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2013.01.06

関東合同新年歌会

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関東合同新年歌会、参加者141名

飯田橋の家の光会館のレインボーホールで五行歌の関東合同歌会が開かれた。参加者は141名で、主宰の講演やテーブルごとの小歌会などを楽しんだ。今年は五行歌の会が創立20周年にあたるので、大きく飛躍させたいと話した。五行歌はだれにでも分かるし、やさしいから、それができるという。

俳句や短歌の本を開いても難しくて理解できないものが多い。読もうとしても数ページで眠くなる。しかし五行歌ではそういうことがない。わかる、読める、共感する。七五調といった一定のリズムを持っているわけではないので眠くならない。わたしもその通りだと思う。それが五行歌のよさなのだ。

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表彰式、合同歌会一席は田川宏明さん。その歌がじつにいい。

なじみの                 田川宏明(一席)
さびれた理髪店に
来週の引越しが
告げられず
顔を剃られている

理容室は美容院に押されぎみで大変な時期である。若い男性もこぞって美容院に行ってしまう。それに最近は15分で1000円なんていう床屋も増えた。それでなくても不況なので客がなかなか来ない。一人の客でも減るとひびく。そんな理髪店への優しい気づかいが感じられる歌である。

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「私、誰だかわかる」             とりす(二席)
暫く考えていた母は
「自分で言ってごらん」
したたかさは
いささかも衰えていない

冬枯れてゆく                  村松清美(三席)
植物の色は
おだやか
土に還る色だから
生れた種の色だから             

母の知らぬ                   神川知子(三席)
一日を思いつつ
足の形のままに
脱ぎ捨てられた
子の靴下を洗う

以上が141人中の4人の歌だが、やはり秀歌と呼ぶにふさわしい歌ばかりだ。しんゆり歌会の神川さんは堂々の三席である。読売五行歌でも常連と言っていいくらい、いつもうまい歌を書く。感性というか、表現力というか、わが歌会の優等生である。

ビルの間を                   ripple(小歌会3席)
きゅうくつそうに
夕日が沈んでいく
なんだか
もうしわけないな

テーブルごとの歌会では、私の歌は三席だった。締め切り近くにあまり考えずに作った歌なので自信はなかったが、意外に高い評価を受けたので驚いた。同じテーブルの一席が全体の三席になった村松さん、二席が全体の一席になった田川さんだから、それに続いた私の歌もまんざらではなかったということになる、かな? 

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コメント

素敵な歌ですね。
しんゆり五行歌会の皆さんも出席されたのですか?
そのような会は事前に出す歌を持参するのですか。
それとも題詠を発表されて即行で詠むのですか。
席に入られました他の歌も紹介してほしいです。
出席出来て良かったですね。ありがとう

投稿: tama | 2013.01.07 12:48

★tamaさん、
しんゆり五行歌会からは5人出席しました。
二か月ぐらい前に、五行歌を一首そえて申し込みます。
しばらくすると歌集がとどき、それを採点してファクス
で事務局に送ります。あとは当日、表彰式間近に結果を
印刷したものが配られます。
 tamaさんを満月さんに紹介した山碧木星さんにも
お会いしましたよ。愛知県にお住まいとか。
「五行歌」誌を購読されれば、2月か3月号に新年歌会
の歌などが一挙に掲載されると思います。

投稿: ripple | 2013.01.07 14:18

さっそくお聞き届けくださってありがとうございました。
さすがに席に入る歌は違いますね。
素直でさりげなく意をついているところが良いですね。
私もこんな歌を詠めるようになりたいです。

きゅうくつそうに
夕日が沈んでいく

とても良い表現ですね。ありがとうございました。

投稿: tama | 2013.01.07 18:47

一昨日はお疲れさまでした。
甘雨さんと共に全国大会に続いての同テーブルで、
驚くやらホッとするやら(笑)
なんだかあまり緊張しないですんだ新年歌会でした。
ありがとうございました。

rippleさんのお歌は、もちろん本選でも2点入れてましたよ。
きゅうくつそうに、と平仮名にしたところが
夕日が本当に窮屈そうにちぢこまって落ちていく感じが
むしろ強調されているように思いました。
でもなんといっても、「なんだかもうしわけない」ですよね。
作者の優しさとユーモアに乾杯!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

tamaさん、こんにちは!
1枚目の写真の水色の着物を着ているのが私(空)です~♪
3番目のテーブルで黒っぽいセーターを着ているのがアルキメデスさん。
rippleさん、こんなところで、ごめんなさい~~。

投稿: kikkoro | 2013.01.08 02:24

★tamaさん、
五行歌は日常語で書かれていますから、
なによりも分かりやすいですね。
短歌や俳句では、こうはいきません。

★kikkoroさん、
ほんと、歌会の同窓会みたいでしたね。
こちらも気楽に楽しむことができました。
お二人のオープンな人柄に救われました。
ここでは「もうしわけないな」と「な」
をつけておきました。迷った所です。
tamaさんとはお知り合いでしたか。
五行歌でひろがる縁は楽しいですねえ。

投稿: ripple | 2013.01.08 09:01

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