早めに「みなとみらい」に行って、そこいらじゅうを歩き回り、雨のなか大観覧車に乗り、さらに20分も歩いて赤レンガ倉庫に行き、そこで中華料理を腹いっぱい食べてしまった。さらに、そこから馬車道までもけっこうな距離を歩き、そうとう疲れていたのである。観たい映画を見たのはいいが、居眠りを漕いでしまったのには自分ながら呆れる。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2006.05.22

芸能人社交ダンス大会

シャル・ウィ・ダンス?~オールスター社交ダンス選手権」と銘打った番組がある。芸能人がプロのダンサーと踊って優劣を競うもので、なかなか見ごたえがある。芸能人は見られるのが商売だからもともと表現力が豊かだ。そのうえ振り付けがやたらと派手なので、あれは社交ダンスというよりもショーダンスである。しかし、私も一時は社交ダンスにのめり込んでいたので、こういう番組を見ると少なからず興奮する。

準決勝では、松本伊代、角田信朗、レイザーラモン、高橋惠子、の4組が出場した。角田さんはキューバン・ルンバを踊ったが、意外にからだが柔らかく、なめらかに踊る。だが、その努力たるや大したものだと思う。ずんぐりした体系はダンス向きとはいえないが、基礎をしっかり踊っているのできれいだ。児玉麻里子先生を軽々とリフトするところなど、筋力があるので安心して見ていられる。本人が「格闘技よりたいへんです」と言っていたが、実感だろう。角田信朗さんのホームページの日記にその苦労が綴られている。5月15日の日記にはルンバの動画も載っている。

Kakuta2  Kakuta3  Kakuta1 角田さんのHP

私の経験から言うと、社交ダンスにはほとんど色気がない。ステップを覚える、姿勢を保つ、曲に乗る、相手に合わせる、次のステップを考える、他の人とぶつからないようにリードするなど、やることがたくさんあって色気どころの騒ぎじゃない。なめらかに優雅に踊るためにはステップにメリハリをつけ、大きく踊るように心がけなければならない。重心線をしっかり保たなければ回転がぶれる。1曲を踊ると、汗が吹き出す。これはもう立派なスポーツである。

★5月27日の決勝戦で、角田児玉ペアがみごと優勝した。
 審査員票は高橋ペアが一位だったが、観客票で逆転勝ち。
 角田さん、児玉さん、おめでとうございます。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.13

セントラル・ステーション

Brasil録画しておいたブラジル映画「セントラル・ステーション」を観た。第48回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞している作品だ。導入部が強烈だったが、最後はなかなか心温まる話になっている。もう一度、見てみたい。

リオデジャネイロの中央駅で手紙の代書屋をやっているおばちゃん・ドーラが主人公。ちょっと綾戸智絵に似ている。母親を亡くし、父親の姿を追いかける少年・ジョズエは、大人顔負けのしっかりもの。ふたりのやりとりが面白い。ひょんなことから、ドーラが父親探しを手伝うことになる。ふたりの珍道中を描いたロードムービーである。

観客の期待を上手にはぐらかしながら、ストーリーが展開してゆく。底辺の人々の葛藤を描きながら、マリアや巡礼、聖地の祭りなどを挿入し、神は試練のなかに愛を与える、とでも思わせるようだ。 カメラワークが凝っていて映像が美しく、音楽もいける。ブラジルの空はカッと晴れて、青い。

原題「Central Do Brasil」は、ブラジルの真ん中、ブラジルの臍、ブラジルの心、などと訳せそうだ。邦題の「セントラル・ステーション」はずいぶん大胆な意訳だ。中央駅は最初に出てくるだけだもの。いかにも商業的な手法だが、その映画を見たくなるようなうまいタイトルだなとも思う。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.04

鄭和(ていわ)

録画しておいた番組「偉大なる旅人・鄭和」を見た。歴史の授業で、明の時代、1400年ごろ、鄭和という人物がアラビア方面へ大航海をしたことは習ったが、その詳細を知って度肝を抜かれた。つぎのようなことが印象に残った。

・鄭和の父は元の時代に中国に来たイスラム教徒である。
・子供の頃、異教徒狩りに遭い、宦官にされた。
・永楽帝のとき武勲を立てて、軍司令官に抜擢された。
・200隻以上、20,000人以上の大船団で航海をした。
・陶磁器、絹などを積んで朝貢外交を行った。
・香辛料、宝石、象牙、生きたキリン(麒麟)まで持ち帰った。

・アジアからアフリカにまたがる大貿易圏をつくった。
・仏教、ヒンズー教、イスラム教などを共存させた。
・異文化の共存共栄、友好交易、平和外交に徹した。
・ヨーロッパ列強のように植民地政策はとらなかった。
・鄧小平が鄭和を再評価して「改革開放」路線をとった。
・バスコ・ダ・ガマは残酷で、虐殺をくりかえした。

コロンブスがアメリカ大陸を発見する100年前に、200隻、2万人規模の大船団を率いて、インド洋へ計7回も大航海を行い、圧倒的な軍事力を背景に、しかしそれを行使することなく、平和共存を実現させた。りっぱな人物がいたものである。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006.04.12

トレモロ

朝方は雨が残っていたが、午後は上がったので草取りをした。それから、サトイモと生姜の苗を植えた。2週間前に蒔いた小松菜やチンゲンサイがかわいい双葉を出している。適当に雨が降ってくれるのはいいが、気温が上がらないので育ちがわるい。

