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2016.06.15

しんゆり五行歌会(6月)

八十路に入り             熊田道生
「余生」は
「与生」と
読みかえて
前向きに生きよう

                      
亡き人の                高木純子
電話番号
消せないでいる
恋しくても恋しくても
つながることはない

                      
お腹を空っぽにし           リプル
お尻から
カメラを入れられる
これは
蛙の復讐かもしれない

                      
延命治療は必要なし         有水悦子
書いては消し
消しては書き
化粧済みの顔に
忘れてさらに上塗りする

                  
親は 時に               茗水
反面教師
土台は 常に
震度10にも揺るがない

                      
雨上がりの               浅井淑子
紫陽花の群れ
水玉を
たっぷり装って
美しさを競う

                       
「帽子被ってたのに           高岡蘭
どうして年寄りに見えたのか」
訝る九十代のひと
真の姿は
隠しようがないのだ

                    
消毒した種の               太田京子
若芽はたべない
かしこい
鳥たちよ
どうしてわかるの

                      
雨降りは                  中川佳子
ちょっと憂うつだけど
紫陽花の花には
やはり
雨が似合う

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