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2010.07.27

三行堤報

三行堤報(さんぎょうていほう)ということばを耳にしたことはあるだろうか。きのう、12チャンネルの「カンブリア宮殿」でこれを取り上げていた。バーコード認証技術などの分野で躍進する㈱サトーの経営術のひとつであり、近年このシステムを導入して業績をあげている会社が多いという。開発者の同社藤田氏は、「たった三行が会社が変わる」と豪語する。

三行堤報とは、社員が日報を書くかわりに、会社にとって有益だと思われる情報を毎日三行127文字以内にまとめて書くことだそうだ。社員全員がそれを提出し、秘書室が整理して40に絞る。それを翌朝社長が読む。どんなささいなことでもいい。そのなかに貴重な情報や提案が見つかることがある。

たしかに人間ひとりで考えられることには限界があるし、情報もかぎられる。社員全員で考えれば、小さな改善策から大きな事業計画まで視野を広げることができる。実際、消費税を総額表示するらしいという情報を得てラベラーを大量に生産し、大きな利益をあげたことがあるそうだ。ちょっとトヨタの有名なカイゼンに似ている。

三行堤報のメリットは、会社の業績だけにとどまらず、社員みんなが一丸となって会社を向上させようという意識を持つようになったことが大きいという。自分の意見を聞いてもらえるということで社員はやる気が出るし、つねに新しい情報を発見しようとする意欲が出る。それがまた新しい三行堤報につながる。ワンマン社長の力量はおのずと限界があるが、みんなで知恵を絞ればかならずいいアイデアが浮かぶ。

ワープロが主流だった頃、つぎつぎと新しいプリンタ機能つきのものが発売された。そのとき、どこかの会社が「三行革命」というコピーを打ったことがある。あれは一度に三行印刷するから速い、と謳ったものだが、三行革命という名にふさわしいのは三行堤報のほうではないだろうか。

勝手をやったら
ばらばらになるが
一丸となれば
ひとりより
みんなのほうが強い


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