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2009.11.11

点と線

Photo2_3録画しておいた松本清張原作のドラマ「点と線」を見た。ビートたけしが福岡の田舎刑事役を演じたが、刑事コロンボを彷彿させる出来栄えだった。ただ、たけしは役者上がりではないので、ちょっと台詞がこもって聞きにくいところがある。コンビを組む警視庁の敏腕刑事は高橋克典で、いかにも都会的でスマートだ。この強烈なコントラストがドラマを面白くしていた。

大学生のころ、松本清張の推理小説の虜になったことがある。読み始めると止まらず、朝になってしまうことも少なくなかった。そのころ「点と線」も読んだが、今回のドラマは昭和30年代前半の雰囲気をうまいこと再現していた。ほとんどわざとらしさがない。制作スタッフの力の入れようが伺われる。

松本清張という人はすごい人だ。その推理小説は単なるトリックに終わることは絶対ない。想像をめぐらして書いたものでなく、地道な取材に裏打ちされている。戦争の傷跡に触れて反戦を説く。弱者の立場に立って、世の中の矛盾を暴く。政財界の闇の部分を告発する。どの一冊をとっても、胸を打つものがある。まことに社会派と呼ぶにふさわしい。またあの衝撃的な処女作「ある小倉日記」を読みたくなった。

点をつなぐと
線になる
当時は
斬新な
トリックだった


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