« JASMINE | トップページ | 雨に咲く花 »

2010.05.19

しんゆり歌会:五月例会

今回は、JAセレサ川崎・新百合ヶ丘支店の会議室での歌会になった。ここは、川崎市の農協が合併する前に多摩農協本店であったこともあって、重役室のような部屋だった。壁には歴代の組合長の写真などが飾ってあって、ちょっと重々しい感じがしたが、毎回ここでやりたいなんて言い出す人もいた。

ブランコを                      とし子(一席)
孫と競い
空蹴って   
新緑の光の中へ
飛び込んで行く

とし子さんは孫とブランコ遊びをしていて、新緑の輝きを楽しんだ。孫と競ってもかなわないけれど、思い切ってブランコを漕いでみたら、新緑の光の中へ飛び込んで行きそうだったという。一緒になってブランコを漕いでいるような気分になる。すがすがしい歌だ。

ゴム手袋で                   片野(二席)
掴む
タバコ、ガム、ビン、カン、ボトル…
人の捨てた
良心を

待ちわびた                浩子(三席)
野辺の 摘草
ほろ苦い春の味
野生の生命力     
「いただきます」
  

平気でゴミを捨てる人がいる。ゴミを拾っていると、いろんなことに気がつく。ゴミを捨てるということは、その人の良心を捨てているのだ、と片野さんは考えた。望月さんは道端でセリ摘みをしたときの感動を詠んだ。じっさい、山菜を食べると元気になるのが分かるという。野生のいのち戴きます、というのがいい。他にもいい歌が多い。

言えずにいるという           知子
言いたさ
聞かずにいるという
聞きたさ
胸のむずむず

初めての                  高岡
妊娠を告げた娘の顔は
いつになく穏やかでやさしい
お腹の子は
女の子かも知れないネ

吊り下がっている            中川 
毛虫の高さ
不ぞろいに
さつきの風にゆれている
葉桜の下で

われわれの歌はこれ。ともにいまいち推敲が足りない。

五月の空に                ripple
鋭く弧を描く
ツバメたち
子育ては
順調かい

蒔いても                  京子
なかなか芽が出ない
野菜
蒔かなくても
勢いのある雑草


« JASMINE | トップページ | 雨に咲く花 »

コメント

情景を詠っているのが素晴らしいと思います。歌を聴くとすーっと胸に溶け込んで入ってくるようです。先生の歌もさすが、野鳥好きな先生しかできないと思いました。

投稿: 10月のマルコ | 2010.05.20 14:44

★10月のマルコさん、
最初に見たときと朗読したあとでは印象が違うし、
みんなの講評を聞いても違う。まして作者の意図
を聞くとまた違う。それぞれの人生が違うから
さまざまな受け取り方があるものですね。

投稿: ripple | 2010.05.20 15:10

 「なんでゴミが良心なのだろう?」と考えていたのですが、そういうことですか。深いなぁと言いたいけれど、でもちょっと難しかったかなぁ、なんて批評したりして。
 個人的には知子さまと高岡さまのが非常に共感できました。

投稿: ぐん | 2010.05.20 20:48

★ぐんさん、
感じ方は人それぞれですから、いいんですよ。
妊娠の歌は平易な表現なので分かりやすいですね。
それから「胸のむずむず」もユニークでしょう。
採点はゲームのようなものです。(^-^)

投稿: | 2010.05.21 09:02

★ぐんさん、
感じ方は人それぞれですから、いいんですよ。
妊娠の歌は平易な表現なので分かりやすいですね。
それから「胸のむずむず」もユニークでしょう。
採点はゲームのようなものです。(^-^)

投稿: ripple | 2010.05.21 12:47

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« JASMINE | トップページ | 雨に咲く花 »