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2012.11.02

五百字に今日を刻む

P1220647
電車の戸袋に貼られた「編集手帳」のポスター

紅葉が美しく色づくには
三つの条件があるという。
昼間の日差し、夜の冷気、そして水分である。
悩みと苦しみ(冷気)に打ちひしがれ、
数かぎりない涙(水分)を流し、
周囲からの温かみ(日差し)に触れて、
人の心も赤く、黄いろく色づく。
紅葉の原理は、どこかしら
人生というものを思わせぬでもない。

JR南武線の列車の中で見た広告である。読売新聞朝刊の「編集手帳」の一文らしい。読売の「編集手帳」は朝日の「天声人語」とともに大学受験などにも出題されることがあるくらい名文が多い。書き手はそうとうの教養の持ち主である。その一文を載せて、さりげなく広告を出しているところがにくい。

しかし、この文章はちょっとやりすぎのような気もする。木々がきれいに紅葉するには温度差が重要であるという。だから暑さ寒さの試練があって人格が育つというふうすれば紅葉のたとえが妥当だろう。それに、水分を涙にたとえるのはちょっと無理があるように思われる。


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コメント

言われてみればちょっとひっかりますが、我が家は読売ですが、日常はかるく読み流してしまうかも。

天声人語を書くノートが販売されていますが
私も編集長を毎日書き写していたら、語彙も増えるかなと
思ったりします。


でも三日坊主になりそうで、、、。

投稿: kei | 2012.11.03 08:47

★keiさん、
読売の編集手帳には「五行歌集歌集」から
引用されたことがありますね。だれか有名人
が五行歌にはまってくれると普及がはやい
のでしょうけれど。

投稿: ripple | 2012.11.04 13:22

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