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2015.07.30

金目の煮つけ

自己評価の高い         三好叙子

自作の金目鯛の煮つけ
絶叫しながら
食べる

月刊誌『五行歌』七月号で、草壁焔太主宰のことを詠った三好叙子(のぶこ)さんの歌が面白いので紹介する。三好叙子さんは焔太先生の奥様で、「五行歌の会」副主宰である。夫の自慢話を豪快に笑い飛ばしているのがいい。焔太先生は、「どうだ、俺の料理は最高だろう」なんて言っているのかもしれない。先生の楽天的ななところがよく出ている。「俺はなにをやってもダメだな」なんていう陰気な話を聞くよりずっといい。

それに、この歌には五行歌の自由さがよく出ている。短歌のような五七調の縛りもないし、「もののあわれ」のような暗さもない。字数でいえば、9、3、12、8、3だから、まったく5、7、5、7、7、のリズムとは違う。改行も作者自身の呼吸で、それこそ自由にのびのびとやっている。文語のようなよそいきの表現もないから分かりやすい。ふだん使っている言葉だけで書いているからだ。

思いや
感動は
自然に湧いてくる
それを
すなおに書くだけ

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コメント

奥さんが作った料理はそんなに褒めないくせに、自分の作った料理をおいしいでしょう?と言いながら食べる旦那様って多くいらっしゃるような気がします。

この「絶叫しながら食べる」というところに、そんな旦那様を見ている叙子さんの深い愛情を感じました。

投稿: エノコロ | 2015.07.31 15:32

★エノコロさん、
母親が子供を見ているようなまなざしですね。
楽天的な人はほんとに得だと思います。(^-^)

投稿: リプル | 2015.07.31 18:20

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