Muraji夕方テレビをつけたら、BS2でクラシック・ギターのコンサートをやっていた。村治佳織さんという若い女性が弾いていた。小さい頃からギターを習っていたらしく、おそろしく上手い。私も高校生のとき、小原二郎先生のところでクラシックギターを習っていたことがあり、少しは聴く耳を持っているつもりだが、こんなにきれいな音を出す人は少ない。自分でもよく練習した曲だからなおさらだろうが、村治さんの「アルハンブラ宮殿の思い出」は宝石が光り輝くような音がする。とにかく、一つ一つの音をいたわるように大切に弾いているのがわかる。

ギターの場合、同じ弦を右手の薬指、中指、人差し指の順にすばやく弾くのをトレモロという。同じ音を三連符のように弾いてゆくのだ。「アルハンブラ宮殿の思い出」は、メロディーをすべてこのトレモロで奏でるように作られている。村治さんのトレモロはじつに美しい旋律を奏でている。音も割れない。いろんなギタリストの「アルハンブラ宮殿の思い出」を聴いているが、これほどきれいなトレモロは聴いたことがない。私もこのトレモロではずいぶん苦労した思い出がある。「ルルル・ルルル」と行かず、どうしても「パカパッ、パカパッ」と馬が走るようになってしまうのだ。

ジャズやロックを弾くギタリストとの合奏もあった。二つのギターの掛け合いのようなところがあってとても面白かった。ジャズギターのほうは即興が入ったりして自由な味わいがあっていい。しかし、音色はやはりクラシックギターのほうに軍配が上がる。音の奥行きに大きな違いがある。

| コメント (7) | トラックバック (0)

2006.03.01

単騎、千里を走る

senri雨の定休日。新百合ヶ丘でまた映画を観た。きょうは映画の日なので誰でも1000円だ。チャン・イー・モウ監督、高倉健主演の「単騎、千里を走る」である。中国シーンの映像がとてもきれいだった。麗江の古い街並み、石頭村の奇岩渓谷、仮面踊り、中国の監獄など、見るだけで感動する。

親なし子を村全体で育てる温かさ、たった一人の日本人のために村じゅうで歓迎の宴を開く人情なども胸が熱くなる。ただ、高倉健演ずる高田が息子とどういうふうな軋轢を持っていたのか、なぜとつぜん中国に行く気になったのか、その辺がうまく描ききれていないように思う。ちょっと消化不良を起こしたかな。

映画のなかの通訳、蒋さんの日本語がとてもていねいだったのが印象的だった。透き通るような彼女の声がまだ耳に残っている。それにしても、いまのケータイはすごい。中国の僻地から東京へ電話がかけられるのだからね。「単騎、千里を走る」のに、ケータイは必要だったろうか。

夕方、親戚のお通夜があり、幕張本郷まで出かけた。雨はつよくなった。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.26

THE 有頂天ホテル

新百合ヶ丘のマイカルで映画「THE 有頂天ホテル」を観た。
雨の日曜日の午後、映画館は満員だった。

uhoteru「有頂天ホテル」は大晦日のホテルのどたばた喜劇だが、なかなかよくできた楽しい映画だった。いまNHK大河ドラマ「功名ヶ辻」に足利義昭役で出演している三谷幸喜の脚本・演出だが、こんなややこしい映画をつくる彼の頭は一体どうなっているのだろう。数年前の「ラヂオの時間」も面白かったが、それ以上の出来だった。

役所公司、松たか子、佐藤浩市、唐沢寿明、香取慎吾、戸田恵子、オダギリジョー、原田美枝子、伊東四朗、西田敏行、篠原涼子、YOU、津川雅彦、角野卓造など、キャストも豪華だった。大晦日のカウントダウン・パーティーの準備を進めるなかで、ホテルスタッフと珍客たちがいろいろと騒動を起こし、それらが同時進行してゆくのである。

謹賀新年の垂れ幕が謹賀信念になったり、悪徳政治家が身を隠したり、財界人が愛人を囲ったり、死にたがる演歌歌手が出てきたり、腹話術師のアヒルが逃げたり、コールガールが忍び込んだり、それはもう大変だ。この映画を大晦日に見たら最高だろう。

観客はけっこう受けていたが、それでも日本人の笑いは控え目だ。お行儀がいい。大声で笑ってはいけないかのような雰囲気がちょっぴりある。アメリカの映画館だったら大歓声があがり、拍手が沸き起こるだろうに。

| コメント (4) | トラックバック (0)

2006.01.19

ほんもの

録画しておいた「オーラの泉」を見た。上原さくらがゲストで、前世、花街に売られたとか、丑三つ参りをした、などという話をしていた。

そのとき、霊媒師や占い師がたくさんいるが、その中からホンモノを見極める方法について触れていた。江原さんによると、謙虚か傲慢か、が目安になるという。神様や自然の前に人間は小さな存在であるから、謙虚でなければならない。人を脅したり、威張ったりする傲慢な指導者はニセモノだと思っていいという。わたしもそう思う。このことは、どの分野でも同じではないだろうか。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2006.01.14

やっぱり五行歌

録画しておいた「俳句王国」を見た。きょうの主宰は中原道夫、兼題は凍蝶。恥ずかしながら、凍蝶という字を見てすぐにイテチョウとは読めなかった。冬の蝶のことである。洒落た季語ではあるが、季語の知識がなければ俳句が読めないというのも悲しい。それだけに、俳句は限られた人にしか楽しめないものだなあと思ってしまう。

