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2013.02.27

円空展

P1240576

2月27日。霧雨が降っていたが、円空展に出かけた。以前、横浜そごうで大規模な円空展を見たことがある。今回は岐阜の千光寺に所蔵している作品を中心に展示されているという。ポスターの両面宿儺像が目玉だが、巨大な仁王像も見たかった。9時半開場で、10時過ぎには入館した。NHKや民放でも取り上げられたこともあってだろう、円空の人気は高く、帰りにはかなりの人になった。平日の朝でこれだから、土日は混みあうだろう。

03_2展示場はあまり広くなかった。入口でイヤホンガイドを借りる。江戸時代の彫刻は、まだノコギリがなく、ほとんどが木を斧や鉈で断ち割って材料にしている。それからノミと金槌で作品を削り出したのだ。クレーンも重機もないから、ちょっとの木でも処理するのが大変だったにちがいない。チェーンソーもドリルもなかったのだ。いきおい円空の神仏像は断ち割った木肌をそのまま生かして、衣の側面にしたりしている。その迫力、そのパワーは想像を絶するものがある。

このポスターにある両面宿儺坐像は、やはり圧巻である。本物を見ると、その存在感が迫ってくる。ノミの跡を見ると、円空が鉈を振るっている姿が目に浮かぶ。カーンカーンという音まで聞こえてきそうだ。木っ端も飛んでくる。年を経た木の色がまたいい。

05仁王像(金剛力士仁王立像)は、円空が針桐の木に梯子をかけて、その生木を彫ったものだという。左はそのようすを「当世畸人伝」が挿絵にしたものである。これは2mを越える大作で、今回も会場中央に展示されていたが、とんでもない作品である。

円空は苦しむ民を救うため、12万体の神仏などを彫ると願をかけ、それを達成したという。物理的にそれだけのものを彫るのは不可能と思われるが、木の木っ端をササッと削っただけの作品もある。 5㎝ぐらいのものもあるから、それを含めれば、実際に12万体を彫ったのかもしれない。病気や飢饉などの自然災害から守るため、円空の彫り物がどれだけ人々のこころを癒したことだろう。

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1556

円空は
12万体の
神仏を彫ったという
そんなバカなことを
本気でやったのだ

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コメント

行かれたのですね。
私も早くいかなくては。
実は東博には先日いったんですが、
「王義之」展で時間をとられてしまい、断念。

ところで、岐阜には宿儺かぼちゃという
巨大な細長いかぼちゃがあるのをご存知ですか?
毎年飛騨高山の友人が送ってくれるのですが
おそらく伝説の宿儺からとった名前ではないかと。
甘くておいしいかぼちゃなんですけどね。

投稿: kikkoro | 2013.03.04 20:26

★kikkoroさん、
われわれは王羲之展には行きませんでした。
円空の余韻に浸りたかった、というか、疲れ
てしまいました。二つはきついですね。
宿儺かぼちゃ? 初耳です。
やっぱり、いかつい顔をしているのですか。
こんど飛騨に行ってみたいと思います。
円空の背景を知りたくなりました。

投稿: ripple | 2013.03.05 09:10

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