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2019.03.27

「風」という字

今日はきのうよりだいぶ寒い。しかも風がつよい。こつこつと物置の片づけをしたが、なかなか終わらない。そのうち、ずるずる鼻水が出るし、くしゃみが出る。スギやヒノキの花粉、pm2.5とか黄砂、土埃など、いろんなものが飛んでいるのだろう。

むかし、柴崎保三先生から、風という字の語源について教わったことを思い出した。柴崎先生は60歳をすぎてから、鍼灸の古典「黄帝内経、素問・霊枢」の翻訳を始め、80歳すぎに完成させた偉大な人物である。鍼灸学校に行ったとき、何度か先生の授業に出たことがある。

さて、風という字は、凡と虫の会意文字だという。たしかに、凡という字の中に、虫が入っている。凡は凡人の凡で、ほとんどすべてという意味を持つ。虫はヘビがとぐろを巻いて鎌首を上げた姿を表す象形文字だ。その虫はやがて動物全般を表すようになった。生き物全般を表すようになったといってもいいかもしれない。

    風 = 凡 + 虫

なぜ、風の語源が「すべての生き物」なのか。先生の話では、風がにおいを運ぶからだという。フェロモンや花粉を飛ばすかららしい。多くの生物は空気がなければ生きていけないが、その空気が動かなかったら、吐いた息をまた吸ってしまう。適当に風が吹いてくれるおかげで、空気はきれいになるし、異性のにおいも嗅ぎ分けることができるというわけだ。

風に飛んでくるやつの中には細菌やウイルスもいる。そういうのをひっくるめてカゼという。その場合、漢字では風邪と書く。わるい風というわけだ。ま、無風もこまるが、台風もこまる。いずれにしろ、風は生きものすべてに関わっている。

チコちゃんじゃないけれど、風の語源については諸説あるに違いないが、なかなか面白い話だと思う。

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コメント

追記:
ちょっと調べたら、昔は巨大な鳥、鳳凰が羽ばたいて風を起こしていたと信じられていたという説もある。鳳凰の鳳の中が虫になったが、それがヘビでなく竜だったらしい。これも神話っぽくて面白い。

投稿: リプル | 2019.03.28 12:22

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