印象に残ったのは、主宰の「凍蝶に胸算用といふがあり」。蝶は意外に寒さにつよく、冬でもすこし暖かい日なら飛びまわる。飛ぼうか飛ぶまいか胸算用しているというのが面白い。しかし、他の参加者はだいぶ手こずっていたようである。

短歌も文語がメインだし、字数の約束があるので、ある程度は勉強しないといけない。そこへいくと、五行歌はいい。思ったことをそのまま表現できる。口語で自由に五行に書けばいい。草壁えんた先生の言葉を借りれば、

五行で
自由に
書けば
それが
五行歌

だから、

五行歌なら
凍蝶を
いてちょうと
読めなくても
だいじょうぶ

道端に
白い小さな花が
咲いている
冬の蝶のために
咲いている

| コメント (4) | トラックバック (0)

2005.12.15

アーミッシュの人々2

amish2池田智著『アーミッシュの人々ー従順と簡素の文化』を読み終えた。そこで、もう一度、映画『刑事ジョン・ブック 目撃者 』をビデオで観てみた。一度見た映画なのに、なぜ刑事が追われる羽目になったかなどまるで覚えていない。それほどアーミッシュのことが気になっていたらしい。

アメリカ映画は無理やり恋愛を挟む傾向があるが、この映画でも刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)とアーミッシュの未亡人レイチェルが恋に落ちる。そういう場面がないと映画にアクセントがつかないのだろうが、アーミッシュの実情にはまるでそぐわない。

古いドイツ語、アーミッシュの服装、馬車、ランプ、揺り椅子、キルト、納屋のことなどが、こんどはよく理解できた。オルドヌングという言葉も聞こえる。オルドヌングとは英語のオーダーのことで、規律とか秩序という意味だろう。厳しいオールド・アーミッシュの規律を、池田さんの本から抜粋してみよう。

慣習として守るべきもの
・服装の色と形を守る。
・バギーの色と形を守る。
・農作業に馬力を利用する。
・バギーや荷車に鉄の車輪を使う。
・ペンシルベニア・ダッチを話す。
・礼拝の順序を守る。
・宗派内で婚姻関係を結ぶ。

絶対に守らなければならないもの
・トラクターを使ってはならない。
・都市電気、ガスをひいてはならない。
・訴訟を起こしてはならない。
・軍事関係の仕事についてはならない。
・高等教育を受けてはならない。
・装飾品をつけてはならない。
・航空機を利用してはならない。
・化粧をしてはならない。
・女性は髪を切ってはならない
・離婚をしてはならない。
・写真を撮っても、撮られてもいけない。

| コメント (4) | トラックバック (0)

2005.12.11

必見、「三丁目の夕日」

午後、新百合ヶ丘で「Always 三丁目の夕日」を観た。聞きしに勝るいい映画だった。CG合成だろうか、昭和30年代の東京の街並みがうまく再現されていた。都電、昔のクラウン、三輪トラック、ミゼットなどが走っている。とくに上野駅は、外観も構内もほとんど当時のままだ。東京タワーが建設中で、少しずつその高さを増してゆくのが時間の経過をうまく表している。

ストーリーもなかなかよくできている。戦後十数年の貧しき時代ゆえの人情があふれていた。だが、どうしても小物に目が行ってしまう。駄菓子屋の店先なんか、じつに懐かしい。フラフープが流行った頃は、たしかホッピングなんていうのもあったように思う。湯たんぽの残り湯で顔を洗うシーンなんかもいいね。もう一度、いや何度か観てみたい映画である。

| コメント (2) | トラックバック (1)

2005.11.25

三丁目の夕日

西岸良平の漫画『三丁目の夕日』が映画化されたそうだ。さっそく、ワーナーマイカルのページに行って予告編を見てきた。画面には懐かしい昭和30年代はじめの世界が広がる。丸い卓袱台(ちゃぶだい)。都電やミゼットが走る。テレビが出始めた頃だ。これはぜひとも映画館に足を運ばなければいけない。

3chome

| コメント (0) | トラックバック (1)

2005.11.17

腹式呼吸

きのうの「ためしてガッテン」は呼吸法。腹式呼吸を行うと血行がよくなり、ストレスが緩和され、冷え症や不眠症にも効果があるというような内容だった。呼吸を脳と自律神経のはたらきで説明していたのが面白かった。

ストレスを受けると交感神経が優位にはたらき、筋肉が緊張し、血行がわるくなる。これが続くと、不眠、高血圧、胃腸障害など、さまざまな問題が起こる。リラックスした状態になると副交感神経が優位にはたらき、血行がよくなる。

ヨガや座禅の呼吸法は、意識的に吐く息を長くすることでリラックス効果を高めている。吸うと吐くの割合は1:2ぐらいにするといいそうだ。

  息を吸う  → 交感神経(筋肉を収縮させる)
  息を吐く   →  副交感神経(筋肉をゆるめる)

腹式呼吸のやり方は、手をお腹に置いて、ゴムボールを押しつぶすようなイメージでできるだけゆっくり息を吐く。息を吐き切ったら、ゴムボールに勝手に空気が入ってきてふくらむようなイメージを浮かべて息を吸う。

ヴィパッサナー瞑想法ではできるだけ自然な呼吸を観察するが、眠気や雑念が多いときはすこし強めの呼吸に変える。呼吸に意識を集中させるためだ。わたしはこの時、吐く息をできるだけ細く長くするようにしている。吸う息と吐く息の割合は3:1ぐらいになっていると思う。そうしているうちに心が落ち着いてくる。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2005.10.27

