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2010.03.03

江の島

京子がふと思いついたというので、江の島の江島神社に行った。江島神社には海の女神が祀られているが、境内には弁天堂があり弁財天も祀られている。その弁天様が江戸時代に、盲目の鍼師・杉山和一に管鍼術を教えたといわれている。江の島にはその杉山和一のお墓もあるので、お参りをすることにした。

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小田急の片瀬江の島駅は竜宮城

江島神社
小田急線の「片瀬江の島」駅は、シーズンオフの平日なので降りる人もまばらだった。曇り空の下、弁天橋を渡ると商店街になる。商店街といっても観光地なので、おみやげ屋、饅頭屋、食堂などが並んでいる。そこを行くと、いきなり見上げるような急な階段にぶつかる。左側にエスカーという長いエスカレーターがあるので、それを利用して江島神社(辺津宮)に到着。

Bentenwadaphoto_2弁天堂
境内に置かれた「茅の輪」をくぐってから、神殿に参拝する。それから左手の弁天堂に入り、弁天様にご挨拶をした。鎌倉時代の作と書かれた八臂弁財天が鎮座し、となりには妙音弁財天(裸弁財天)が並んでいる。八臂弁財天は文字通り八本の腕がある木彫。裸弁財天は白く塗られ、琵琶を奏でている。ふくよかな女体がなまめかしい。芸能の神様でもあるので、その道の人たちの参拝も多いようだ。

福石
西側の階段を下りて行くと福石というのがあった。解説文を要約すると、こんなぐあいだ。「盲目の鍼師・杉山和一は不器用で鍼の腕が上がらず、この江島神社の力を借りようと21日間断食をした。その行があけたとき、たまたまこの石につまずいて気を失った。目を覚ますと、足がチクチクする。竹筒に松の葉が入っていて、それが足に触れていた。そこで、鍼を管に入れて刺せば痛くないことを思いついた」。

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福石。石灯篭と道しるべの後ろに横たわる苔蒸した石。

管鍼法
これが、いま日本中の鍼師が使っている管鍼術という技法の誕生秘話である。細い管に鍼を入れて軽くトントンと叩くと、細い鍼でも曲がることなく、ほとんど痛みを感じることなく、皮膚に刺すことができる。一般に中国鍼ではこのような管を使わないので、太い鍼をすばやく押し込むのだが、痛みに過敏な人にはかなり苦痛である。管鍼法は実に優しい刺入法なのだ。

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杉山和一の墓
福石から海のほうに少し下ると、杉山検校の墓がある。検校とは、杉山和一が将軍吉宗を治療して賜った位である。ここは前にも来たことがあるが、30年以上もたっているので記憶が薄れている。あらためて杉山先生の遺徳を偲び、管鍼術を発明されたことを心から感謝した。一連のお参りを終えると、とても気持ちがよくなった。

江の島からは、鎌倉の長谷に向かった。

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コメント

竜宮城駅舎まだ健在だったのですね!
改築予定と聞いていましたので延期になったのかしら?
改築してしまうと今風のデザインになってしまいそうです。
昔の駅舎は遊び心があったな・・と思います。

投稿: あおむし店長 | 2010.03.04 13:17

★あおむし店長さん、
そういえば、わたしが小学生のころから江の島駅は
竜宮城でしたね。50年以上もがんばっています。
遊園北口駅舎も昔の面影が残っていますね。
どこへ行っても同じじゃつまらない。かといって、
京都駅みたいに超モダンでも落ち着きませんね。

投稿: ripple | 2010.03.04 14:03

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