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2009.09.30

世田谷美術館

雨の休日、こんな日は美術館に行くのもいい。世田谷美術館で「オルセー美術館展」というのをやっているというので行ってみた。パリのアール・ヌーヴォー展で、19世紀末の家具や工芸品、絵画などが展示されていた。オルセーはパリ万博のときに完成した駅の名前で、いまではそこが美術館になっているそうだ。

アール・ヌーヴォーというのは曲線を取り入れた様式だということは頭にあったが、アールは半径のアールだから丸いカーブだろう、なんて漠然と思っていた。いい加減なものだ。考えてみれば、アールは英語の半径 radius の略号Rだからフランス語ではない。アール・ヌーヴォーとは New Art のことで、日本語にすれば「新芸術」という意味だ。ボジョレ・ヌーヴォー(ボジョレ産の新ワイン)のヌーヴォーなのだ。

Newart解説によると、アール・ヌーヴォーとは、19世紀末にヨーロッパに広まった、植物の枝や蔓を思わせる曲線の流れを特色とするデザイン思潮とある。たしかにベッドやテーブル、椅子などに曲線が取り入れられており、随所に花や蝶、小動物などがあしらってある。日本の浮世絵や焼き物も影響しているらしい。それらの繊細な作りには目を見張るものがあった。

二階では「和のいろ・かたち」という収蔵品展をやっていたが、やはり、こちらのほうがしっくりくる。北大路魯山人の陶器には、形も色も図案も強くわれわれを引きつけるものがある。吉田義彦の淡い日本画や山田貢の麦の穂をデザインした友禅染めなどは実に美しい。けれども、風土的な距離感を除けば、洋の東西を問わず人間が感動するものは同じであるような気がした。それぞれの作品をつくる作者の機微を垣間見られたことは幸せである。 →世田谷美術館

ほんものの
絵画を
見つめていると
一瞬
作者に同化する

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2009.09.29

ホテイアオイ

昼休みにホテイアオイ(布袋葵、ホテイソウ)の花を見てきた。多摩川の鉄橋のすこし下流で、湾所ワンドになっているところに、ホテイアオイが群生している。何もなかったところに誰かがこの浮草を置いたら、それがあっという間に増えて水面を覆い尽くしてしまったという。まわりに水面が見えるが、それは釣り人たちがホテイアオイを引っこ抜いて取り除いたからだ。じつにタフな植物である。

Hoteiaoi4

Hoteiaoi5

布袋葵は茎が丸くて、七福神のひとり布袋様のお腹のように見えるのでこの名がついたという。この水草は、金魚などを飼うとき必ず浮かべたものだが、花の形や色は記憶にない。こんなにきれいな色をしているとは思わなかった。英語は water hyacinth 。花はヒヤシンスより大きいが、たしかに花のつきかたが似ている。

Hoteiaoi2

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2009.09.28

けさの酔芙蓉

S9_2
けさ8時ごろの酔芙蓉

酔芙蓉の色の変化。(晴天、曇天などで少し違う)
朝は純白であるが、徐々に色づき、夕方はかなり濃いピンクになる。
そして、一日花なので翌朝にはは萎んでしまい、つぎの花に交代する。

S1 S2 S3 S4
12時ごろ→     13時ごろ→     14時ごろ→     15時ごろ

S5 S6 S7_2 S8
16時ごろ→     17時ごろ→    18時ごろ→     翌朝8時ごろ 

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けさのモズ

Mozu101
ヒマラヤ杉の天辺で鳴くモズ、それでも肉眼ではほとんど点にしか見えない。

キーキッキッキッと
空気を切り裂くような
甲高い声で鳴くモズ
いまの時期は
見つけやすい

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2009.09.27

青空ウェディング

多摩川堤で、のぼりとゆうえん隊の隊員の結婚披露パーティーがあったので参加した。少し前にもカップルが誕生したので、お祝いつづきである。お祝い事は楽しくていい。とくに結婚式となれば、なおさらだ。会費制で、しかも多摩川の河原でのバーベキュー・スタイルのパーティーなので気楽に参加できたのがまたいい。青空とはいかなかったが、野外のパーティーも楽しい。

