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2010.11.10

しんゆり歌会:11月

飼い猫の                    とし子
ため息まで
聞こえてきそうな
喧嘩の後の老夫婦の
無言の行の根比べ

木々が色づいて         ripple
差し込む光が
やわらかい
寒くなるほどに
あたたかい

杖をつきおぼつかない      美江
連れ合いの手を握り
歩調を合わせる
穏やかな姿
紅葉の光につつまれて

子は                             のり子
叱って育てた
孫は
ただひたすら
褒めまくる

ズボンより             宣義
三センチ大きな
我腹だけれど
無理矢理はけば
ほどなくなじむ

マリアを描いた画家        光恵
仏像を彫った仏師
古の芸術家は
誰を想い
何を願ったのか

ほったらかしにしていた      京子
禅寺丸柿
日本最古の
幻の柿と聞いて
関心を持ちはじめる

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コメント

とし子さんの「飼い猫のため息」いいですね~。きっとこの猫ちゃんはいつも仲直りのきっかけ作りをしてるんでしょうね。

投稿: エノコロ | 2010.11.10 17:17

 さむくなるほどにあたたかい

 いいですね~。ほっこりした昼間の光とぬくもりが浮かびます。

投稿: ぐん | 2010.11.10 19:30

今回は平均点が非常に高いですね。
皆さん「ひとこと」が効いてますね。

投稿: A.A. | 2010.11.10 22:50

★エノコロさん、
飼い猫の溜め息、うまいですね。
この夫婦喧嘩にはけっこう慣れているみたい。
ああ、またやってる。いいかげんにしてくれよ、
みたいな。4,5行がちょっと長いでしょうか。


★ぐんさん、
飼い猫が一席で、わたしはニ席でした。
涼しさは夏に感じ、あたたかさは寒いときに
感ずる。おもしろいですね。

★A.A.さん、
歌会では不思議と点がちらばって楽しめます。
みなさんの感性がそれぞれ違うので面白い。
A.A.さん、12月8日の忘年会にいらっしゃい
ませんか。新百合の「梅の花」です。(^-^)

投稿: ripple | 2010.11.11 09:06

rippleさんの詩、とても好きです。
読んでいると自然に暖かさを感じる、そんな詩ですね。

のり子さんの詩の最初の二行、心にしみます。
私にはまだ孫がいないのですが、なんとなく私もそうなるような気がします。

投稿: おしゃれな猫 | 2010.11.11 19:40

★おしゃれな猫さん、
嬉しいメッセージ、ありがとうございます。
五行歌は自由に思いを描ける詩型です。
おしゃれな猫さんも始めませんか。(^-^)
こちらをご覧ください。
http://5gyohka.com/

投稿: ripple | 2010.11.12 09:02

とし子さんの歌もいいけれど
rippleさんの歌もいいですね。
rippleワールドと言っていいくらい
rippleさんらしい。

とし子さんのお孫さんの歌とか猫の歌とか
よく観察されている歌は自然でうまい。

投稿: kei | 2010.11.13 07:27

★Keiさん、
嬉しいコメントありがとうございます。
今回は寒いけれど暖かいということを
なんとか表現しようとしました。
とし子さんは常に五行歌を意識してい
るみたいですね。観察力があります。
Keiワールドもお気に入りです。(^-^)

投稿: ripple | 2010.11.13 13:41

お誘い有難うございます。
「梅の花」もしばらく行ってないので、出来れば・・、と思っておりましたが、こちらでも水曜日はそのまま
食事会に決まりました。先生のご都合がハッキリしなかったのでご返事が遅くなりました。
皆さんによろしくお伝え下さい。

投稿: A.A. | 2010.11.13 15:08

★A.A.さん、
あらま、残念!
友禅の歌など、いい歌をたくさん作られて
会の人たちもよく覚えているのに。
はい、伝えておきますね。(^-^)

投稿: ripple | 2010.11.13 17:36

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