「チャングムの誓い」最終回

BS2の宮廷女官ドラマチャングムの誓い』が終わった。全54回の放映で、なんと1年以上も続いた番組である。録画したりしながら、けっきょく、1度も欠かさずに見てしまった。京子が韓国ドラマにはまり、最初はそのお付き合いで見始めたのだが、私もけっこう楽しんだ。

changum

なによりも、映像がきれいだった。子役たちの可愛さ、娘たちの美しさ、宮廷、衣装、料理など、じゅうぶん堪能できた。後半は漢方薬や鍼灸が出てくるので、とくに興味深く見ることができた。ストーリーは、陰謀あり、理不尽あり、いじめありで、全編を通じて暗く悲しいが、映像の美しさに救われるところが大きかった。最後は、ま、ハッピーエンドになっている。

チャングムのおかげで、朝鮮の歴史が少し分かったのもよかった。
近くて遠い国、韓国が少し近づいてきた感じがする。

| コメント (2) | トラックバック (0)

2005.10.25

世直し順庵

先週、偶然『世直し順庵』という藤田まこと主演の時代劇ドラマを見た。これがなかなかいいので、きのう2回目も見た。順庵は江戸の貧乏医者だ。「これはもう手遅れじゃ」というのが口癖なので、別名「手遅れ医者」とも呼ばれている。情があつく、腕が立つ。江戸時代の医者の暮らしを見るのが楽しいし、漢方薬や鍼治療も出てくるので興味深い。

藤田まことは『剣客商売』以来、ファンになった。もともと時代劇は日本語がきれいなので嫌いではない。よほどのことがないかぎりカタカナ語が出てこないし、武士の言葉、町人の言葉、女性言葉など、表現が多彩で情緒がある。DVDに録画して、あとでコマーシャルをとばして見ている。悪い奴を抹殺するのだが、きのうは3人も、ちょっとやりすぎだな。

| コメント (4) | トラックバック (0)

2005.10.23

ドレミソラ

「世界一受けたい授業」のHIROSHI先生の話が面白かった。日本人の心に染み付いた音階はドレミソラで、ファとシの音が欠けているというのだ。ピアノでドレミソラと弾くと、少しもの悲しいが、心やすらぐような響きがする。ドレミソラだけでできている曲が意外に多いのに驚く。

鯉のぼり」「ハトポッポ」「一年生」などの童謡や、「函館の女」「昴」「大空と大地の下で」「上を向いて歩こう」など名曲。他にも「いい湯だな」や「笑点のテーマ」など。日本人の心に残る曲には、「ファ・シ」抜きの曲が多いという。 

| コメント (2) | トラックバック (0)

2005.10.09

角田光代

kakuta 課外授業「ようこそ先輩」は角田光代さんだった。「対岸の彼女」という小説で直木賞をとったそうだが、わたしは最近あまり本を読んでいないので知らなかった。横浜市の小学校で小6の生徒に小説を書かせるという話だったが、その内容が素晴らしかった。角田さんによると、作文は自分の視点だけでものを書こと、小説は自分以外の人の視点に立ってものを書くことだという。

まず家族の食卓の絵を描かせ、それから、その中の誰かひとりになって文章を書かせてみる。多くの生徒はお母さんになって、「食事の支度が大変だ、誰か手伝ってくれないかな」なんていう文を書いていた。つぎに、自分の隣に座っているクラスメートになりきって文章を書くように言う。男女が隣合っているので、男の子は女の子に、女の子は男の子になって書くことになる。手始めにドッジボールをやらせて自分の相手を観察させる。こういうところが実にうまい。

ものを書くためには、なによりも事実を観察することが大切なのだ。その観察を土台にして想像をふくらませてゆく。そうすれば小説が書けるという。

与えられたタイトルは「放課後のつぶやき」。生徒たちは、隣の子を主人公にしてそれぞれユニークな文章を書いた。これがなかなか面白い。小6ぐらいになると、観察力も想像力もかなりのものだ。指導者の力量に依るところも大きい。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.10.05

腸腰筋

寝たきり予防のためには筋力アップ必要だ。それには運動がいい。もちろん歩くのもいいが、それ以上に自転車に乗るほうがいい。今日の「ためしてガッテン」はそんな内容だった。わたしは毎日自転車で通勤している。片道15分だから往復30分ほどだ。このぐらいでは大した運動にはならないと思っていたが、これが意外にいいようだ。

歩くのも自転車に乗るのも、心拍数や消費エネルギーには大差がないらしい。自転車のほうが楽に感ずるのは、風が熱をうばうので爽やかだし、下り坂になれば惰性で走れるからだろう。しかし、上り坂になれば自分と自転車の両方を脚力で運ばなければならないから大変だ。

choyokin PETスキャンで調べると、歩くときはふくらはぎの筋肉をよく使っている。地面を蹴る筋肉だ。一方、自転車に乗るときは太ももの筋肉をよく使う。それだけでなく、深層の腸腰筋もよく使っている。だから、歩くより自転車に乗るほうが筋力アップにつながるのだそうだ。番組では、自転車に乗るだけで血管年齢が若返ったという実験を紹介していた。

ところで、腸腰筋というのは1本の筋肉ではなく、大腰筋、小腰筋、腸骨筋の総称である。大腰筋は腰椎の前外側から出て、おなかの中を通り太ももの付け根の内側に付いている。小腰筋は大腰筋を補助している。腸骨筋は骨盤の内面から出て、やはり太ももの付け根の内側に付いている。いずれも、太ももを引っ張りあげるはたらきをする。だから、この筋肉が弱ると、太ももが上がらなくなったり、腰が丸くなったりする。

