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2013.04.23

やわらかに

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やわらかに
柳あをめる
北上の
岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに

石川啄木が東京で暮らしているとき、故郷を想ってつくった歌である。そのふるさとの景色が、悲しかったら泣いてもいいんだよ、と言っているようだという。岩手から東京へ出てきて苦労していれば、無性に故郷がなつかしくなることもあるだろう。

わたしはこの地で生まれ、この地で育ったので、多摩川の新緑の柳を見ても、きれいだとは思うが泣きたくなるほどではない。ただ、人家が増え、みどりが少なくなったことを残念には思う。ツバメが数羽、ゆっくり大きく弧を描いている。どうやら天気は下り坂らしい。

やわらかに
柳あをめる
多摩川の
岸辺にふわり
つばくろの舞う


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コメント

私は転勤族の家に生まれ転勤族と結婚したので生れてこの方一つ所に長く住んだ経験がありません。故郷と言われて決まった風景が浮かばないのがちょっと寂しいです。心の故郷はあそこかな?ここかな?と色んな土地が思い出されるのもいいのかな?と思う事にしています。

投稿: エノコロ | 2013.04.24 15:01

ツバメもすっかり少なくなりましたねぇ
今年はまだ、見ていません~

少し前は登戸駅の天井にはツバメの巣が
沢山、あり

ビニール傘を逆さにしてぶら下げ
糞被害に備えていた景色を懐かしく思いだしました・・・

投稿: namiko | 2013.04.24 15:51

啄木の歌と出会える
嬉しい
故郷訛りを歌ったり
郷愁を歌ったり
まるで啄木鳥のように

投稿: 荒野人 | 2013.04.24 19:53

結婚してからも長いこと永遠の眠りはふるさと福岡でと
おもっていましたが、東京暮らしも60年近くなると、
今の地の桜の樹の下に眠ろうと思っています。

投稿: kei | 2013.04.25 06:04

★エノコロさん、
転勤族もたいへんでしょうね。
あちこち見聞を広めることができるし、
友だちもたくさんできるのではないでしょうか。
ただちょっと落ち着かないでしょうか。
海外に赴任することが多い人もいるから
国内ならいいほうでしょう。(^-^)

★namikoさん、
登戸駅のペデストリアンデッキを歩いていたら
ツバメが数羽、飛び回っていました。
巣をつくる場所をさがしているのかもしれません。
かれらにとっては住みにくい時代になりましたね。

★荒野人さん、
いま、まさに「やわらかに柳あをめる」の言葉
通りの景色が見られます。遠く故郷をはなれたら
やはりふるさとを思って涙するでしょうね。
交通の便のいい今とは格段の差があるでしょうから。

★keiさん、
わたしはひとつ所で生まれ育ったので、子どものころ
夏休みに田舎に帰る友だちが羨ましかったものです。
ふるさとは各人各様にあるのでしょうね。いっそ
地球がふるさとと思えたらいいのですが。

投稿: ripple | 2013.04.25 09:26

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