日曜日で治療室が忙しかったが、午後1時過ぎに横浜野毛の大道芸を見に出かけた。きょうが最後でわずかな時間しかないが、いちおう雰囲気だけでも味わいたかったのだ。桜木町に着いたのは2時半ごろだった。
本通りのショーは黒山の人だかり
お腹がすいたのでまず腹ごしらえをと、野毛柳通りの村田家という店に入った。ちょうど店を出る客とすれ違い、その人が「奥の席があいたよ、大道芸が正面で見られるよ」と言う。そう言われたら黙っていられない、椅子席も空いていたが、どんどん奥の座敷に行った。
旦那さん、いい席ですね。写真ですか、はい、ピース!
腕を切ろうとするが、なかなか切らない。「だれか止めてくださいよ!」
なるほど窓際の席が空いていて、外ではまさに「ガマの油売り」をやっているところだ。四角四面の鏡張りの箱に入れたガマガエルが、自分の顔を見て油汗を流し、それを集めたのが「ガマの油」だ。切り傷によく効くというので、日本刀で腕に傷をつけ、それに油を擦り込むとあっという間に傷がなおる、という怪しい話だ。その口上が面白くて、笑いころげた。
みごと、独楽が日本刀の刃の上で回る
独楽を空中に回し、ミニ出前箱のまわりへ、中へと自在に移動
村田家を出て、つぎは独楽(こま)の曲芸を見た。日本刀の刃に独楽を乗せたり、出前箱に出し入れしたりして、観客の喝采を浴びていた。
人間彫刻、観客にピカソ「ゲルニカ」のポーズをつくらせる。
こちらも「ゲルニカ」の一部、右の男性はとくに辛そう
「ゲルニカ」の右が完成、体力勝負
ちなみに、本物の「ゲルニカ」はこんな絵だ。(拡大可)
あちこちで曲芸などをやっていたが、人垣が厚くて中で何をやっているのかなかなか見えない。
投げ縄、高い一輪車に乗りながらのジャグリング、人間彫刻などを、その人垣のあいだから文字通り垣間見た。前のほうの5列目ぐらいまでがしゃがんでくれるといいのだが。
最後に見たガラス玉の曲芸は見事だった。イケメンの若者が指をしなやかに動かして、大きなガラス球をまるで生き物のように操っていた。みんな好きで大道芸をやっているだけに、口上もうまく、演技もてらいがなくて好感が持てた。短い時間だったが、大いに笑い、驚き、感動し、だいぶ免疫力を高めることができた。
ガラス球の曲芸、というよりも指のしなやかさに驚く