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2015.06.22

麦秋

俳句では麦の秋と書いて「麦秋」、夏の季語である。11月に種を蒔き、翌年の6月ごろに収穫するので、麦の秋というわけだ。最近は農地が少なくなって、ほとんど麦畑を見ることがない。すっかり季節感が薄れてしまった。麦を知らない人も多いことだろう。

子どもの頃、春先によく麦踏みをする姿を見たものだ。農家の人が、5、6センチ伸びた麦の芽を踏みつけていくのである。麦を強くするためだと教わった。根っこがしっかり張るらしい。うしろ手に組んで地下足袋で一歩一歩すすんでいく姿は、もう見られない。

大麦は押し麦にして白米と混ぜて炊いて食べた。いわゆる麦ごはんである。麦わらはよく燃えるので、風呂の焚き付けや追い焚きに使ったものだ。中空の茎は子どもの遊び道具になった。そういえば、ストローは英語でstraw(麦わら)のことだ。人間は自然からどんどん遠ざかっていく。あんまりいいことではないな、と本能がささやく。

麦の秋も
竹の秋も
忘れ
人は
しあわせか


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コメント

麦踏み懐かしいです。
農家だった私は子どもの頃麦踏みとか、麦刈り、麦こき(麦わらと麦の穂をはなす)仕事を良くて手伝わされましたです。

手伝いの褒美は新麦を炒って粉がしを作ってもらって、食べる楽しみでした。戦後の何もなかった時代でしたからとても美味しく思いました。

投稿: tama | 2015.06.22 16:31

麦の穂の柔らかいベージュ色と、空の水色に魅せられました!自分の表現力が足りなくてもどかしいのですが、こんな配色で生きて行きたい!

投稿: エノコロ | 2015.06.23 14:47

★tamaさん、

麦の穂を
見ると
からだじゅうが
チクチク
してくる

わたしも少し手伝いました。

投稿: ripple | 2015.06.23 17:40

★エノコロさん、
これはネットで借りた写真ですが、
淡い色合いの中に、いのちのめぐりを感じます。
夏は麦茶もまたおいしい季節ですね。

投稿: ripple | 2015.06.23 17:42

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