« ホテイアオイ | トップページ | 穂波 »

2009.09.30

世田谷美術館

雨の休日、こんな日は美術館に行くのもいい。世田谷美術館で「オルセー美術館展」というのをやっているというので行ってみた。パリのアール・ヌーヴォー展で、19世紀末の家具や工芸品、絵画などが展示されていた。オルセーはパリ万博のときに完成した駅の名前で、いまではそこが美術館になっているそうだ。

アール・ヌーヴォーというのは曲線を取り入れた様式だということは頭にあったが、アールは半径のアールだから丸いカーブだろう、なんて漠然と思っていた。いい加減なものだ。考えてみれば、アールは英語の半径 radius の略号Rだからフランス語ではない。アール・ヌーヴォーとは New Art のことで、日本語にすれば「新芸術」という意味だ。ボジョレ・ヌーヴォー(ボジョレ産の新ワイン)のヌーヴォーなのだ。

Newart解説によると、アール・ヌーヴォーとは、19世紀末にヨーロッパに広まった、植物の枝や蔓を思わせる曲線の流れを特色とするデザイン思潮とある。たしかにベッドやテーブル、椅子などに曲線が取り入れられており、随所に花や蝶、小動物などがあしらってある。日本の浮世絵や焼き物も影響しているらしい。それらの繊細な作りには目を見張るものがあった。

二階では「和のいろ・かたち」という収蔵品展をやっていたが、やはり、こちらのほうがしっくりくる。北大路魯山人の陶器には、形も色も図案も強くわれわれを引きつけるものがある。吉田義彦の淡い日本画や山田貢の麦の穂をデザインした友禅染めなどは実に美しい。けれども、風土的な距離感を除けば、洋の東西を問わず人間が感動するものは同じであるような気がした。それぞれの作品をつくる作者の機微を垣間見られたことは幸せである。 →世田谷美術館

ほんものの
絵画を
見つめていると
一瞬
作者に同化する


« ホテイアオイ | トップページ | 穂波 »

コメント

聖書に神に似せて人をお創りになったとありますね。人も創造という物を、突き詰めてゆくと人に近い物と成るのではと、歌と文をみて思いました。人は曲線だらけ、緻密です。

投稿: 10月のマルコ | 2009.10.01 15:45

★10月のマルコさん、
曲線が多くなると、こんどは幾何学模様を取り入れ
たくなる。それがアール・デコという流れらしい。
そういえば、自然のものには曲線が多く、人工的な
ものには直線が多いですね。

投稿: ripple | 2009.10.01 17:54

>風土的な距離感を除けば、洋の東西を問わず人間が感動するものは同じであるような気がした。

そうおもいます。
アールヌーボーのデザインの様に
生き物は曲線に穏やかな気持を見出す感がありますね。
直線は憧れではありますが
長時間共に過ごすの時は疲れる事があります。

投稿: | 2009.10.01 20:08

↑上記のコメント私です。
うつかりしてしまいました・・・・

投稿: あおむし店長 | 2009.10.01 20:09

★あおむし店長さん、
名神高速道路は直線が多く、意外に運転手が疲れて
事故につながりやすい。そこで東名はゆるやかな
カーブを多く使うようにした、と聞いたことがあり
ます。曲線はいいけれど、あまり多いと落ち着かな
い感じもします。バランスの問題ですね。

投稿: ripple | 2009.10.02 09:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ホテイアオイ | トップページ | 穂波 »