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2011.07.29

ドクターG

録画しておいた「総合診療医ドクターGという番組を見た。研修医4人が、ベテラン医師の示す症例を読んで、病名を決めるというもので、なかなか面白かった。患者は「腰が抜けた」といって来院。問診すると、会社でリストラに遇い、引っ越し会社に入った。リストラされたことは家族に内緒だった。酒を好み、肉もよく食べる。腰が抜ける、下肢に力が入らないが、痛みやしびれがない。一体、この患者の病名は何か。

第一段階で、4人の研修医があげた病名は、熱中症、血中電界質のアンバランス、周期性四肢麻痺、うつ病の身体的表現だった。しびれや痛みがないので脊髄やヘルニアが除かれているのはさすがである。下肢だけで、まぶたや唇に麻痺が出ないので重症筋無力症でもない。さらに症例を分析して、第二段階での診断では、電解質アンバランス、横紋筋融解症、周期性四肢麻痺、うつ病になった。

第三段階では患者が血尿を出していたことが明らかにされた。これは腎機能障害が認められるということで、みんなが横紋筋融解症と診断した。筋肉は横紋筋と平滑筋に分類され、横紋筋は心筋と運動器の筋肉、平滑筋は心臓をのぞく内臓の筋肉である。その横紋筋が酷使されて細胞がとろけてしまうのが横紋筋融解症だ。筋肉がこれ以上はたらけませんといって収縮機能を放棄してしまった状態である。

わたしは以前、中華料理のお店で鍋を振っていた。あるとき左の親指が麻痺して力が入らなくなってしまったことがある。タンメンだのチャーハンだのをたくさん作った日だった。左手の親指を使いすぎて動かなくなってしまったのだ。そのとき、不思議と痛みをまったく感じなかったのを覚えている。あれも恐らく横紋筋融解症だったのだろう。難しい病名だが、要するに、筋肉の使い過ぎだ。番組での治療は補液と休養だけ。患者の話や症状から病名を診断するのは難しい。


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コメント

お医者さんがまるでサスペンスドラマのように推理していくのがなかなか面白いですね。この番組で医者という職業に今までと違った印象を持ちました。

投稿: エノコロ | 2011.07.30 14:47

★エノコロさん、
スクリーニング(ふるい分け)は重要ですが、
すべてがきれいに分類できるものではなく、
臨床では難しいところでしょうね。しかし、
実際の患者に当たって推理するところが面白い
ですね。いい番組でした。

投稿: ripple | 2011.07.30 15:10

 暑中お見舞い申し上げます。

 割と過ごし易い日々が続いていますね。電力も足りているとのことですね。

 うー、今日は朝から腰椎が痛みます。。。

投稿: ぐん | 2011.08.01 08:35

★ぐんさん、
返信ありがとうございます。
こういうのを戻り梅雨というのだそうです。
湿度80パーセントでは、28度でも熱中
症になりそうですね。汗がじとじとで。
たまにはからだの手入れをしてください。(^-^)

投稿: ripple | 2011.08.01 08:49

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