多少、アルコールが入ってもいいように自転車で行った。かわいい花嫁さんを横に、新郎の顔はゆるみっぱなしだった。わたしにはれっきとした女房があるが、なんだかとっても羨ましくなる。乾杯から、ケーキカット、ふたりの出会いを演じる余興などもあって、とても楽しかった。久しぶりのビールが効いて、いい気持になった。二人の幸せを祈りながら、こちらもじゅうぶん幸せのおすそ分けをいただいた。

Wed005
エスニックスタイルのカップル

Wed007
和太鼓で景気づけ

Wed008
サケのちゃんちゃん焼き&焼きそば

Wed009
ミッキーマウスからのプレゼント

人生は
笑って
喜んで
楽しんで
なんぼや

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2009.09.26

書留の意味

アメリカの知人が日本に勉強に来るという。それで、フルブライトの奨学金をもらいたいから推薦文を書いてくれと言ってきた。一週間ほどかけてなんとかそれを作文し、フルブライトのホームページに行き、英語の注意を読みながらオンラインでアップロードした。別にプリントした紙版のものに署名し、指定の場所に郵送しなければならない。

登戸郵便局の本局は時間外でもやっているので、そこに行って書留郵便としてアメリカに送った。送料110円、書留料410円だった。最近の手続きは電子化がすすんでいる。封筒にバーコードのシールを貼り、それをバーコードリーダーで読み取る。そのままバーコードリーダーを差出人と宛名にかざして、封筒にRESISTEREDAIR MAILのスタンプを押して間もなく完了。「これで宛名が読み取れるの?」とバーコードリーダーを指さして係員に聞くと、「手書きでもできますが、文字がはっきりしているのでこれで読み取れます」だって。受け取りをもらったが、なるほど住所が写真をコピーしたようにはっきり写っている。

ところで「書留郵便」というのは何だろう。自分で使っていながらあまりよく分からないので広辞苑を引いてみた。すると、こう書いてある。

郵便物特殊取扱いの一。引受けから配達までの記録をして送達し、その証跡を明らかにする郵便。運送途中もすべて記録する取扱いと、運送途中の記録を省略する簡易な取扱いの簡易書留郵便との二種類がある。

郵便物が配達されるまでの過程をいちいち書き留めてゆくから書留というわけだ。ついでだが、配達証明というのもある。それは、

郵便物特殊取扱いの一。郵便局において、郵便物の配達を終えた時、その郵便物を配達し、または交付した事実を証明すること、また、その制度。書留の郵便物について行う。

つまり、「配達証明でお願いします」といえば、それは同時に書留郵便になり、さらに配達したことの証明書を送ってくれるのだ。それから、郵便局が手紙の文章を証明してくれる内容証明なんていうのもある。郵便の仕事も大変だ。

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2009.09.25

モズの高鳴き

20日に寿福寺でモズの姿を見たが、望遠レンズがなかったので証拠写真にもならなかった。あれから、ときどきモズの鳴き声を耳にしている。けさ、生田浄水場のヒマラヤ杉の天辺にモズがやってきた。キーキッキッキッと甲高い声で鳴いている。いつもは十月に入ってからなのに、ことしはだいぶ早い。黒い眼帯があるからオスだ。そうっと近づいていったら感ずかれたらしく、どこかへ飛んで行ってしまった。これから縄張りが確定するまで高鳴きを聴くことになるだろう。

Mozu03
モズ♂、目のところに黒い眼窩線が見える

Mozu04
からだの大きさからは信じられないほど大きく通る声で鳴く

ウグイスが
春告鳥なら
モズは
秋告鳥だな
おかえり

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2009.09.24

作品96

No96
妻のフラワー・アレンジメント、作品96。"Autumn Arrangement"

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2009.09.23

エナガ

野川沿い右岸には「きたみふれあい広場」がある。公園にはバーベナや、アベリア、コスモス、ペチュニア、ポーチュラカ、スイレン、などの花が咲いている。休日なので、親子づれが遊んだり、老人がくつろいだりしている。

