« しらふの酔芙蓉 | トップページ | 今月の表紙歌 »

2013.10.05

五行歌誌・投稿歌

7月ごろだったか、五行歌の会の事務局から、特集の歌を投稿してくれと頼まれた。16首送るのだが、自分の小さいときのことを歌にしてみた。タイトルは「昭和二十二年に生まれて」とした。戦後の混乱期で親たちは大変だった時代である。歌というよりは物語風になってしまった。少しだけここに載せよう。

父は
地主のぼんぼん
母は
ちゃきちゃきの
江戸っ子だった

祖父母が倒れ
農地解放が父を襲い
またたくまに
家族が崩壊した
悲劇の始まりである

父は心を患い
母は家を出た
私は五歳
トラックの荷台の
風は冷たかった

ある秋の日
知らない家に連れて行かれ
運動会を見に行っている間に
母は私を置いて消えた
私は泣いた、泣きに泣いた

その後
いろんなことがあった
すべてが
人生の肥やしとなって
今の私がある

« しらふの酔芙蓉 | トップページ | 今月の表紙歌 »

コメント

おはようさんです♪
五行歌はこんな風にも書けるのですね。
胸に迫る詩ばかり。16首全部、読みたいです。
秋になって、やっと五行歌が詠みたい気分に
なってきました。
こんなことではいけませんね、大好きなのに(^^)

投稿: ミモザ | 2013.10.05 08:50

★ミモザさん、
ぜんぶの歌を公開すると若干問題があるので
これだけにしました。あとでシニアナビから
ミニメールを送りましょう。(^-^)
こういうのはやはり短歌では書けませんね。

投稿: ripple | 2013.10.05 11:58

rippleさんの五行歌に、心が動かされました。
涙がポロポロ・・・
五行歌。素晴らしいですね。

全てを受け入れ歩んでいらっしゃる
rippleさんの生き様も素晴らしいと
思いました。

ありがとうございます。

投稿: noriko | 2013.10.05 12:56

rippleさん、お返事ありがとう!
シニアナビには復帰していないのです。
我儘言って悪かったです。すみません(__)

投稿: ミモザ | 2013.10.05 17:23

そうでしたか・・・

重たいですね。
でもさらりと言える
今は、おっしゃるように
肥やしにして生きてきた人生が
あるのですね。

ミモザさんじゃないですが
わたしも全編読みたいです。

投稿: しあわせさがし(秋桜) | 2013.10.05 21:42

★norikoさん、
20代、30代は神道系の宗教のお世話になりました。
不思議な神秘体験がたくさんありました。いまもその
頃の教えが生きています。40代になってからは瞑想
に縁をいただき、落ち着いてきたように思います。
五行歌との縁もラッキーだったと思います。

★ミモザさん、
空メールをくれれば送信しますよ。(^-^)
いっそミモザさんも五行歌誌をとったらどうでしょう。

★しあわせさがしさん、
けさのラジオ深夜便では、戦争孤児になった方が
話をしていました。焼夷弾で一瞬にして家族を失い、
一人ぼっちになり、浮浪児と呼ばれながら、拾い、
盗み、必死で生きたという凄まじい話でした。
わたしなど甘っちょろいほうです。

投稿: ripple | 2013.10.06 10:46

ただ人でないと感じてた
図星だった
深い傷を負った
人でないと
出ない味だと思っていた

顛倒
まさにそのもの
深い悲しみが
人を慈しみ
育むのだ

宿業を
引き受けて
歩む道は
けわしいけれど
明るい未来がある


投稿: tama | 2013.10.06 11:08

★tamaさん、

そんなわけで
座右の銘は
ふたつよいこと
またないものよ
です

ふたつ
悪いことも
またないもの
捨てる神あれば
拾う神ありです

いまは
毎日の
瞑想に
救われて
います

投稿: ripple | 2013.10.06 11:19

一言で語りつくされない人生、短い五行の言葉でもその悲しみや喜びが伝わるものなんですね。改めて五行歌もrippleさんも素晴らしいと思いました。

投稿: エノコロ | 2013.10.07 14:44

・・・・・・

・・・・・・

人は誰でも小説を書けるそうです。己の一生を綴って・・・・。

十六章からなる超長編を読ませていただきました。

投稿: 魚衆 | 2013.10.07 17:03

★エノコロさん、
短歌ではこうはいかないでしょう。
日常語を使っているから、本物が
より本物になる。そこが五行歌の
いいところだと思います。

★魚衆さん、
16の歌のなかには、殺意を抱いた
なんていうのもあり、ぜんぶを公開
できません。でも、だれの心にも
いろんなものが隠されているのだ
しょうね。

投稿: ripple | 2013.10.07 17:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« しらふの酔芙蓉 | トップページ | 今月の表紙歌 »