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2011.11.11

あなたの俳句は~

P1150913先日、古本屋で「あなたの俳句はなぜ佳作どまりなのか」という本を買った。たまたま目に入ったものだが、著者が辻桃子さんだったこともある。自分では俳句を作ることはほとんどないが、テレビのNHK俳壇や俳句王国はいつも見ている。俳句界では花鳥風月の稲畑汀子さんや、人間俳句の金子兜太さん、生きる歳時記の鷹羽狩行さん、そのほかもろもろの俳人に親しみを感じている。

辻桃子さんはなかでも異色の存在である。その歯に衣着せぬもの言いは痛快でさえある。とりわけ、俳句を感性の芸術ととらえ、説明タイプの頭を使った句を極端に嫌うところが面白い。理屈っぽい私など、大いに学ぶところがある。

この本は自分の主宰する歌会に出ている人々の俳句を題材にして、なんと37講もの話をしている。なかには五行歌を書くときの参考になるものも少なくない。その講のいくつかをあげよう。

正直に
「てにをはの」はできるだけ少なく
愛情に溺れず、よく観察する
私は私として生きる
数多く読む
自分なりのテーマを持つ
無意識の自分に出会う
生き物に共感する
写生から幻想へ
対象を絞る
ボーッとした句、ヌーッとした句
繰り返し繰り返し
持続力と才能〔ほか〕

たとえば「正直」の講では、こんな句を挙げている。

 逃げました全焼でした震災忌  二水  (おかしくてかなしい)

 おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな  芭蕉 (本音)

そういえば先日、読売俳壇にこんな句ががあった。

 つぎつぎと悲運の鯊ハゼの釣られけり  

俳句と五行歌はかなり違うけれど、表現するという意味では共通したところも少なくない。こういう本は内容が充実しているので、新本で買っても安いぐらいだ。本ほど内容と値段が一致しないものはないだろう。

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コメント

俳句も五行歌もやらない(出来ない)ので、よくわからないが
この本の内容は面白い
素人の僕にも納得できる内容だ

子供の頃、575に夢中になったのを思い出した

投稿: ブル | 2011.11.11 20:36

★ブルさん、

手を挙げて 横断歩道を わたろうよ

なんてね。五七調はからだに染みついていますね。
五行歌でも知らずに五七調になっていることがあります。
しかし、やはり字数の制約も季語もない五行歌に
魅力を感じます。(^-^)

投稿: ripple | 2011.11.12 09:06

面白そうな本ですね。
五行歌は添削も作歌指導もないのだから、自分で
学ぶしかありません。
字数に制限がないといってもやはり短くて簡潔なのが
いいわけですから。

感性のの方は他の芸術と同じでやはりいろいろな良いものにふれることでしょうか。

投稿: kei | 2011.11.12 09:33

★keiさん、
五行歌も短いほどインパクトが強いし、
焦点を絞ることができますね。
たまに長いものでいいのもありますが。
俳句を見ることで省略の勉強になります。

投稿: ripple | 2011.11.12 13:33

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