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2011.11.23

駅の売店の早わざ

駅の売店で野菜ジュースを買った。105円と書いてある。そこで500円玉と10円を差し出した。売店のおばちゃんは「405円のおつりです」と言って、その小銭わたしの手にのせた。そののせ方が悪かったのか、わたしの受け取り方が悪かったのか、小銭が手元からパラリと落ちた。そしてガムだかなんかが立っているところに入ってしまった。

わたしが急いで捜そうとすると、おばちゃんは「いいの、いいの、いま手にいくら持っている?」と訊く。手を開くと305円あった。「はい、それじゃあ100円ね」と言って、新しく100円硬貨をくれた。なるほど、落としたお金を探す必要はないんだ。手の中に残ったお金でいくら落としたか分かる。あとで100円硬貨を捜せばいい。なに、長年この仕事をしていれば、だいたいどこにお金が落ちたかぐらい見当がつくのだろう。

この間、ほとんど一瞬の出来事だったが、おばちゃんの判断と行動におどろいた。駅の売店での物売りは混雑するし、いつ電車が来るか分からないから、スピードが勝負だ。きたえられた頭脳は、さすがプロである。

むかし高田馬場駅に名物おじさんがいたのを思い出す。駅構内の売店で新聞や雑誌を売っていたのだが、その手さばきのあざやかさが見ものだった。とくに新聞がすごかった。客が毎日とか朝日とかいうと、瞬時にその新聞を抜き、客の前に置くのである。客のほうもつられてサッと金を出す。それを次々とやるのだ。あまりのスピードに通行人が見とれるほどだった。たとえ新聞売り子であろうと、プロとなると舌を巻く。


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コメント

こんばんは^^

rippleさんと売店の方のやり取りが見えました。
売店で働いている方は、無駄な動きがありませんよね。
時間との勝負、というのでしょうか。
急いでいるお客様が多いので、自然に身につく技なのかもしれませんね。

投稿: おしゃれな猫 | 2011.11.23 19:41

★おしゃれな猫さん、
銀行員のお札の数え方、ブティックのたたみ技、
魚屋の味の開き方、鍼師の片手挿管、いずれも
プロはすごいものですね。
ちなみに片手挿管とは治療用の針を片手でくだ
に入れる技術です。わたしは鍼灸しですから。(^-^)

投稿: ripple | 2011.11.24 09:13

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