ぎっくり腰にはいろんな種類があるが、この腸腰筋が異常収縮を起こしていることも少なくない。長時間しゃがんで草むしりなどをしていて急に立つと、この腸骨筋がおどろいて過度に収縮し、そのまま腰を伸ばせなくなるのだ。そういうときは、もう一度しゃがんで腰を丸め、2、3分してからゆっくりゆっくり立ち上がるとかなり痛みが消える。

| コメント (2) | トラックバック (2)

2005.10.04

生きて死ぬ智慧

ikitesinuchieゆうべBShiで柳澤桂子さんが、般若心経の現代語訳『生きて死ぬ智慧』について話をしていた。ラジオ深夜便など別の放送でも柳澤さんの話を聞いているが、こんどは般若心経中心の話なので特に面白かった。この本はなんと柳澤さんの34冊目の本だという。

柳澤桂子さんは最先端の生命科学者である。しかし、ただ理路整然と般若心経を説くのではなく、ご自分の長い闘病生活から体験的に悟ったことを語られている。わたしは自分自身が何度かブッダの原初の瞑想法を体験しているので、ことに興味を持って聞いた。ブッダの原初の瞑想法はヴィパッサナーである。

お聞きなさい
私たちは広大な宇宙のなかに存在します
宇宙では形という固定したものはありません
実体がないのです
宇宙は粒子に満ちています
粒子は自由に動き回って形を変えて
おたがいの関係の安定したところで静止します

お聞きなさい
形のあるもの
いいかえれば物質的存在を
私たちは現象としてとらえているのですが
現象というものは
時々刻々変化するものであって
変化しない実体というものはありません
実体がないからこそ形をつくれるのです
実体がなくて変化するからこそ
物質であることができるのです

お聞きなさい
あなたも宇宙のなかで
粒子でできています
宇宙のなかの
ほかの粒子と一つづきです
ですから宇宙も「空」です
あなたという実体はないのです
あなたと宇宙は一つです

宇宙は一つづきですから
生じたということもなく
なくなるということもありません
きれいだとか汚いだとかいうこともありません
増すこともなく減ることもありません
「空」にはそのような
取るに足らないことはないのです

『生きて死ぬ智慧』(p6~p11)より   

→日本ヴィパッサナー協会

| コメント (0) | トラックバック (1)

2005.09.26

祇園囃子

gion_con05録画しておいた「祇園囃子」を見た。さすがに倉本聰の脚本は見ごたえがある。松本清張の「球形の荒野」や「Dの複合」を彷彿させる作品に仕上がっている。日本の安全がオレンジ色だという言葉が印象に残っている。赤ではないが、黄色よりも赤に近いオレンジ色というのが真に迫る。

京都国際会議場、円形の宝ヶ池プリンスホテル、西陣織、祇園祭などがうまく使われている。それにしても、十朱幸代はいつまでもきれいだな。着物がこんなに似合う女性はいないし、女らしさもピカイチだ。

限られた時間なのでじゅうぶん描ききれなかった感じもあるが、久々に重厚なドラマを楽しませてもらった。欲を言えば、もう少し祇園囃子が流れてもよかったように思う。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.29

ショコラ

chocola『ショコラ』を見たが、じつにいい映画だった。1950年代、閉鎖的なフランスの田舎町に母娘がやってきて、チョコレートのお店を開く。しかし、村長をはじめ村人たちはよそ者を歓迎しない。さまざまな嫌がらせをするが、一人また一人、チョコレートの魔力も手伝って、女主人ヴィアンヌに心を開いていく。伝統や因習に縛られた人々も、自分の心に嘘をつくことはできない。そのことがていねいに描かれてゆく。見終わったあと、さわやかな気分になった。

この映画を見て、アンソニー・ホプキンスの『永久の愛に生きて』を思い出した。『永久の愛に生きて』の原題はSHADOWLANDで、日陰の暗い国という意味だ。本音を隠して建前で成り立っている社会を痛烈に批判した映画である。伝統や文化には価値あるものが多いけれど、既存社会を維持するために人々を束縛する無用の長物になっているものも少なくない。

古い社会に反する行動をとると必ず抵抗に合うが、おかしいものはおかしい。心正しき人たちはそのこと気づいてゆく。やがて、そういう社会は自己崩壊する。草壁焔太先生の五行歌運動にも通ずるものがあると思った。

閉鎖的な村を
とろけさせる
ショコラの魔力
自分の心に
嘘はつけない

古い因習に
立ち向かう
自由人ヴィアンヌが
草壁先生と重なる
映画『ショコラ』

| コメント (2) | トラックバック (4)

2005.08.25

ムーラン・ルージュ

レンタルのDVD「ムーラン・ルージュ」を見た。二コール・キッドマンとイワン・マクレガーが演ずるミュージカル仕立てのドタバタ喜劇だ。少々うるさい映画だが、いろんな名曲が挿入されているのが面白い。サウンドオブミュージック、マドンナ、エルトン・ジョン、ビートルズ、果てはタイタニックのテーマまで入っているので笑っちゃう。

映画のなかで何度も繰り返される歌がある。"Nature Boy" という歌で、その歌詞の最後の部分が耳に残っている。上は原文、下は字幕。

The greatest thing you'll ever learn is
just to love and be loved in return.

