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2013.05.03

演劇「大いなる家族」

Gran

5月2日の夜は、川崎郷土市民劇「大いなる家族」を観た。終戦直後から十数年間の川崎を沖縄出身の人々を中心に描いたもので、なかなか見応えがあった。わたしは昭和22年生まれだから、親の世代にあたる人々の話だが、戦後のごたごたの中を生き抜くことの大変さがよく伝わってきた。戦後のやみ市や、復員兵、パンパン、赤狩り、登戸研究所、朝鮮戦争。そんななかをたくましく生きる人たちの物語だ。

印象的だったのは舞台を上下に区切った手法で、下の居酒屋「海ぐどう」ではさまざまな人間模様を描き、上は踊り舞台になっていて、そこで数々の沖縄舞踊が踊られたことだ。下を暗転して上で華麗な踊り、三線や琴を演じ、次の場面に移る。おかげで川崎の戦後がだいぶはっきりしてきた。あらすじ等はパンフレットから借用して載せておく。

【あらすじ】
空襲で大きな被害を受けた川崎。戦後の焼け跡に建った居酒屋「海ぶどう」を経営するのは、沖縄出身の加寿子。沖縄から働きに来た客が多く訪れる。米軍統治下の故郷・沖縄には帰れない。そうした中、若い舞踊家明子は「沖縄の誇りを呼び戻し、心の支えに」と、沖縄芸能の巨匠、渡嘉敷の門を叩く。一方、加寿子の親友で教師の悦子は婚約者が中国の戦地で自死、傷心の淵に沈む。貧困、家庭の崩壊、絶望――それぞれ悲しみを抱えつつ人々は助け合い、起ち上がっていく。

5月24日から3日間、川崎教育文化会館でも公演される。

あんなこともあったのか
こんなこともあったのか
二時間あまりの舞台で
親たちの苦労を
あらためて知ることができた

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コメント

たまりばーるで時々お会いするnorikoです。(以前私が描いたポスターを誉めていただきました!)大いなる家族に、一般市民として出演中です。お気づきになりませんでしたか?明子役のそばにいた、新田真由美です。

芝居は全くの素人ですが、応募して半年の過酷な(?!)稽古を経て、公演にこぎつくことができました。夢のような3日間でした。そして今、充実感に満たされています。

後半の3日間も悔いのないよう、演じたいと思っています。この場をお借りしまして、皆さま教育文化会館に足をお運びくださいませ。

投稿: noriko | 2013.05.06 20:52

★norikoさん、
あらま、舞台で演技をされていたのですか。
中央より後ろの席なので、一人一人の役者さんは
よく見えませんでした。わたしは古くから小川
がこうさんの知り合いで、彼の出る舞台はよく
観ています。「落日の舞」も「臨界幻想」も。
演劇は演者がいちばん楽しいでしょう。(^-^)

投稿: ripple | 2013.05.07 09:36

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