Nogawa104

Nogawa105

Nogawa101

しばらくすると、小さな野鳥の群れが飛んできた。鳴き声から判断するとエナガだ。ピーピー、グジュグジュ、忙しそうに鳴いている。写真を撮ろうとしても、おそろしく動きが速く、また枝をかぶってしまうのでうまく撮れない。それでも、20分ほど群れを追いかけて写真を撮った。黒くならないように+1ぐらい露出補正をしてがんばったら何枚かいいのが撮れた。

Enaga04
エナガ、尾(柄)が長い

Enaga05
憎らしいほど可愛い鳥だ

Enaga06

Enaga07

Enaga08

Enaga02

Enaga03

Enaga01

木の枝を
素早く飛びまわる
エナガを追う
息を止めて
連写連写

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2009.09.22

彼岸の野川

あさ、津田山の市民霊園に叔父のお墓参りに行き、そのあと中原の泉澤寺に伯母のお墓参りをした。津田山は墓参の人が多く、JRの職員が5人ぐらい踏切に立って人々を誘導していた。季節がら、あちこちに曼殊沙華が咲いていた。

Higanbana02

野川散歩
午後、PASSOで久しぶりに野川に行った。土手は夏草が生い茂っていたが、ススキや彼岸花が目につき、つくつく法師が名残り惜しそうに鳴いていた。コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、マガモ、カルガモ、シジュウカラなど、常連の鳥たちに遭うことができた。カワセミは世田谷トラストの上流のほうで見かけたが、草深いところの水際にいた。暗い所でじっとしている。

Nogawa008
神明橋のほうに飛んでいくダイサギ

Higanbana04

Nogawa006
マガモorアイガモ?

Nogawa003
魚を狙うコサギ

Nogawa002
カワセミ♂

Nogawa004
カルガモとセグロセキレイの若鳥

Nogawa005
セグロセキレイ成鳥

Nogawa007
ハグロトンボ  

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2009.09.21

箱根の山

早出
敬老の日で休みなので、京子と箱根に出かけた。このところ毎朝瞑想をしているので、朝5時すぎには起きる。それで連休中は混むだろうからと早めに家を出た。登戸駅で6:21の小田原行きの急行に乗ったから、6時ごろには家を出たことになる。小田原に近づくにつれ、黄金色に実った田んぼが目に付くようになった。すでに稲刈りを終えたところもある。小田原で箱根フリーパス(3,900円)を買って、いよいよ旅の始まりだ。

Hakone01
箱根湯元駅は改札付近が新しくなった

箱根登山鉄道と早雲山ケーブルカー
箱根湯本から箱根登山鉄道に乗った。出発時間の8:25まで待っているあいだに次の急行の客が乗り込んで来て、あっという間に電車は満員になった。終点の強羅からこんどはケーブルカーに乗り込んだが、さらに人が増え、ケーブルカーは超満員になった。最初に強羅公園にでも行こうと思っていたが、それどころではないので終点の早雲山まで上った。朝9時に早雲山のケーブルカーが超満員になるとは驚いた。

Tozan
新しくなった箱根登山電車

新型ロープウエイ
早雲山からはロープウエイに乗って、大涌谷経由で芦ノ湖のほとりの桃源台に向かった。大涌谷の硫黄の煙はかなり強烈だった。大涌谷から桃源台までのロープウエイは風が強いとすぐ止まっていたが、去年だったか新型に改良されたため、非常に安定感のあるゴンドラになった。大人20人ぐらいが座って楽に乗れるし、2本のロープで吊っているので、ほとんど揺れない。残念ながら曇りだったので、期待した富士山は見えなかった。

Hakone07
大涌谷を行くロープウエイ、硫黄くさい。

海賊船
桃源台からは30分ほど並んで、海賊船に乗った。なぜ芦ノ湖に海賊船が走るのか意味がわからないが、船は楽しい。関西弁が聞こえる。英語が聞こえる。ハングルや中国語も耳に入る。箱根はけっこう有名らしい。芦ノ湖ではワカサギやバス釣りをする人が多く、たくさんのボートが浮かんでいた。箱根神社の赤い鳥居が背景の緑に鮮やかに浮かんでいた。

