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2016.10.16

ひっこし腰

引っ越しの荷物整理などで、腰を傷めた女性がみえた。私より少し年上の方だ。毎朝3時間ほどマンションの清掃をしているので、体力には自信があるようだが、引っ越しでだいぶ無理をしたらしい。息子さんが車に乗せて来た。いわゆる「ぎっくり腰」だが「ひっこし腰」といってもいいだろう。

清掃にしても、引っ越しの荷物整理にしても、ほとんど腰を曲げる作業になる。それで腸腰筋などの深部筋が収縮してしまったのだ。腰は曲がるが伸びない。反らすと激痛が走る。しゃがもうとしても、腰でブレーキをかけようとするから痛む。しゃがめたとしても、こんどは腰が伸びないから立てない。どうにもならない状態だ。

うつぶせや仰向けは腰が伸びて痛むので、横向きになってもらう。腰や臀部のつぼに針を打ち、温灸をする。痛みに痛みを乗せると、その刺激で痛みがやわらぐ。それから、膝を立てた状態で仰向けになってもらう。片方ずつ膝を胸に抱きよせてもらうと、腰は痛くないという。曲がった腰は曲がりたいのである。

そこで、カウンターストレインで腸骨筋をゆるめる。仰向けであぐらをかく姿勢をとり、それを私が固定し、患者さんには脱力してもらう。3分ほどしてから、ゆっくりと元の姿勢に戻してゆく。もう一つ、右の腰椎2番が左にねじれているので、その変位に合うような姿勢をつくり、2分ほど固定する。ゆっくりゆっくり戻すと、はい、腰は痛くなくなった。

腰痛の大半は前屈変位である。たまに後屈変位もあるが、その場合はピンポイントに痛みが出るので分かりやすい。らくな姿勢を探して、そのままじっとしていれば、だんだん痛みはやわらぐ。野生の動物はみんなそうやっている。頭でいろいろ考えてもろくなことはない。


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