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2012.08.12

生き続ける松本清張

Ichinenhan
ドラマ「一年半待て」の小柳ルミ子と勝野洋

録画しておいた松本清張原作のドラマ「一年半待て」を見た。作品の名前はよく覚えているが、小柳ルミ子が出ているドラマは見た覚えがない。恋人は勝野洋で、女性の自立支援をしている運動家はなんと樹木麒麟だ。ていねいに作られていて、ぐんぐんストーリーに引き込まれてゆく。松本清張の作品は、たとえば内田康夫作品のような単なる犯人捜ではなく、底辺に生きる人たちの様子をつまびらかに描いていくのが特長で、演出もそこを大切にしているようだ。社会を、人間を描いている。

2.3年前にも同名のドラマを見たが、そのときは主役が夏川結衣で、女性運動家は市原悦子だった。キャスティングによってドラマの雰囲気はずいぶん変わるものだが、それぞれ独特の味わいを醸し出している。原作がそれだけいいということになる。

テレビ番組を見て、できるだけ松本清張の作品は録画予約をしている。地デジとBSの両方をチェックしている。たしか今日も午後2時から「聞かなかった場所」をやるはずだ。再放送だから一度見ているかもしれない。原作を読むほうが想像がひろがるが、ドラマを見るのもまた楽しみである。たとえば、むかしは公衆電話しかなかったが、今の時代に合わせてケータイという小道具をうまく使ったりしている。松本清張の作品は、繰り返し見ても新鮮に思えるところがすごい。個人を描き、社会をえぐるからだ。


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コメント

一人の作家とか監督作品を追っかけるのも
いいでしょうね。

私には余裕がないけど。

投稿: kei | 2012.08.13 04:56

★keiさん、
あとは鬼平犯科帳です、池波正太郎です。
時代劇はことばもいいし、情緒があります。
剣客商売なんかもいいな。

投稿: ripple | 2012.08.13 10:27

この作品はたぶん40年位前に見て、すごくショックを受けたのを覚えています。主役は誰だったか、忘れてしまいましたが、運動家は確か長岡輝子だったような気がします。

清張の本はあまり読んでいなくて、これも子供の頃点と線を読みました。ちょっとあざといような気がして、読まなかったのですが、最近読んでみようかと思っています。
そして、宮部みゆきの監修の短編集を読んだのですが、この短編が入っていました。今読んでも、なんとも言えないせつなさと怖さがありますね。

投稿: めろん | 2012.08.13 15:29

★めろんさん、
一年半待ては3本か4本のドラマがありますね。
松本清張のミステリーは取材が緻密なためで
しょうか、含蓄があるのです。たんなる探偵
ごっこではなく、思い題材を扱っていることが
多い。そこが長く読者をひきつけるのではない
でしょうか。晩年は古代史などの研究も続けて
いました。最初の作品「ある小倉日記」が40歳
を過ぎてからだと思います。すごい人ですね。

投稿: ripple | 2012.08.13 16:32

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