Hakone10
満員の海賊船

成川美術館
元箱根の「あしのこ茶屋」で昼食を食べ、成川美術館に行ってみた。堀文子や平山郁夫の絵を鑑賞する。それから芦ノ湖を見下ろすカフェでお茶を飲んだ。美術館は疲れるところが少なくないが、この美術館はゆったりとしていて、眺望もよく、非常に落ち着く場所である。けっこう長居した。

Hakone15
成川美術館からの眺望。晴れれば右の鳥居の上に富士さんが見える。

箱根新道
渋滞があるのを見込んで、14時ごろ箱根湯元行きの急行バスに乗った。始発の元箱根ですでに立っている人がいるのに、箱根町でさらに大勢の人が乗ってきた。超満員のバスが箱根新道を通って湯元に向かった。さいわい、まだ時間が早かったので、思ったほど渋滞はしていなかった。それでも予定より20分ぐらい遅れたように思う。

Hakone09
釣り舟がいっぱい

箱根ベゴニア園
帰りのロマンスカーまで時間があるので、湯元駅前からベゴニア園に行った。ここは二度目になるが、前回初めて大輪の花や蔓性のベゴニアを見て、これがベゴニアかと驚いたものだ。まったく、牡丹やダリアもかなわないような花がある。ここもまた癒しの場所だ。ベゴニア園のとなりには日帰り温泉の「ひめしゃらの湯」があり、帰りのバスには一風呂浴びた人たちも乗り込んできた。

Begonia04
箱根湯元ベゴニア園

Begonia08
これがベゴニア? とにかく綺麗

人力車
まだ時間があるので、早川の橋のたもとで商売をしている人力車に乗ってみた。20分3,000円というから安い。車夫アキラ君は真面目で、イケメンで、感じのいい若者だ。早川沿いの道を上ると、川にはカワセミ、コサギ、キセキレイ、ホシゴイ、カルガモなどが観察できた。アキラ君は箱根湯元の温泉の発祥の地に祀られている熊野神社や芸者の置屋さんなどを案内してくれた。最後に一号線(東海道)に出てゆくのには驚いた。自動車のあいだに入り、出発点に戻ろうとする。それは大変なので、湯元の駅でいいよと下ろしてもらった。

Kumanosha
熊野神社、箱根温泉発祥の地

VSE
5;48発のロマンスカーVSEは最新型である。もっとも、それに乗るつもりで指定券を買っておいたのだ。わたしもミーハーだね。ホームにある車掌服を着て記念写真を撮ってもらった。この新型ロマンスカーに乗るのはもう三度目だが、じつに乗り心地がいい。今回は最後尾の展望車だったが、あいかわらず快適だった。座席まわりが広く、なめらかで揺れが少ない。わたしは鯵寿司の弁当を、京子は桜海老とジャコの弁当を食べた。家には19時ちょっとすぎに帰れたから、順調な旅だった。

Hakone18
新型ロマンスjカーVSEのデザイン

Hakone16
新型ロマンスカーVSE、最後尾の展望車の窓。

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2009.09.20

レモンの実

Lemon
レモンの実

二、三年前に植えたレモンの木が実をつけ始めた。柑橘類だから柚子やスダチのような花を咲かせるが、実はやはりレモンの実だ。先端がピョコッと飛び出しており、小さいが一人前にレモンの格好をしている。「幼なじみの思い出は、青いレモンの味がする」という永六輔作詞の歌があるが、黄色いレモンでもじゅうぶん酸っぱい。わたしは、"Lemon Tree" という歌が好きでよく歌った。けっこう英語の勉強にもなったように思う。

果物には
旬がある
人工的に
旬を変えるのは
どうなのだろう

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モズの声

きょうは彼岸の入りなので、朝7時ごろお墓参りに行った。さわやかな、いい日だ。南側のお墓に回ると、甲高いモズの鳴き声が聞こえた。時期的には早いが、たしかにモズの声だ。望遠レンズを持っていなかったので、コンパクトカメラで写真を撮った。まるで点にしか見えないが、拡大するとぼんやりとだがモズのメスが確認できる。そろそろバードウォッチングの季節である。

