« 愚痴か自慢 | トップページ | 調布の花火大会 »

2015.08.22

慢性腰痛は脳の問題?

最近の医学では、腰痛の85%が原因不明とされている。椎間板ヘルニアだの脊柱管狭窄だの圧迫骨折だの、実際に筋肉や骨に異常がある ものは、わずかに15%ほどだというからおどろく。 ストレスなどによって、脳の「下方疼痛抑制系」というシステム がうまくはたらかないことで説明がつくらしい。

P1030042_640x386
NHK教育テレビ、2015.8.1

正常な場合、痛みの信号が脳につたわると、ドーパミンという神経伝達物質が放出され、それがμ(ミュー)オピオイドという物質の分泌をうながすそうだ。このμオピオイドが痛みを遮断するはたらきを持ち、脳は痛みを感じなくなる。

ところが、長期間ストレスにさらされているとドーパミンの放出が少なくなり、μオピオイドが分泌されなくなる。すると痛みを遮断できなくなり、その結果、痛みが長期化したり、痛みに敏感になったりするそうだ。治療は、

1.運動療法
2.薬物療法
3.認知行動療法

慢性腰痛なら少しぐらい運動できる。運動をすれば血行がよくなり、ドーパミンの放出もふえる。楽しく運動できるようになれば、さらにふえる。そうすれば、脳の「下方疼痛抑制系」がうまくはたらくようになり、痛みから解放される。

薬物療法は抗うつ剤などが使われるが、副作用もあるので最小限にするべきだろう。それから認知行動療法だが、これはストレスをストレスと考えないようにする訓練のようなものだ。痛みが一生続くことはない、そのうち なおる、と楽天的にかまえるようにする。これは「言うは易し」だが、腰痛の原因がストレスにあるというのだから、ここを変えていくしかない。

鍼灸は物理療法だから、薬物療法より安全だといえる。針灸の刺激によって痛みをとり、血行をよくすることができる。また心身の緊張をほぐすことで、この「下方疼痛抑制系」のはたらきをよくすることができる。

うちでは「不満と感謝」というリーフレットを患者さんに渡している。不満はからだの緊張を増し、血行を悪くする。感謝はからだをゆるめ、血行をよくする。だから「よかったなあ」「ありがたいなあ」と言って暮らすようにしたらいい、と。


« 愚痴か自慢 | トップページ | 調布の花火大会 »

コメント

私の場合 その少ない15パーセントの中なのね。
で、85%の原因がプラスされるから もっとしんどい。
遠い昔 お医者さんにかかった時は 原因を見つけてくれず。。。
あの時なんとか見つけてくれてたら? って 今更ながら もう遅いけど。
今のお医者様は 「その時に気がついていれば 手術って手もあっただろうし・・・」って。
確かにその時は 大変だったかもしれないけど ながーーーく また違う苦労も無かったかも・・・今となっては仕方がないのかな?
けど、これから先人生の終わるまで こんな状態って?
落ち込む時もありますよ。逃げ出したい時も。けど逃げ出せないんですよ。つきまとう。それも自分の体の中でつきまとう。

不満はいっぱいありますよ、けどね・・・言ってても仕方ないことは 言わない。(ここで今 言ってるか・・・笑)
家族が心配してくれてることに感謝です、お盆の里帰りも 家事の手伝いに来てくれてたようなもんでしたから・・・

投稿: メーメー | 2015.08.23 07:53

私も骨が潰れている部分はありますが、4か月ほど
運動療法を続けています。
そのお陰か、最近はあんまり痛くないんです。
膝も長い事、注射していませんし、このまま
いけたらなあと思ってます。
おっしゃるように、感謝で生きていかないと(^.^)

投稿: うきふね | 2015.08.23 17:07

★メーメーさん、
長いあいだ生きていると、ケガをしたり、
病気をしたり、悲喜こもごもですね。
その時その時、からだは最善を尽くそうと
がんばってくれたのだと思います。
死ぬときは「ああ、いい人生だった」と
言いたいですね。そのためには毎日
「今日もいい日だった」と言い続ける
ことでしょうか。(^-^)

★うきふねさん、
年をとれば、思うようにならないところが
あちこち出てきますね。やはり、からだを
動かすことが大切ですね。昔の人は、
動かし過ぎ、いまは動かな過ぎの傾向が
ありますね。ヒトも動物なのに!

投稿: リプル | 2015.08.24 12:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 愚痴か自慢 | トップページ | 調布の花火大会 »