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2018.02.07

しんゆり五行歌会(2月)

                       大橋
浪の華は        
(日本海の荒波の泡)
純白ではない
岩をかみ
砂の底をかきむしった
地球の肌の色

                       浅井
「好きにさせてよ」
と小声で捨て台詞
「好きにしてるじゃん」 
だって
聞こえちゃったー

                       佳子
木琴が
日の目を見た
娘が使って
孫がまた使う
三十年ぶりの目覚めだ

                       冨樫
夜のしじま
シーンとした
音を伝って
遠いあの人と
話せる気がする

                       平田
十年ぶりに出版された
広辞苑第七版を買う
重い 四.八キロ
「舟を編む」を思い出しながら
眼鏡をかける

                       高岡
凛として咲く
水仙
紅き南天の実を添えて
わが家は
もう春

                       京子
オナガが
ギャーギャーと
鳴いている
ベレー帽が
かっこいいのに

                       リプル
ひとり分
空いているような
空いていないような
電車の座席
すこし離れて立つ

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