人がこの世で知る最高の幸せ、
それは誰かを愛して、そして、
その人から愛されること。

→ナットキングコールが歌う Nature Boy のさわり(No14)

ムーラン・ルージュが「赤い風車」という意味だと初めて知った。
それにしても、ニコール・キッドマンの美しいことといったらない。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.08.03

わが心のオルガン

DVDを借りてきて、韓国映画「わが心のオルガン」を見た。舞台は、1960年代の田舎の小学校。イ・ビョンホン演じる新米先生が、訳ありの17歳の小学5年生の女の子に惚れられていろいろ騒動を巻き起こすという筋書きだ。

韓国の田舎の風景や、人々の暮らしが、美しい映像をまじえて描かれてゆく。黒板消し落とし、健康診断、運動会、遠足、学芸会など、自分の小学校時代を見ているようだ。オルガンで音楽の授業をするのも同じだ。ほのぼのとした、心温まる映画である。ラストシーンの「コニー・フランシス」のLPアルバムには泣かされる。さらに、最後のクレジットタイトルの写真も見ものである。

そういえば、中国映画「初恋の来た道」も少女が先生に恋をする話だ。チャンツィーイーが可愛かったな。ただ「わが心のオルガン」のほうが親しみを感じるのは、時代背景が私の少年時代に重なるのと、韓国が日本に近いからだろう。

残念なのは、女の子が17歳と知ったのはDVD付属の予告編の解説を見たからで、映画のなかではそれを知る手がかりがなかったことだ。だから終始、変な小学生がいるなと思っていた。映画はこういうところをていねいに描かないといけない。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.07.20

春夏秋冬そして春

ビデオ屋「ゲオ」からDVDを3本借りてきた。韓国映画の『春夏秋冬そして春』と『おばあちゃんの家』と、中国映画『HERO』だ。さっそく韓流2本を見たが、どちらもいい映画だった。DVDはさすがに画質がいい。

春夏秋冬そして春』は、湖に浮かぶお寺での師匠と弟子の不思議な物語で、自然と人生の四季をオムニバス調にまとめたものだ。自然が美しい。台詞は少ないが、いのちの大切さ、欲望の落とし穴、こころの持ち方などを上手に描いている。一見の価値がある。

おばあちゃんの家』のほうは、聾唖のおばあちゃんと孫の関係を描いたものだ。都会の鼻持ちならぬ自己中の孫が、田舎のおばあちゃんに少しずつ心を開いていくという話だが、おばあちゃんの存在感が偉大である。これも台詞が少ないが、つぎつぎといろいろ語りかけてくる。なかなか考えさせる映画である。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.07.13

スターウォーズ3

新百合ヶ丘のマイカルで、『スターウォーズ』のエピソード3を見た。英語がほとんど聞き取れないのと、字幕を読むのが疲れるので、日本語吹き替え版を見た。混んでいることを予想して、インターネットのe席リザーブというのを利用して席を予約しておいた。入りはほどほどだったが、前もって座席を確保できるというのは安心だ。

映画はのっけから宇宙空間での戦闘シーンで、その迫力に圧倒された。このエピソード3では今までのいろいろな疑問が解けて、精神衛生上よかった。とにかく、飛行艇、戦闘機、宇宙人、ロボットなど、つぎつぎと観客を驚かすような仕掛けがしてあって、またたくまに時間がたってしまう。なんだかんだ言って、けっきょく、これで全編を見たことになる。

yoda考えれば矛盾だらけの映画だが、娯楽映画としては一級品にまちがいない。瞑想の修行をして無心になると大いなるフォースが働くというのがいい。怒り、憎しみ、恐れなどの感情をつよく持つと暗黒面に堕ちるというのもいい。この宇宙はプラスとマイナスの力で成り立っているのは真実なのだから。

ただ、笑っちゃうことも多い。地球以外の星なのにどこにいっても酸素があり、異星人どうしが共存している。しかも、英語が通じちゃう。飛び道具やハイテク武器があるのに、最後はチャンバラで勝敗がつく。執着を超えた心境でフォースが働くのに、戦争をする。R2D2はどうしてでこぼこ道を平気で歩けるのだろう。ダースベーダーはどうやって食事をするのだろう。ま、いいか、所詮これは大型娯楽映画なのだ。

| コメント (0) | トラックバック (1)

2005.07.08

チャングム

BS2で、「チャングムの誓い」を見ている。毎週木曜日、夜10時、毎回欠かさず見ている。韓国の時代劇で、宮廷女官のサクセスストーリである。日本の室町時代にあたるらしい。今のところ大きな戦争などはないが、内部の権力闘争や陰湿ないじめなどの場面が多く、話はちょっと暗い。

それなのに、なぜ見るのか。ひとつには映像が美しいからだ。また、朝鮮の伝統的な料理がふんだんに出てくるのも楽しみだ。女官の髪型や衣装も目をひく。最近は、チャングムが医女になり、漢方薬や鍼灸の話が出てくるのが面白い。

全54話で、きのうが第38話目。長丁場だが見ごたえのあるドラマである。
近々、一挙に再放送されるらしい。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.06.16

しばた歩実

けさNHKラジオに、しばた歩実(あゆみ)という若いママさん歌手が出演していた。名前を聞くのは初めてだが、シンガーソングライターらしい。その自作の歌というのを聴いて、思わず笑ってしまった。育児の苦労をそのまま歌にしている。

バラ色の結婚生活を夢見ていたが、子供ができてからが大変。ほとんど自分の時間がなくなってしまった。予備知識がなかったので育児ノイローゼになりかけた。そのうっぷんを歌にしてしまったというのである。

