アガパンサス
アジサイに
押され気味だが
アガパンサスも
品よく
咲いている
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俳句では麦の秋と書いて「麦秋」、夏の季語である。11月に種を蒔き、翌年の6月ごろに収穫するので、麦の秋というわけだ。最近は農地が少なくなって、ほとんど麦畑を見ることがない。すっかり季節感が薄れてしまった。麦を知らない人も多いことだろう。
子どもの頃、春先によく麦踏みをする姿を見たものだ。農家の人が、5、6センチ伸びた麦の芽を踏みつけていくのである。麦を強くするためだと教わった。根っこがしっかり張るらしい。うしろ手に組んで地下足袋で一歩一歩すすんでいく姿は、もう見られない。
大麦は押し麦にして白米と混ぜて炊いて食べた。いわゆる麦ごはんである。麦わらはよく燃えるので、風呂の焚き付けや追い焚きに使ったものだ。中空の茎は子どもの遊び道具になった。そういえば、ストローは英語でstraw(麦わら)のことだ。人間は自然からどんどん遠ざかっていく。あんまりいいことではないな、と本能がささやく。
麦の秋も
竹の秋も
忘れ
人は
しあわせか
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グロリオサが咲いた。gloryといえば、繁栄とか栄華とかいう意味だ。その名の通り、豪華絢爛たる花である。ユリ科の花で、百合車(ゆりぐるま)とか狐百合(きつねゆり)とも言うそうだが、中国語では火炎草だったと思う。なにかのドラマのカギになっていたので記憶にある。炎が燃え上がるように見えるから、火炎草という名前はぴったりだ。
炎も
栄光も
もっとも
燃え上がる
一瞬がある
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ひらがなに 中川(一席)
例えていうならば
[ふ]のかたちして
咲いているような
スイートピーのほほえみ
チョー ウザイ! 浅井(二席)
マジ ムカツク!
若者コトバで
こっそり
愚痴ってみる
辛い石段を 熊田(三席)
やっと上る
御堂の奥の菩薩像
おおらかな微笑で
迎えてくれる
衝突を避けてきた私 茗水(三席)
余生は
猫になる
あの私は私という
目が素敵だから
削って削って 高岡
削るものが何もなくなったとき
完璧が達成される
立ちどまらなければ
行けない場所に
お父さんと 有水
夫を呼んで
幾十年
これから先も
呼び掛ける
梅の実が ripple
たくさん採れた
台所は
甘い匂いで
いっぱい
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教育テレビの高校生講座をときどき見ている。先日は原子の話だった。われわれが習った原子模型は、中央に原子核があってその中に陽子と中性子があり、その周囲を電子が猛スピードで回っているというものだった。太陽系の惑星のような感じだ。
最近の量子力学によると、中央に原子核があるのは同じだが、そのまわりは電子が雲状に存在しうる場があるということらしい。ものごとを確率的に捉えるそうだ。そういわれても訳がわからないが、科学が進歩していることだけはわかる。宇宙の一部の出来事が瞬時に他の部分にも影響を与えるという。英語の"oneness"にも通じるところがあるようだ。
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近所の人に指摘されて、アシナガバチの巣を撤去した。蚊よけネットを頭にかぶり、長袖シャツに軍手をして作業に取り掛かった。まず殺虫剤を吹き付けて、それから鎌で蜂の巣を削り落とした。蜂は苦しがるし、巣からは幼虫がパラパラ落ちるし、あんまりいい気持ちはしない。「ごめんね、わるいね」と言いながら、取った巣は川に捨てた。昔なら蜂の子を炒って食べるところだが、殺虫剤をかけてしまったので食べられない。
注意して見ると、玄関や勝手口の破風の下にも蜂の巣があったので、同じように処分した。こちらはアシナガバチでなく、やや小型の黒っぽい奴だった。ネットで調べると、クロスズメバチに似ている。以前、妻が草むしりをしているとき、お尻を刺された奴だ。
高い所に蜂の巣ができる年は台風がすくないという。強風に煽られないからだというが、どうだろう。
アシナガバチに
刺されると
おそろしく痛い
出会い頭
なんてこともある
アシナガバチに
刺されて
救急車で運ばれた人がいる
急性アレルギーショックを
起こしたらしい
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豊後梅を収穫した。20㎏ぐらい採れたと思う。傷ついたり、斑点のついたやつは梅味噌や梅サワー用。きれいなのは少し置いておいてから梅干しにする予定。以前、一つ一つ梅を割って種をとり、ジューサーで絞ってから煮詰めて梅肉エキスを作ったことがあるが、あれは大変な作業だった。買った方がよほど安い。
梅を収穫したあと、剪定をした。日光が入りやすくなるように徒長枝やふところ枝を落とした。来年は少し収穫が減るかもしれないが、床屋さんの済んだ梅の木はさっぱりして喜んでいるように見える。人懐こいハクセキレイがそばに来て、ずっと遊んでいた。
梅干しは
塩分20パーセント
弁当
そばつゆに
欠かせない
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「泰山木の花咲けば~夏が来るよ~」のメロディーは出てくるのだが、タイトルや他の歌詞が思い出せない。いま、ネットで検索してみたが、分からない。高校のとき合唱部が歌っていたのが耳に残っているが、タイトルを知りたいし、全曲を聴いてみたい。それがいまだに果たせないでいる。どなたかご存知ではないだろうか。
泰山木の花は
その白が鮮烈だ
大きな厚手の
艶のある葉が
脇を固めている
筍をいただいた
今朝また
別のところから
筍をいただいた
竹の旬である
満開の桜には
一片の花びらも
散らすまいと
息を殺しているような
瞬間がある
さくら散り
庭はうっすらと
雪化粧
スキーの真似でも
したくなったよ
頭に
ひしゃくを
ぶつけないようにして
甘茶を注ぐ
灌仏会
笑わせて
おどろかせて
ひそかに
ほくそ笑む
ピエロ
よくがんばったね
ありがとうね
処分する段になって
妙に情がわく
履き古した靴
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5月30日(土)、午後9:00、BSフジの生番組、「華大の知りたいサタデー」に、五行歌の会主宰の草壁焔太先生が出演された。番組の前半は山田朱織先生の枕の大切さの話、後半に五行歌が紹介された。少し前に大きな地震があったため、ニュースが流れ、五行歌の部分はだいぶカットされてしまったようだ。
五行歌が数首紹介されたあと、埼玉県内のいくつかの歌会の様子が放送された。五行歌人口は50万人に上るといっていたが、延べ人数を考えればそのくらいはいくだろう。最近は小中学校で書かせるところもあり、20代、30代の人も増えているようだ。
スタジオではCMのあいだに、司会の博多華丸・大吉も五行歌を作ったが、これがなかなかよくできていた。お笑いの人たちは頭がやわらかい。
昨日は福岡 大吉
今日は高知
明日は山梨
ぜーんぶ日帰り
日帰り!?
水割り良し 華丸
お湯割り良し
ロックも良し
たまに呑んでも
芋しょっ酎
番組はBS、つまり衛星放送だったが、これを地上波でもう一度やってもらえたら、五行歌は一気に普及するだろうと思う。こういう番組は放送各社が見ているから、取材の機会は加速度的にふえるだろう。
思いを
ふだんの言葉で
五行に書くだけ
すこーし
歌らしくして
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