« さやえんどう | トップページ | タネの遺伝子汚染を考える »

2011.05.11

名もなく貧しく美しく

Namonaku1

きょうは雨、定休日。庭仕事もできないので、録画しておいた『名もなく貧しく美しく』を見た。この映画は昭和36年の作品で、わたしは中学2年の頃だ。実際、これを映画館で見ている。ろうあの夫婦という設定なので、手話で話す場面が多い。このとき初めて手話というものを知ったように思う。高峰秀子の美しさと小林圭樹の逞しさとがつよく記憶に刻まれたものである。なぜか高峰秀子が「イッピキ!」という声を絞り出して魚屋でアジを一匹買うシーンを覚えている。

ものがたり
竜光寺真悦の嫁・秋子はろう女性である。昭和二十年六月、空襲の中で拾った孤児アキラを家に連れて帰るが、留守中、アキラは収容所に入れられ、その後真悦が発疹チフスで死ぬやあっさり秋子は離縁された。秋子は実家に帰ったが、母たまは労わってくれても姉の信子も弟の弘一も戦後の苦しい生活だからいい顔をしない。ある日、ろう学校の同窓会に出た秋子は受付係をしていた片山道夫に声をかけられたのをきっかけに交際が進み、結婚を申込まれた。道夫の熱心さと同じろう者同士ならと秋子は道夫と結婚生活に入った。(後略)

ろうあの夫婦が正直に強くたくましく生きていく姿は涙を誘い、胸を打つ。戦後の混乱期を不条理に翻弄されながら懸命に生き抜くふたりに感情移入していく自分に驚く。ものごとは思うようにいかない。いいことも悪いことも起こる。そういうものすべてを受け入れて力強く生きる。人間とはそういうものだ。そう松山善三監督は言いたいのだろうか。

世の中は
思うようにならない
起こることを
黙々と受け入れて
生きてゆくしかない

Tanshi ←ポチッとお願いします。励みになります。(^-^)


« さやえんどう | トップページ | タネの遺伝子汚染を考える »

コメント

S36年の作品ですか。今回のテレビ放映で始めて見ました。

映画は良いのですが、後先の案内だか解説だかがもひとつイケマセン・・・・・と思っています。

投稿: 魚衆 | 2011.05.13 23:13

★魚衆さん、
解説は参考になるものもあるし、
よけいなものもありますね。
いっぺんで二人のファンになりましたよ。

投稿: ripple | 2011.05.14 09:51

50年前小学2年生の時、映画館で見ましたよ。母と子の絆。現実でも母親を亡くした友達がいて、映画と重なって涙が止まらなかったのを覚えてます。残念ですが、テレビの無い生活をしてるので・・・。

投稿: はーちゃん | 2011.09.09 11:58

★はーちゃんさん、
わたしも学校の授業として見たような記憶があります。
たしかに、昔見たときはもっと現実味がありましたね。
ふたりの長い手話が真に迫ってきたのを思い出します。

投稿: ripple | 2011.09.09 12:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« さやえんどう | トップページ | タネの遺伝子汚染を考える »