介護のつらさを短歌にして乗り切った大学教授というのは聞いたことがあるが、子育てのつらさを歌にして笑い飛ばしてしまう女性は初耳だ。ラジオを聞きながら、「そうよ、そうだよねえ」と、同じような思いをしている女性が拍手喝采を送ったことだろう。

ネットを検索をしたら、こんなページに出くわした。しばた歩実さんの映像と歌が楽しめる。後半の「嫁と姑のハーモニー」というのが面白い。「笑いは何物にも打ち勝つ」ということがよく分かる。

casTY-ひかり荘-しばた歩実

| コメント (3) | トラックバック (2)

2005.06.06

モズの生態

地球ふしぎ大自然」で、百舌の生態を紹介していた。人里の小さな狩人、というタイトルだ。モズは農村部ではありふれた鳥だろうが、うちのほうではあまり見なくなってしまった。じつに、かっこいい鳥だ。木の天辺に止まって、甲高い声で縄張りを宣言し、ゆっくり尾をまわす仕草も悠然としている。

百舌と書くように、いろんな鳥のものまねをする。番組ではウグイス、コジュケイ、ヒバリなどの鳴きまねを紹介していたが、うまいものだ。

動物カメラマン、嶋田忠さんのカメラワークがすごい。縄張り争いをする2羽のオスをフレームから外さずに追う。バッタやトカゲ、はてはドジョウやネズミを捕るところまで見せてくれる。捕った獲物を木の枝に刺すところなども初めて見た。モズはスズメの仲間で、足の力が弱い。だから餌を枝に固定してから食べる習性があるらしい。

お腹がすいていてもいなくても獲物を捕って串刺しにするので、ときどきモズの置き土産を目にすることがある。カエルやカマキリなどが刺さっている。いわゆる、モズの速贄(はやにえ)だ。速贄というのは、その年最初に捕った獲物を神に捧げるという意味らしいが、それは人間が思うことで、モズはその食性で突き刺しているにすぎない。その「はやにえ」がひからびたものを、餌の少ない冬場に食べることもあるらしい。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.06.04

バーレーン戦

夜中の2時ごろ目がさめて、ラジオをつけた。サッカーの試合がどうなったか気になったからだ。まだゼロゼロだったが、まもなく小笠原のシュートが決まった。こんどはテレビをつけた。日本はけっこう押し気味で、いいプレーをしている。だけど、ヒヤリとした場面がいくつかあった。34℃の猛暑のなか、がんばった選手たちに敬服する。

サッカーの
試合を見て
不謹慎ながら
こりゃ運だな
と思った

バーレーンの
シュートが
ゴールポストに
はじかれて
日本勝利

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.06.02

堀江さん、帰港間近か

けさ、ラジオに堀江謙一さんが電話出演していた。あと6日ぐらいで神戸に帰港するらしい。去年の10月1日に出港して以来、折に触れて堀江謙一さんのホームページを覗いてきただけに、8ヶ月間の世界一周の旅が終わりに近づいたのを嬉しく思う。

こんどは石原慎太郎も文句をつけることはないだろう。
 かの堀江謙一氏がヨットによる単独無寄港地球一周に新記録で成功したとき、石原氏はこれをウソだと公言した。どこかにかくれていて、さも一周したかのように出てきて発表したというのである。さすがの堀江氏もこれには激怒していたが、これほどひどい名誉毀損(きそん)も珍しいだろう。小心な男の嫉妬として、これはまことに興味ある生態であった。〔本多勝一著、貧困なる精神より抜粋〕

| コメント (2) | トラックバック (0)

2005.05.29

電磁冷凍

TBS報道特集につづく「夢の扉」という番組で、「電磁冷凍」を取り上げていた。機械メーカーの社長、大和田哲男(のりお)さんが電磁冷凍の技術を発明し、注目を浴びているという。電子レンジの原理を応用し、磁場をかけることで食品内部の水分子を振動させながら凍結するそうだ。番組では「奇跡の技術」だと言っていた。

ふつうの冷凍では外と内の冷凍ムラができたり、細胞が破壊されたりするが、電磁冷凍では全体を均一に凍らせ、細胞破壊もない。野菜や魚などを鮮度を落とさずに保存できる。電磁冷凍をしたイカは半年たってもシコシコして活きがいいという。医療の分野などにも応用が期待される。ウーン、すごい。

| コメント (6) | トラックバック (3)

2005.04.20

プロジェクトX

録画しておいた「プロジェクトX」を見た。この番組はいい。今回は、理想科学がコピー機の普及に負けず、1分間120枚の高速印刷機を開発したという話だった。なつかしい謄写版から簡易輪転機へ、そしてプリントごっこのヒットを足がかりにして高速プリンタを開発してゆく苦労話である。

わたしが小学生のころは、みんな謄写版印刷だった。ガリ版に蝋紙を置き、鉄筆でひとつひとつ文字を刻み、それを謄写版にセットしてローラーでインクをこすりつけると印刷物ができあがる。蝋紙が破れたり、手や肘がインクまみれになってしまい、かなり手間のかかる作業だった。

中学2年のころ手動式の輪転機が導入されたが、インクの補充などは手作業だったし、印刷ムラもかなりあったように思う。高校に入っとき、学校には大型のゼロックスコピー機があった。たしか、入学の前年に設置されたと聞いた。専属のオペレーターがいて、独特のインクの臭いがする部屋で作業をしていたのを覚えている。その後、謄写版を見る機会はなくなった。