Mozu01
モズ♀

Sujigumo
すじ雲

キーッキキキキッと
甲高いモズの声
そろそろ
野鳥観察の
季節だ

渇筆で
サーッと
掃いたような
すじ雲
空が高い

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2009.09.19

食道と気管

きのう、妻が「気管は食道の前にあるのよね」と言う。わたしが「そうだよ、喉に何かつまって息ができない時、ノドチンコの下の凹みに穴を開ければいい。気管切開っていうじゃないか」と言った。「新聞の図が反対になっていたのよ」と妻。へえ、それは明らかに間違いだ。

家に帰って新聞を見ると、たしかに逆になっている。それは読売新聞の健康欄「せきの見立て」という記事で、とても役に立つ情報が載っているところだ。ま、人間のやることだから間違いはあるだろう。はたして、けさ訂正文が載っていた。注意して見ると、新聞もけっこう間違う。とくに地域の事故や事件などはかなりいい加減なことがある。あまり疑ってもいけないが、新聞も間違えるということは知っておいたほうがいい。

Seki
右がきのう、左がけさの記事

新聞も
人間が作るものだから
間違いがある
盲信しないことが
肝心である

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2009.09.18

千住真理子リサイタル

Senju2

麻生市民館の「千住真理子、ヴァイオリン・リサイタル」に行った。芸術の秋だからというのではなく、千住真理子のファンだから行ったというべきだろう。丁寧に思いを込めて弾く彼女の姿勢が好きだし、名器スラディバリウスの音がまた格別だからだ。

夜7時開演。千住さんは、はじめにバッハとモーツアルトの小品を演奏した。ピアノ伴奏は、グレーの髪をボサボサにのばしたお茶の水博士のような藤井一興(かずおき)氏。千住真理子さんは赤味がかった金色のドレスに大小の黒い水玉をあしらった衣装で登場した。笑顔が素敵である。メインはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番。低い音が唸り、高い音が空気を切り裂く。この曲は上質な教会音楽のような感じがしたが、あまり馴染みがない曲だったので、後半は少し眠気が来てしまった。

休憩後は音楽評論家の日下部吉彦氏とのトークがあり、日下部さんは千住さんの人柄をよく引き出していた。千住さんのヴァイオリン「ディランティ」はわがままで24時間ケアしないといけない、ボーイフレンドをつくる暇もないという。それから、ヴァイオリンの演奏には体力が欠かせないので、最近、千住さんは生卵を二つ三つ飲んでいるようだ。

プログラムの曲を演奏したあと、鳴り止まない拍手に千住真理子さんは再び舞台に出てきた。「愛の挨拶をやってくれるといいね」と京子に言うと、アンコール曲は期待にたがわずエルガーの「愛の挨拶」だった。2曲目は、兄千住明作曲の「風林火山」。そして、アンコール最後の曲は「チャルダッシュ」だった。これはフィギャスケートの浅田真央が好んで使っていた曲である。乗りのよい曲で、締めくくりにふさわしい。

若い演奏家は楽譜に忠実に弾くが、「はい弾きましたよ!」という感じで終わってしまうことが多い。テクニックはすぐれているが何かもの足りない。ところが千住さんぐらいになると、非常に表現が豊かになり、思いが伝わってくる。ていねいに、しかしメリハリをつけて演奏し、ヴァイオリンがあたかも生き物のように歌い出すのだ。

気に入ったCDを2枚買い、列に並んで、本人にサインをしてもらった。元気あふれる笑顔がいい。握手した細い手があの演奏をしていたかと思うと感激である。サービス精神も旺盛な方だ。幸せな気分で外に出た。

三百年以上も
前に造られた
ヴァイオリンが
現代人の胸に
ひびく

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2009.09.17

作品95

No95
妻のフラワー・アレンジメント、作品95。"Parallel Modern Style"

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カマキリの像

小田急線の新百合ヶ丘駅を降りて、南側に向かうと歩行者通路の真ん中にオブジェが立っている。一見、ふたりの人間のようにも見えるが、近寄って見ると手足は三対だし、頭は三角だし、背中に羽のようなものをつけている。これはカマキリだ。空高く前足で山ユリを掲げているので、ここ新百合ヶ丘を賛美しているのだろう。数十年前、ここら一帯は山で人口は限りなくゼロに近かった。そんなことを思うと、このオブジェが虫や花の供養塔にも見えてくる。

