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2011.09.23

ドラマ「砂の器」

Sunanoutsuwa

録画しておいたドラマ「砂の器」を見た。言わずと知れた松本清帳のベストセラー小説である。昭和35年ごろが舞台になっているが、そのころの町並みや田舎の風景を探すのに苦労したのではないだろうか。ひょっとすると加藤剛が出ていた映画よりよかったかもしれない、と思わせるほどの出来だった。玉木宏という俳優が、なかなかいい。

今ではインターネットで瞬時にいろんな資料が手に入るが、松本清張はそれこそ「足で拾いあつめた」に違いない。戦争体験、方言、警察内部の縄張り意識、村八分的な要素など、社会派と呼ばれるだけに分厚い伏線が敷いてある。事件の解決には、東京、秋田、三重、大阪、島根、岡山、山梨など、広範囲の捜査が関係してくる。音楽もきれいだった。

原作は読んでいないがいつも不思議に思うのは、ここに出てくる音楽家がどのようにして一流になったのかが分からない。ピアノにしろ作曲にしろ、貧乏な子供がそう簡単に有名になれるものではない。そこがちょっと気になる。やはり原文を読まなければだめだろうか。そこを割り引いても、松本清張の傑作であることに変わりはないが。


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コメント

 数年前に連続ドラマでやってた時は音楽家が主役で、それを追い詰める渡辺謙演じる刑事が脇役でした。観てなかったけど。
 先生のお考えのとおり、音楽の世界は裕福でないと入れないし、ましてや有名になるとなるとほぼ不可能。
 「そこは見逃してよ。」って今頃清張さん言ってるかもしれないですね。

投稿: ぐん | 2011.09.24 18:44

★ぐんさん、
とはいえ、松本清張の作品は重いですね。
単なるトリックでなく、思想があります。
そのぶん疲れます。(^-^)
今回もキャスチングが豪華でした。

投稿: ripple | 2011.09.25 09:05

私も観ました。
原作を読みましたが、玉木宏の恋人の存在は無かったんですよ。ドラマ化するには、やはり色物が必要なのかも知れませんが、だったら松本清張の作品でやらないで欲しい。もう松本清張ではなくなっちゃいます。
山陽地方の一部に東北弁と同じ方言を使う所があるなんてよく調べたものです。

以前氷壁の主役を玉木宏が演じましたが、ただのイケメンではダメだぞ・・、の印象がありましたが、今回上手かったですね。驚きました。小林薫のサポート役も良かったのでしょうか。

投稿: A.A. | 2011.09.25 19:09

★A.A.さん、
だいぶ原作を変えていたと聞きましたが、
大胆にやったものですね。映画では遍路旅のようすが
甘かったのですが、今回はよく描かれていたようです。
亀嵩(かめだけ)の設定はみごとですね。
そう、キャストは豪華でした。
昭和30年代の舞台を見つけたり、セットを組んだり、
スタッフの苦労がしのばれました。(^-^)

投稿: ripple | 2011.09.26 09:03

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