« 世田谷美術館 | トップページ | 生田緑地の花菖蒲 »

2013.06.13

夏目漱石の美術世界展

P1270382 

水曜日の午後、上野の芸大美術館に行った。先日、Eテレで「夏目漱石の美術世界展」を見て、どうしても行きたくなったからだ。 芸大美術館は上野駅から15分、根津駅から10分と書いてあったので、千代田線で根津まで行き、言問い通りを谷中のほうに向かって歩いた。谷中、根津、千駄木あたりを総称して谷根千というが、噂にたがわず西洋人の旅行者が目についた。

P1270383
東京藝術大学

東京文化会館や国立博物館、国立西洋美術館、上野動物園はなんどか行っているが、芸大美術館は初めてだ。入場料は1500円。吾輩は猫である、坊ちゃん、草枕、三四郎などと、夏目漱石の作品ごとに原稿やイラストなどが紹介され、関連したヨーロッパや日本の絵画などが要領よく展示されている。いちいち小説の文章までが示されており、なかなか親切である。

http://www.tokyo-np.co.jp/event/soseki/

漱石の小説は、読んでいるようで読んでいない。冒頭の文章や、有名な文章は耳にしているが、最後まで読んだのは「坊ちゃん」ぐらいではないだろうか。「こころ」なんかも読んだ覚えがあるが、なんだか難しくて途中で投げ出してしまったような気がする。漱石の小説のなかに、われわれが知らない画家やその作品の解説などが多くなされているのも読破できなかった理由かもしれない。この美術展を観れば、もうすこし理解がすすむだろう。

P1270329

P1270460

岡本一抱の描いた虞美人草(ケシ)の屏風絵を、漱石がくわしく解説しているが、その絵の行方は不明らしい。それをこの美術展のために現代の画家が試作しているが、これはなかなか見応えがある。

最後に、夏目漱石のデスマスクが展示されていた。これはとなりの国立博物館から借りてきたものだろう。激動の明治をまるごと生きた文豪の顔は、その波乱に満ちた人生にもかかわらず、思いの外おだやかだった。享年49歳。

P1270378
向かいの陳列館

◆夏目漱石の美術世界展は下記の番組でも紹介されるそうである。

「ぶらぶら美術・博物館」 BS日テレ 6月18日(火) 20:00~20:54
http://www.bs4.jp/guide/entame/burabura_art/onair/index.html

小説は
小説家の生きた時代や
その環境を知ると
はるかに
理解が深まる


« 世田谷美術館 | トップページ | 生田緑地の花菖蒲 »

コメント

「坊っちゃん」に「こころ」、一度は読んだような・・・・・。
それとも題名が頭に刷り込まれていて、読んだことになっているのかなぁ?

投稿: 魚衆 | 2013.06.14 15:42

漱石美術世界展に行かれたそうで宜しかったですね。
若い頃文学小説に一時はまっていて色々読みあさったことがありました。殆ど内容は忘れてしまいましたですが。
映画化されたものも何度も見に行きました。
懐かしい思い出です。

投稿: tama | 2013.06.14 16:28

★魚衆さん、
作品名と作者を線で結べというような試験問題
がありましたね。あるいは冒頭の部分を見て、
作者を答えなさいとか。(^-^)

★tamaさん、
読み終わったときに「いい小説だったな」と
思えるようなら、それでいいのでしょう。
けれども、読み直してみるとまた新しい発見
などがあったりして面白いかもしれませんね。
すこし漱石を読んでみます。

投稿: ripple | 2013.06.14 17:45

そうなんですよね。
図書館が近いので退屈な時に好きだったものを
借りてきて読んでいます。
最近読んだのが、風と共に去りぬです。

投稿: tama | 2013.06.14 22:14

★tamaさん、
図書館が近いというのはいいですね。
本を買うこともすくなくなりますね。
風ともに去りぬ、は本で読んだことは
ありません。そのかわり映画を何度も
見ました。勝気なスカーレットには
呆れますが、主役が大人しくては物語
がおもしろくないですね。

投稿: ripple | 2013.06.15 09:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 世田谷美術館 | トップページ | 生田緑地の花菖蒲 »