部分「こんまり」
一度、「こんまり」をしなければと思っていたが、家中のものを並べて整理するのは大変だから暖かくなってからやろうと考えていた。だが、きのうの夕方、とつぜん「部分こんまり」をやってみることにした。気温が暖かかったせいもあるかもしれない。
「こんまり」とは近藤麻理恵さんが提唱している整理整頓法である。衣服、本などの順に、自分のものに今でもトキメキがあるかないかを基準にして、ときめかないものを処分していく方法だ。「断捨離」とほぼ同じである。ダンシャリのほうはヨガの哲学的な見地にたって片づけをする意味を説いているらしいが、「こんまり」はトキメキが尺度なので簡単明瞭である。
原則として「こんまり」では、まず家中の衣類を出して、それぞれが今でもトキメキを与えてくれるかどうかをみる。そして、ときめかないものは「捨てる」のだ。そうやって片づけていくと、ときめくものだけが残り、ときめきの部屋を、ときめきの家をつくることができるという。しかし、それはとんでもない大仕事になる。差し当たって部分「こんまり」からやってみようとしたのである。
タンスの抽斗(ひきだし)を抜いて、下着やTシャツなどを並べ、一つ一つトキメキがあるかどうかみてゆく。黄ばんだシャツ、よれよれになったTシャツ、ゴムの伸びたパンツなど、トキメキどころかほとんどゴミのようなものが入っている。まだ着られそうだが、ときめかないものでもどんどん捨てるほうに回す。着なくても捨てるのがもったいなくてとって置いたものがたくさんあるが、それらも思い切って捨てるほうに回す。あっという間に「捨てる」ものが山になった。
それら一枚一枚に「ありがとうございます」、「お世話になりました」と言って、ゴミ袋に入れていく。自分の衣類の四分の三ぐらいは捨てるほうに回ったのではないだろうか。大体がもったいなくて捨てられなかったもので、人さまに着てもらえるようなものではないから、捨てるものをゴミ袋に入れてもあまり罪悪感はない。ときめきがなくなってしまったから、悪いけれどサヨナラするね、といった感じだ。
これはまだ部分「こんまり」である。背広やコート、セーターなどはやっていないのでなんとも言えないが、そうとう捨てるものが出るだろう。なかには人さまに着ていただけるものもあるだろう。そういうのはリサイクルに回せばいい。タンス二竿の自分のものだけをやってみても45リットルのゴミ袋三個分になった。それほど無駄遣いをしてきたつもりはないが、けっこう不用なものがたまっているものである。
妻も自分のものを部分「こんまり」し始めた。これを何回か繰り返せば、家の中がきれいさっぱりするだろう。そのぶん、心もきれいさっぱりするような予感がある。
コメント
「こんまり」いいですよね!
しかし一度は行動に移すのですが
なぜか中断してしまう店長です(苦笑)
部屋の中に「こんまり」中の山が・・
山脈を作り出してしまってます(本当です・笑)
投稿: あおむし店長 | 2012.02.03 12:56
★あおむし店長さん、
だから一度にやってしまえというのでしょうね。
本なんかにかかったら途中で読んだりしちゃう
かもしれませんね。決断力が必要でしょう。
中途半端は精神衛生上よくありませんね。(^-^)
投稿: ripple | 2012.02.03 14:58
暖房しなくてもいいくらい温かくなったら
こんまりするわ。
暖房完備の部屋もいっぱい片付けたいものあります。
まぁボチボチね。
投稿: kei | 2012.02.04 11:15
★keiさん、
わたしもぼちぼちやっています。
治療室の奥の倉庫もやりました。
とにかく捨てるものが多くて、
反省することばかりです。
投稿: ripple | 2012.02.04 13:56