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2011.10.21

しんゆり五行歌会(10月分)

かくし塩を                        ripple(一席)
加えると
甘みが際立つように
苦労が
人を豊かにする

身の丈に                    とし子(二席)
合った暮らしに
満足しよう
紅葉が とりどりの色で
秋を染めるように

素肌にふれる              中川(三席)
さわやかな
秋の風
シワ伸ばすが如く
通りすぎてゆく

どうぞ  と                 神川
譲られた
温かさは  じんわりと
椅子の座面から
伝わってきた

おとといの水曜日は9月分と10月分の合同歌会となった。9月は台風が関東を直撃したため中止になったからだ。どういうわけか、両方ともわたしの歌が一席になった。もう3年以上になるが、わたしの歌が一席になったのは一度しかない。それなのに不思議なことがあればあるものだ。なんとなく箴言じみた歌でしんき臭いが、たまたまその場の人たちに受けたのだろう。

春秋のお彼岸のとき、妻が必ずおはぎを作ってくれる。あんこの味見はわたしの役目だ。あんこを煮ている本人は、口が甘くなって味が分からなくなってしまうらしい。そこでわたしが味をみる。妻は薄味好みだが、おはぎは冷えるので多少甘口のほうがいい。それには隠し塩がものをいう。塩を加えたとたんに甘みが際立って、味が立体的になる。全体的に味に奥行きが出るのである。甘いだけではだめで、そこに塩が入ると、がぜん味が生きてくる。そのことを人間にたとえて歌ったものだ。他にもいい歌がたくさんあったのは、言うまでもない。

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コメント

 しんげんってこういう字を書くんですね。見たことなかったです。
 またまた一席ですか。すごいですね~。
 二席の歌も好きです。
 お題があったか否かは存じませんが、秋のせいか皆さん、人生を詠んでいますね。
 おはぎのエピソード、いい話だなぁと思いました。

投稿: ぐん | 2011.10.21 12:33

こんにちは~

rippleさんの歌、私の心に響きます。
苦労が人を豊かにする・・・
力が湧いてきます。

最後の神川さんの歌、は温かさがいっぱいです。
読みながら心がほんわりとしました。

投稿: おしゃれな猫 | 2011.10.21 15:15

★ぐんさん、
コメントありがとうございます。
題のあるときもありますが、
ふつうは自由に詠みます。
おはぎの味見は自信があります。(^-^)

★おしゃれな猫さん、
甘みは砂糖だけでは足りません。
隠し味の塩が決め手ですね。
塩を足したとたんに甘さが締まる。
人間も甘いだけではうすっぺらで、
苦労したひとほど奥深さが出ますね。

投稿: ripple | 2011.10.21 15:51

二ヶ月続けて1席とは素晴らしい。
私はとんと席から外れています。

苦労も実るといいですね。めざしていた結果でなく
無駄ではなかったという意味で。

投稿: kei | 2011.10.23 14:13

★keiさん、
ゲームと割り切ってはいるのですが、
いい評価をされるとやはりうれしいですね。
たまにだからよけいです。(^-^)

投稿: ripple | 2011.10.24 09:02

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