プリントごっこが流行ったとき、わたしもこれを買ったが、ミニ謄写版でローラーをころがして年賀状を印刷するのが楽しかった。コピー機やパソコン用のインクジェット式プリンタがこれほど普及しているなかで、印刷部数が増えるほど単価が安くなる孔版印刷機ががんばっているのが嬉しい。学校などの必需品らしい。そして、東南アジアなどでの需要が少なくないようだ。

| コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.20

成田真由美

「ようこそ先輩」は、パラリンピックの水泳で金メダルを取った成田真由美さんだった。わたしと同じ多摩区に住んでいるのは知っていたが、生田小学校の卒業生だったとは知らなかった。以前より、親しみを感じるようになった。なぜなら、わたしも生田小学校を卒業しているから。

まず6年生を車椅子に乗せて、その苦労を体験させる。わずかな勾配や段差が思いの他きつい。目の位置が低いので、いろいろな不都合がある。トイレで用を足すのにも、そうとう腕の力が要る。障害者はそういう生活を一生つづけなければならない。そのことを忘れないでほしい、という。

それから水泳の授業だ。100mを泳ぐのであるが、泳げない人は行けるところまで行く。1回目の記録を書き、それをもとに2回目の目標を立てる。息継ぎやフォームをなおして、いよいよ2回目の泳ぎに入る。苦しいけれどがんばって、ほとんどの子が記録を更新した。なかなか感動的なシーンである。

成田さんのねらいは二つ。ひとつは、目標を立てて、少しでも目標に近づく努力をすること。もうひとつは、全員で仲間を応援すること、だった。特に後者は大切なことだと思う。人間はひとりでは生きられない。人からエネルギーをもらい、人にエネルギーを与えながら生きていく。そういうことを理屈抜きに体験させていた。

| コメント (45) | トラックバック (0)

2005.02.08

風と共に去りぬ

データトラベリングという機能を使うと、古いパソコンから新しいパソコンに一度にデータを転送できるというので、LANケーブル(クロス)を買ってきた。新しいパソコンでツールCDを作成し、それを古いパソコンに入れてデータを転送する。途中、手動でいろんな操作を行う。新しいパソコンへデータを送るところまはうまくいったが、最後で画面が止まってしまう。3度やってもうまくいかない。仕方なく、アドレス帳だけをインポート・エクスポート機能を使って移動した。くたびれた。

風と共に去りぬ
夜、BSで『風と共に去りぬ』を見てしまった。見てしまったというのは、4時間ちかい超大作だからだ。最初のほうだけ見るつもりだったが、スカーレットやレット・バトラーの強い個性に引き込まれて、とうとう最後までみる羽目になった。聖母マリアのようなメラニー、優柔不断のアシュリー、存在感のある黒人召使のマミー、とにかく面白い。

南北戦争のころの南部が舞台だが、この映画が1939年に製作されているのだから、アメリカという国はすごい。1939年といえば昭和14年、太平洋戦争の直前だ。こんな映画をつくっている国に戦争をしかけたのだから、いや戦争をしかけさせられたといっても、日本はまったくどうかしていたとしか言いようがない。

はじめて『風と共に去りぬ』を見たのは、中学3年の頃だったと思う。溝の口の映画館で見た。戦傷者であふれるアトランタの広場をカメラが引いていく。やがて星条旗がたなびく。あの映像が目に焼きついる。その後も3度ほど見た。最初のような感動はなかったが、いつも新しい発見があった。自我の強い人の人生はドラマチックで面白いが、生きていく上では苦労が多い。

発見:レット・バトラーが笑うと谷村新司に似ている。

| コメント (4) | トラックバック (0)

2005.02.01

はなまるマーケット

きのう、TBS「はなまるマーケット」のスタッフから電話がきた。「手のひらの労宮というつぼが上がり症に効くそうですが、太田先生のお名前をお借りしてもいいですか」という。以前、雑誌「アエラ」に載った記事を読んだらしい。「かまいませんよ」と言っておいたら、けさの放送でさっそく流れた。

京子がこの番組を見ていたが、フリップに労宮のつぼが示され、いちばん下に「陽気堂はり治療室・太田陽太郎先生による」と書かれていたそうだ。しかし、その字が小さくてやっと読める程度だったという。いま、はなまるマーケットのホームページに行ってみたら、そのときのフリップが載っていた。テロップならともかく、フリップの小さい文字なんかを読む人はいないだろうに。ま、ちょっとした笑い話である。

   roukyu ←ちっちぇー!

手のひらの労宮や、手首の少し上の内関というつぼは、心を落ち着けるはたらきがある。息苦しかったり、動悸がするときなど、ここを強めに押すとらくになることがある。1回5秒で5回ぐらい押すといい。

無理を言う客にイライラしないように商人が揉み手をすることがあるが、あれも手のひらを押している図である。先日、「チャングムの誓い」でも、まず内関に針を打って精神を落ち着かせ、それから舌に蜂の針を刺すシーンがあった。

| トラックバック (0)

2005.01.23

義経

久しぶりに大河ドラマを見始めた。さすが、宮尾登美子の『義経』はおもしろい。常盤と牛若の親子の愛情のみならず、男女の機微、女の嫉妬などがていねいに描かれてゆく。単なる戦記物になっていないところがいい。来週からは、いよいよ滝沢牛若丸とマツケン弁慶が登場する。日曜夜8時が待ち遠しくなった。

   外を歩くと
   顔に一枚
   冷たい皮を
   貼りつけたような
   寒さです

   雪だるまと
   遊ぶより
   雪女を
   追いかけたい
   男の性

| コメント (0) | トラックバック (0)