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2013.07.18

えもんかけ

自転車を漕いできた男性の患者さん。汗びっしょりなので、「Tシャツをそこの衣紋掛に掛けておいてください」と言った。下からサーキュレーターの風を当てておけば、帰りまでにはほとんど乾いてしまうからだ。

ところがである。この男性、「衣紋掛ってなんですか」と聞き返してくるではないか。「衣紋掛を知らないのですか」と聞くと、「ええ、知りません。初めて聞きました」と言う。これには驚いた。「ハンガーのことですよ」と私。

この男性は50歳。この年齢ですでに衣紋掛という言葉を知らないというのだ。ずっとハンガーと言ってきたという。エモンカケという言葉は死語になりつつあるのだ。知らないあいだに、私もすっかり古い人間の側にまわっている。小学校のとき、肩を怒らせた先生がいて、みんなでエモンカケというあだ名を付けたが、そんな話も通じなくなっていくのだ。

ちなみに、鳥居の格好をした着物掛は衣桁(いこう)と呼ぶそうだ。衣桁には衝立型と屏風型がある。屏風型は折り畳みができるほうだ。もっとも今どき、こういう物が置けるほど広い家に住んでいる人は少ないだろう。

えもんかけ
漢字で書けば
衣紋掛
ハンガーには
勝てません


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コメント

子供の頃は、周りに「えもんかけ」と言う大人が居ましたからよく知っていますが・・・
でも、知っているだけで私達は「えもんかけとは言わずハンガーっと言いますもんね(笑)
古い日本語がどんどん忘れられカタカナ英語が今後もいっそう増えるであろうと思いますが
日本の文化、歴史を伝えるのは日常の言葉使いもそのひとつなんだなぁっと実感しました

投稿: エリザベス | 2013.07.18 21:30

えっ、えっ、えっ・・・
50歳で衣紋掛けを知らないって
いやいや、びっくりしましたね

我々60代は化石になりつつあるのかしらね
ハハハハ

投稿: ブル | 2013.07.18 22:20

★エリザベスさん、
エモンカケというよりハンガーと言った方が言い易い
のは事実ですね。生活環境が変わって昔の道具が消え
るとともに、その言葉も失われる。ちょっと寂しい
けれど、そのかわり新しい言葉をたくさん覚えなけれ
ばなりません。いいんだか、わるいんだか。

★ブルさん、
この男性、まだ練炭や豆炭のことは知っていました。
大八車はとっくの昔、リヤカーも絶滅危惧種でしょう。
昭和は遠くなりにけ、でしょうか。

投稿: ripple | 2013.07.19 15:21

古い言葉や習慣など、知ってる知らないで話題が結構盛り上がります。逆に若い人たちの言葉を知らなかったりして・・・・・異文化交流でしょうか?そういえば最近そんな番組がありますね。

投稿: エノコロ | 2013.07.19 15:50

えもんかけはいまでもつかいますが、もう感じは
出てきませんね。

投稿: kei | 2013.07.19 16:25

★エノコロさん、
いつの時代にもこういうことは起こるのでしょうが、
いまはそのスピードと量がけた違いでしょう。
もともと衣紋掛も肩幅の棒の真ん中をヒモで吊るし
たもので和服用だったようです。新しい言葉がどん
どん増えるから、古いのも忘れられますね。

★keiさん、
私も漢字はかけませんでした。パソコンになって
辞書を使わなくなったし、キーボードを打つだけ
ですからね。

投稿: ripple | 2013.07.19 18:37

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