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2015.05.09

すずしかりけり

横浜のお寺で、叔父の一周忌の法要があった。臨済宗のお寺だが、客間の欄間に道元禅師の和歌が額にして飾ってあった。力みのない書体が、味わい深い。

春は花
夏ほととぎす
秋は月
冬雪さえて
冷しかりけり

冷しかりけりは、すずしかりけり、と読むのだろう。春は桜の花が咲き、夏はホトトギスの鳴き声が聴こえる。秋は空が澄んで月がきれいだし、冬の雪もまた身が引き締まる。自然はなんと風情があり、心を清々しくしてくれることだろう。そんな意味だろう。禅僧の和歌だから、心を落ち着けて見れば、自然のめぐみ、四季のうつろいのすばらしさを讃えているようにもとれる。

この「すずしかりけり」が、英語のcoolに似ている。coolはよく「いいね」「さえてるね」「かしこいね」なんていう意味にも使う。He is cool.といえば、いい男だね、かっこいいねという感じだ。BSで「クールジャパン」なんていう番組があるが、外国人が日本のよさをいろいろ取り上げている。800年も昔に、道元禅師が「自然はクール」と言っているのがおもしろい。もちろん、まずは心をクールにすることが大切だろう。

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コメント

「すずしかりけり」
昔の言葉は、けりとついて風情があるのか面白いです。
それをrippleさんは英語にですか!
その発想が、また面白いです。

道元禅師の歌、有名で素晴らしいですが
今は四季というより二季?と言われ
道元禅師さん、生きたいたら嘆かれて、どんな歌を詠まれたでしょうねぇ~

投稿: まこ | 2015.05.10 14:49

★まこさん、
禅の言葉ですから、じたばたせずに、自然にそって
暮したらいいという意味もあるのでしょう。
暑ければ暑いなりに、寒ければ寒いなりに、それを
受け入れて、いなして、生きていきなさい。
すずしかりけり、がなんともいえず味わいがあります。

投稿: ripple | 2015.05.11 09:12

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