Douzou2

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2009.09.16

しんゆり歌会9月

世の中は、きょう成立する鳩山内閣やインフルエンザの話題でいっぱいだ。いい天気だ。暑いくらいである。そんな中、新百合ヶ丘の歌会に出かけた。麻生区役所の食堂で昼食。イワシのつけ焼きとチキンの南蛮風煮込みの定食に小松菜のごま和え、冷や奴、カボチャの煮物、ナスの揚げびたし、をとって食べた。どれも少し薄味で健康に配慮されていると感じた。ご飯も麦ごはんで美味しかった。

歌会出席者は14人。いい歌がたくさんあって投票に迷う。上位の歌をいくつか載せよう。ただし、順には便宜上のものであり、第一印象と、コメントや作者の解説を聞いたあとではだいぶ違ってくる。うちに帰ってから読み返しても、また違う。きわめて流動的なものである。

二時間後に                      知子(一席)
焼かれるはずの
秋刀魚を選ぶ
ぱっちりと澄んだ瞳と
目が合う

巻貝の中に           中川(二席)
入ってゆく心地して            
一人地下街に
降りてゆく
螺旋階段

モルモットの                      とし子(三席)
暖かな鼓動を
腕の中に慈しむ
童女の頬に
秋の陽かかる

鮮烈な              ripple(四席)
朱色が揺れて
秋彼岸
曼殊沙華は
律儀者

この上位三席はうまい。五行歌ならではの表現ともいえる。他にも印象的な歌が多かった。どれを選ぶか苦労する。つぎの一番下の歌などは、はじめは見過ごしてしまったが、何度か読んでいると、かなり重く、ズンと心に迫る歌である。

観客は              浩子(五席)
興奮の余韻を纏って
夜のとばりの中
現実の海へ
とけ込んで往く

きいてみたいな         京子(五席)
おしろい花や
酔芙蓉に
時を
なんで知るのかと

一期一会が           光恵(六席)
身にしむような
友の報せに
ただ溜息が
受話器を行き交う

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2009.09.15

酔芙蓉

おととしグリーンバレーで買った酔芙蓉が咲き始めた。他よりも遅いようだ。朝は純白の花がだんだん色づき、淡いピンクから濃い桃色に変わるさまは見ものである。たしかに、酒を飲んでほんのり赤くなり、それが濃くなっていくのが色っぽい。翌朝は酔いつぶれている。

Suifuyo1
きのうの朝8時ごろ。まだ白牡丹のようだ。

Suifuyo4
ゆうべ7時ごろ、ごきげん。フラッシュを焚いたので、光っている。

Suifuyo2
酒に酔いつぶれている。けさ7時ごろ。

Suifuyo3
けさ咲いた白い花、きのう咲いたピンクの花。一日で枯れる。

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2009.09.14

イチロー快挙

200_4イチロー
9年連続200本安打
大リーグ記録達成
8年連続は
108年前の話

小さなことの
積み重ねが
とんでもないことになる
イチローは
淡々と語る

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2009.09.13

子供のときから瞑想

タイ人の女性が肩こりの治療に来ている。タイの人は何人か知っているが、みんな心が優しい。自分を後回しにしても、ひとのために尽くすようなタイプの人が多い。この方も仏教徒である。毎朝五時に起きて、ぬるま湯を1.5リットル飲み、そのあと45分瞑想をし、20分ヨガをしているそうだ。食事は玄米を食べているという。瞑想は子供のときからやっているというから、ブッダの教えが生きている。

瞑想はヴィパッサナーですか」と聞くと、「そうです」。「ゴエンカ師のヴィパッサナーですか」、「いいえ、ゴエンカ師は知っていますが、ゴエンカ師のヴィパッサナーではありません」。「仏典には44通りの修行法が書いてあり、そのひとつです。行きつくところはみな同じです」と、淡々と話す。長いあいだ瞑想をしてきた人には、独特の心の落着きがある。ゴエンカ師も、ヴィパッサナーを名乗る瞑想法は無数にあるようなことを言っていた。山の頂上に到る道は何本もあるのだ。

