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2013.10.11

あきらめない腰痛

Higohon新聞などにときどき広告を見るが、ダチョウ倶楽部の肥後さんが『あきらめない腰痛』という本を出し、その売れ行きが好調らしい。それもそうだ。副題が「僕の20年来の腰痛を治した驚きの方法」とあり、さらに「注射なし! 薬なし! コルセットなし! 基本は反らすだけ 」なんて書いてある。つい覗いて見たくなるのが人情だ。

腰痛治療に関与している人なら、これはマッケンジー体操のことだな、ピンとくるだろう。腰を前に曲げる姿勢が多いと、椎間板は後ろに押し出され、それが脊髄を圧迫して腰痛が起きるというメカニズムがはたらく。世の中に反り返ってやる仕事はほとんどないし、脊椎の直前には硬い前縦靭帯があるので、構造的に椎間板は前には出にくい。だから椎間板ヘルニアによる腰痛の大半は腰曲りの人に出るのである。

逆に腰を反らせてやると、後ろに出た椎間板が元の位置に戻って来る。これをマッケンジー体操というが、肥後さんは熱心に腰を反らせつづけたのだろう。そうしたら、20年来の腰痛が治ってしまったというのだ。

ただし腰を反らすと椎間孔が狭くなるので、痛みが悪化する場合がある。椎間孔というのは脊髄から左右に分かれた脊髄神経が通るところなので、そこが狭くなっていると神経が圧迫されて腰痛がひどくなることがある。だから腰を反らせて痛みが強くなるようだったら、この体操は向かない。腰を反らせても痛くなければ、大いにやっていい。

整形外科や接骨院では「腰を反らすと痛みが悪化する」と注意する場合が多い。しかし、ある程度、炎症がおさまっていれば、あんがい腰をそらせても痛まないことが多い。むしろ気持ちよく感じるだろう。ヒトも昔は四足歩行の時代があったので、腰はやや反りぎみのほうが脊椎上下の関節面がそろうようになっているのだ。それなのに前屈の姿勢をとることが多いので、脊椎がずれたり、椎間板ヘルニアを起こしたりして、腰痛に苦しめられるのである。

腰は
まるめず
心を
まるめ
ましょう

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