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2011.08.17

出羽三山参り:湯殿山

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東北新幹線・MAXやまびこ号、東京駅。ぜんぶ二階建て車両。

12年に一度の「月山卯歳御縁年」、霊峰「出羽三山」奥参りと本殿「正式昇殿参拝」、山伏と歩く出羽古道のんびりウォーク。若干センセーショナルな名前だが、こんな名前のツアーに申し込んでおいたので、早起きして出かけた。東日本大震災があったので、どうせなら東北でお金を使いたいという気持ちもあったからだ。往復新幹線を使うのがいい。ぜんぶバスでは身が持たない。

9:00東京駅発のMAXやまびこ号は、10:37に福島駅に着いた。そこからは山形交通のバスで宮城県を通って山形に向かう。私たちは遅い申し込みだったので、バスの最後列に座った。それはいいのだが、バスがやたら上下に揺れるのでのでまいった。ガイドさんは「跳びますね」と言っていたが、よく跳ねる。これも311の影響なのだそうだ。地面がゆがんでいるが、高速道路を走るとタイヤはそれを敏感にキャッチするのだそうだ。窓からは、がけ崩れの修復工事や、くずれたお墓、ブルーシートのかかった屋根なども見えた。

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湯殿山入口の大鳥居

寒河江のSAで休憩したが、寒河江をサガエとはちょっと読めない。こっちのほうに来たことがない私は「かんかこう」と中国式に読んでしまった。最初の目的地は湯殿山である。出羽三山の奥ノ院である。湯殿山は社殿がなく、自然のままのご神体をお参りするのだが、それを詳しく書くことはできない。「聞くな、語るな」と言われ、口外禁止なのだそうである。ただ、靴も靴下も脱いで、ズボンのすそをまくりあげてお参りするとだけ言っておこう。不思議な体験だった。

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湯殿山、注連寺本堂。そばに森敦文庫がある。

つぎに注連寺をお参りし、和尚の講話を聞いた。この寺には恵眼院鉄門海上人の即身仏が安置されている。これは山岳信仰の荒行で、自分の死期を決め、五穀断ち、十穀絶ち、木喰行、水絶ち等を重ねて、土の中に入り、そのまま入定するという。以後3年おいて掘り出し、状態がよければニカワ漆を塗って保存するそうだ。日本には23体の即身仏が現存し、湯殿山系では6体があるという。即身仏の修行は、自らの罪や穢れを落とすこととともに、永遠の命を得ることにより未来永劫、飢饉や悪病に苦しむ衆生を救済するために自らを捧げるために行うという。その意味で、族長を保存するためのミイラとは本質的に異なるものである。

自分のためだけに
生きているわたし
苦しむ人のために
献身的に生きる人も
いるというのに

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