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2010.10.02

突発性難聴の鍼(はり)

突発性難聴の男性が、この8月19日から治療に来ている。52歳の会社員である。8月初め、朝起きたらとつぜん左の耳が聞こえなくなったという。耳鼻科で突発性難航と診断され、薬を処方されたが変化がないので、うちを紹介されてきた。接客業なので聞き返すのが失礼になるといって、だいぶ困ったようすだった。

一般に耳鳴りや難聴は治りにくいが、肩こりや首のまわりの筋肉をほぐすと改善する場合が多い。この男性も難聴になるまえ、肩こりがひどくなったと言う。過去に交通事故があり、鼻が曲がっているのを手術したこともあるそうだ。そういう構造的、物理的な障害がある場合なら、鍼灸(しんきゅう)治療や手技療法が効く可能性が高い。

Kidou1週二日を目安に、からだ全体の緊張を取る治療を行った。鍼と灸、それに手技療法などを行うと、だんだん凝りが取れてきた。ときには耳の聞こえがだいぶいいこともある。とくに治療直後は会話がとてもらくになる。10回ほど治療したとき耳鼻科で検査をしてもらうと、数値上もかすかに改善がみられるとのことだった。耳鼻科の先生も鍼灸治療をすすめる。治療8回目あたりから、鼻の鍼を加えた。

鼻の鍼というのは、3寸の太めの金の鍼を鼻孔から咽頭付近まで刺し、鼻の奥のうっ血を取り除く技法である。1寸は約3㎝だから、3寸というと9㎝ある。舌下灯で鼻孔の奥を照らし、手際良く鍼を入れる。もたもたやっていると患者さんは不安になるし、刺激でクシャミをされる。この治療を行うと鼻の奥がスーッとする。鼻の奥には耳管があり、そこの通りがよくなれば難聴が治るかもしれない。実際、少しずつ聞こえがよくなっている。

きょう13回目の治療した。午前中、耳鼻科に行って検査をしてもらったら、数値が非常によくなったそうだ。前回は正常の54%だったが、今回は70%弱ぐらいまで改善したという。本人も喜んでいるが、わたしも嬉しい。もう少し、いまの治療を続けて行こうということになった。患者さんがまじめに通って来るので、こちらも張り合いがある。こういう病気は根くらべみたいなところがあり、まじめな患者さんが勝つ。

難聴の治療は
簡単ではないが
はりや灸
手技療法など
いろんな手が打てる

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コメント

根くらべ、確かに!
老化から来る腰痛は、大腿筋・腹筋・胸筋・背筋を鍛える事、と言われて10年チョイ経ちました。
つまり全身の筋肉じゃん!と思いながらマッサージに通う傍ら、ジムでバランスボール・ラットプルダウンなどを続け、気が付いたら腰痛が遠のいて来て居るこの頃です。今日のお話は身に沁みて判ります。

投稿: A.A. | 2010.10.02 23:57

肩こり・・侮れませんね(汗)
老化も受け入れないといけませんが
肩こりはディスクワークをされている人は皆経験有です。
季節の変わり目は顕著に現れます。

投稿: あおむし店長 | 2010.10.03 00:25

★A.A.さん、
けっきょく人間は動物、動く物。
だから動かなければいけませんね。
じっと坐っているのは不自然ということ。
それも楽しくやると効果があがりますね。
ダンス、ハイキング、旅行など。(^-^)

★あおむし店長さん、
肩こりの原因はさまざま。
内臓の病気の反射痛が出ることもあります。
でもいちばんは肩や腕の運動不足ですね。
飛行機を誘導する旗振りの人にはいっさい
肩こりはないそうです。(^-^)

投稿: ripple | 2010.10.03 09:10

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