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2019.10.28

ひつじ(2)

きのう、稲のヒコバエのことを、俳句では穭と書いて「ひつじ」と読むということを書いた。藤堂明保先生の「学研漢和大字典」をひくと、次のような解説が載っていた。

穭 ロ、呂と同音

意味は、刈りとった稲の株から再び生える稲。ひつちばえ。
解字は、禾(いね)+音符・魯(粗雑な、あらい)の会意兼形声文字。

穭(ひつじ)というのは、けっきょく、稲刈りのあとの乾いた田に雑に生える稲のヒコバエということになるだろうか。

さて、こんどは魯という字が気になり、魯を同大字典でひく。魯の意味は、①おろか、大ざっぱで、間が抜けている。②は古代中国の国名。(略)
解字は、「魚(にぶい動物の代表)+ 曰(ものいう)」の会意文字で、言行が魚のように大まかで間ぬけであること。

魯を使った文字では櫓がよく知られている。こちらの意味は、①おおだて。大形のたて。②船を漕ぐ道具。ろ。③やぐら。物見やぐら。
解字は、木+音符・魯(太い、大きく雑な)の会意兼形声文字で、太い棒。

たしかに、船の櫓(艪)はは太い棒だし、やぐらは太い棒で作った枠組みのようなものだ。

ちなみに、孔子は魯の国の人だった。

稲刈りのあとの田を「ひつじ」と呼ぶことに興味がわいた人は、「放心流」というブログの記事、「『ひつじ」から連想するもの」を読むとおもしろいと思う。

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