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2019.06.29

バカの壁

だいぶ前になるが、解剖学者の養老猛さんが書いた「バカの壁」が大ヒットしたことがある。400万部を超えたというからすごい。私も読んでみたが、なぜだかその内容があまり記憶にない。

数日前に録画した番組を見た。養老猛さんとジャズピアニスト・山下洋輔さんのスイッチインタビューだ。思いを自然にピアノで音楽にするという山下洋輔さんの話も面白かったが、虫を観察するのが好きでたまらないという養老さんの話もすごい。それもゾウムシなど、ふつうの人が見向きもしないような昆虫を観察して楽しみ、新種のものもたくさん見つけているという。

「バカの壁」については、ご自身もふくめて「ひとは自分に関心のあるものしか見ない」ということらしい。そういう意味で、みんな壁を持ち、バカな面を持っているということなのだろう。

「自分についてどう思うか」という質問に対して、養老さんは「自分なんてないと思う」という。そのとき、そのときの自分があるだけだと言っていた。「人生とは?」という質問に対して、山下洋輔さんは「人生はひとに作られたものだと思う」という。人との出会い、偶然の連続でこうなったのではないかと思う。そんなことを言っていたように思う。

そのとき、私は樹木希林さんの本のタイトルを思い出した。「一切なりゆき」というやつだ。その本を読んではいないが、タイトルから察するに、そのときそのときの自分がいろいろ判断して決めたこともあるが、あとから考えるとすべて「なりゆき」だった言うのだろう。そんな悟り方もあっていいような気がする。

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