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2014.01.12

人は金太郎飴

1260608
総合司会の大村勝之さんと朗読の永田和美なごみさん

人は                  ripple(小歌会二席)
金太郎飴
なにをするにしても
自分が出る
こわいくらいに

関東合同新年歌会に提出した私の歌はこれ。小歌会では二席。金太郎飴のたとえがやや通俗的だったが、なにを言っても、なにをやっても、そこに自分がでる、だから用心しよう、自分をみがこう、という歌だ。いいにつけ悪いにつけ、自分の心の癖みたいなものが出る。たとえ自分を隠そうとしても、そういう自分が出る。品格のようなものが滲み出る。これは避けようがない。だから自分の内面をみがくことが大切だ、という歌である。

義母の遺品の整理中        西山十士子(小歌会一席)
丸帯の間から
夫の初任給の明細書と
聖徳太子の一万円札が
まるで「お守り」のように

こちらは私のテーブルで一席をとった歌。遺品、丸帯、初任給の明細書、聖徳太子、お守り、と昭和レトロな歌である。同席の年輩の方の中には涙を拭いている人もいた。お姑さんの息子への愛、作者の夫への愛があふれた作品だ。西山さんはその一万円札を見せてくれたが、これは一生使うことができないと言っていた。

わたしはこの歌を採らなかった。感想を聞いているうちに、いい歌だなあと思えてきたが、最初はあまりにも多くの要素が入り込んでいて整理がつかなかったのだろう。漢語が多いので、煩雑な印象を受けたこともある。この歌は全体でも九席、さらに主催の草壁賞も獲得している。

どんな歌も
書き手と
読み手の
すれ違いが
生ずる

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コメント

一席の歌も二席歌もいい歌ですね。
書き手の気持ちが伝わりにくいと言う事はよくありますね。そんな風にしか思ってもらえなかったのかとがっかりする事もしばしばあります。
私も夫が財布に入れていた万札を大切に持っている一人です。お金の持ち合わせがなくて困った時使ってまた返しておきます。そんな事で何時でも守られている気分になります。

投稿: tama | 2014.01.13 18:13

★tamaさん、
共通の体験がないと、歌の内容が伝わりにくい
ということがありますね。その点、瀬戸内寂聴
さんはすごい。寂庵では20代の女性を使ってい
るし、多くの人と接するから心がとても豊かで
すね。対機説法がうまい。

投稿: ripple | 2014.01.14 17:22

(o^-^o)
頑張っください。

投稿: | 2014.01.17 20:48

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