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2010.11.14

与謝野晶子

Akiko明治の社会を生きた与謝野晶子」という講演を聞いた。といっても、先日のNHKラジオ文化講演会の放送だ。演者は作家の森まゆみさん。その講演で、あらためて与謝野晶子の信じられないほどのエネルギーの大きさに感じ入った。

与謝野晶子は燃えるような恋をし、「みだれ髪」などを出版して5万首以上の短歌を残し、手紙、評論、雑文、さらに小説まで書き、女性の自立運動に参加し、13人の子どもを産んで、11人を育て上げ、お茶の水に男女共学の文化学院をつくり、シベリア鉄道でヨーロッパ旅行をし、「源氏物語」を訳し、関東大震災で焼失した新々源氏物語をもう一度訳し上げ、63歳で亡くなった。

子ども11人育て上げたというだけでも気の遠くなるような気力体力だ。いまと違って家電もなければ、車もない時代だ。日常は着物姿だったろう。しかも、まだ男女平等には程遠い社会だったのだ。

「みだれ髪」から作品を拾い、五行歌風に書いてみよう。

その子二十
櫛にながるる
黒髪の
おごりの春の
うつくしきかな

清水へ
祇園をよぎる
桜月夜
こよひ逢ふ人
みなうつくしき

やは肌の
あつき血汐に
ふれも見で
さびしからずや
道を説く君

乳ぶさおさへ
神秘のとばり
そとけりぬ
ここなる花の
紅ぞ濃き

なにとなく
君に待たるる
ここちして
出でし花野の
夕月夜かな

くろ髪の
千すぢの髪の
みだれ髪
かつおもひみだれ
おもひみだるる

 あれこれ
 思い悩む前に
 晶子の生涯を
 思い出すのも
 いい

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コメント

清水への歌は展覧会に出したことがあります。

今嫁さんの病気その他で日々の生活を少しづつ
変えてできた時間で与謝野晶子を読み返して
みたいと思います。

投稿: kei | 2010.11.14 21:20

与謝野晶子。。。
全てにおいて、バイタリティーのある方ですね・・・

投稿: tamirin | 2010.11.14 23:37

★Keiさん、
清水へ、はきれいな歌ですね。絵が浮かびます。
与謝野晶子や石川啄木はいいですね。あ、そう、
そう。石川啄木も明星に入っていたので、晶子
を「姉さん」と呼んで尊敬したそうです。(^-^)

投稿: ripple | 2010.11.15 12:44

★tamirinさん、
いまの時代、与謝野晶子のような人はちょっと
思い当たりませんね。すごい、の一言です。

投稿: ripple | 2010.11.15 12:47

本当ですね
与謝野晶子の生涯を思えば
今の悩みなんか屁みたいなもんですね~

投稿: ブル | 2010.11.15 17:22

★ブルさん、
ま、時代背景はぜんぜん違うとはいえ、
すさまじい人生を生きたものですね。
「きみ死にたもうことなかれ」なんて
いいですねえ。

投稿: ripple | 2010.11.15 17:52

晶子の
創作意欲は
生きる事
時代を超えて
語り継ぐ

投稿: 荒野人 | 2010.11.16 10:37

★荒野人さん、

晶子は
命のかぎり
その人生を
歌いあげた
のだ

投稿: ripple | 2010.11.16 10:54

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