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2015.07.13

谷川俊太郎さんの詩

先週のNHK俳句では、ゲストに谷川俊太郎さんが出演していた。選者の池田澄子さんが招待したらしい。おっとりした岸本葉子さんの司会でなごやかな雰囲気だった。そこで、谷川さんが数年前に書いた詩を朗読された。俳句とは関係ないが、なかなかいいのでここに載せる。

  おばあちゃんとひろこ

 しんだらもうどこにも行かない 
  いつもひろこのそばにいるよ
 と おばあちゃんはいいました
 しんだらもうこしもいたくないし
 めだっていまよりよくみえる

 やめてよえんぎでもない
 と おかあさんがいいました
 こどもがこわがりますよ
 と おとうさんがいいました
 でもわたしはこわくありません

 わたしはおばあちゃんがだいすき
 そらやくもやおひさまとおなじくらい
 おばあちゃん てんごくにいかないで 
   しんでもこのうちにいて
 ときどきわたしのゆめにできて

 おっけーとおばあちゃんはいいました
 そしてわたしとゆびきりしました
 きょうはすごくいいてんき
 とおくにうみがきらきらかがやいて
 わたしはおばあちゃんがだいすき

   谷川俊太郎詩集『好き』より


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コメント

rippleさん 素敵な詩です。
死はいつか必ず訪れるものです。
だから、いつもそばにいるなんて・・・

またおばあちゃんを思う孫の気持ちに優しさがいっぱいです。
私も亡くなった時に思ったことがあります。
せめて夢で会いたいと・・・出てきて欲しいなぁ~

投稿: まこ | 2015.07.13 23:26

ご無沙汰しています。
ホント、いい詩を紹介してくださってありがとうございます。わたしもおじいちゃん&おばあちゃんが大好きです。極楽にいるはずのおじいちゃんとおばあちゃんが、ホントに生きているのか亡くなってしまったのか、分からなくなるほど、たっぷり何度も夢に出てきてくれました。

投稿: | 2015.07.14 06:41

ついつい文字数が多くなってしまう私
でもこの五行歌を読ませて頂き 字数が多くてもいいんだぁとホッと(安心)しました
私もお婆ちゃん子のほうでしたのでとても気持ちがよく分ります
祖母の事最近はすっかり忘れていましたが
伊勢湾台風の時 怖くて怖くて仏壇の前で必死に祈る祖母の側から離れられなかった事を思い出しました
お盆のお墓参の話題が増えました (ノ∀`)・゚・

投稿: エリザベス | 2015.07.14 06:58

★まこさん、
死はだれにもやってくるもの。それを淡々と
受け入れて、ひろこのそばにはいつもいるよ、
と話しているのがいいでしょう。おっけーが
なおいい。死んだ人は生きている人の心の中
に生きつづけることができるのですね。

投稿: リプル(ripple) | 2015.07.14 09:17

★名無しさん、
亡くなった人は、そのときから年をとりませんから
いつまでも若いですね。わたしも毎朝仏壇に手を
合わせ、それぞれの顔を思い出して、おかげさまで
元気で暮らさせていただいておりますと挨拶します。

投稿: リプル(ripple) | 2015.07.14 09:20

★エリザベスさん、
そういえば、いまは新盆ですね。東京では7月盆を
やるところも少なくありません。きのう電車に
乗ったら、お坊さんに出遭いました。棚経をあげに
行くところだと思います。お盆にふさわしい詩ですね。
これは五行歌ではなく、谷川俊太郎さんの現代詩です。
五行ずつになっていますが、五行はすわりがいいのでしょう。

投稿: リプル(ripple) | 2015.07.14 09:23

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