日本ヴィパッサナー協会

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2009.09.12

サンマの塩焼

Sanma_2

そんな目をして
見ないでくれよ
君の命は
粗末にしないからね
秋刀魚くん

Sanma2

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秋のバラ

Bara

バラは
あまり
季節感がないが
綺麗としか
言いようがない

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2009.09.11

黄花コスモス

Kibanak

散歩すると
キバナコスモスが
目につくようになった
秋色が
少しずつ濃くなる

ここそこに
キバナコスモスが
目につく
季節が確実に
動いている

here and there
orange-colored cosmos
are flowering
to prove
the turn of seasons

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イタドリの花

Itadorihana
イタドリの花(雌雄異株だそだが、こちらはどちらだろう)
イタドリはスイバ、スカンポなどと呼ばれる。
由来:、痛みを取る=いたどり。利尿、緩下、止血、軽い鎮痛作用がある。

近寄って見ると
イタドリの小花が
ぎっしり並んでいる
いのちが
輝いている

Hekusokazura
ヘクソカズラ(屁屎葛、別名・早乙女花)

かわいい
花なのに
悪臭があるので
ひどい名前を
つけられたものだ

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2009.09.10

作品94

No94
妻のフラワー・アレンジメント、作品94。"Uberschneident"
花の茎が様々な角度で交差するというアレンジ。ユリが咲くと・・・

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おとな&こども

Kanban2

登戸駅から向ヶ丘遊園駅に小田急線に添って進むと、左側のビルの二階に歯科医院がある。そこの看板がおもしろい。「登戸こども&おとな歯科」と書いてある。こども&おとな、ということは全部だから、「みんなの歯科」でいいのに、これもアイキャッチのテクニックなのだろうか。こどもの歯の治療が得意なのだろうか。

そういえば渡辺喜美氏は自民党を離党して、「みんなの党」を結成した。うちの多摩区の山内康一氏も、自分の信条に反するからといって自民党を離党して「みんなの党」に加わり、さきの衆院選で当選している。そのまま自民等にいたら落選しただろう。

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2009.09.09

巨峰

Kyohou

間引かれず
自由に育ち
押しくらまんじゅうして
いびつになる
巨峰もある

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2009.09.08

小学生もマスク

Mask1
マスク姿の小学生

JR南武線に乗ったら、小学生の団体に出くわした。それが、男の子も女の子もみんなマスクをしているので驚いた。新型インフルエンザが流行しつつあるので、うがいと手洗い励行、それから始業式は放送で行った、というニュースは聞いているが、先生も生徒もみんなマスクをしているとは。

Mask2
小学生がみんなマスクをしている

小学生の団体は登戸駅で降りた。生田緑地のプラネタリウムか自然科学館、あるいは日本民家園に行くのだろう。団体通用口から出てくる子供たちがみんなマスクをしている、というのはちょっと異様な光景だ。もっとも、新型インフルエンザは10代、20代といった若い人がかかりやすいというから、無理もないか。

小学生もみんな
マスク
マスク
インフルエンザ
やだもんね

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稲穂

Ine

日照不足の
夏だったけれど
稲穂が垂れ始めた
豊作になると
いいな

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2009.09.07

玉すだれ

Tamasudare_2
タマスダレ(ゼフィランサス)

なにも世話をしないのに毎年タマスダレが花を咲かせてくれる。ギリシャ語でゼフィランサスというそうだ。西の花という意味で、西インド諸島が原産地であることからそう呼ばれる。レインリリーともいうそうだ、雨のあとに一斉に咲くから。 なかなか可愛い花である。漢字で書くと玉簾だ。

玉すだれというと、すぐ南京玉簾を連想してしまう。大道芸などでよくやる変幻自在のタマスダレの曲芸だ。「あサテ、あサテ、あサテは南京たますだれ~」と歌いながらリズミカルに簾を操るのが面白い。しかし、この花にはふさわしくない連想だ。

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イチロー、メジャー2000本

Ichiroイチローは
かっこいい
大男たちを
翻弄するところが
たまらない

地道に
こつこつ
積み重ねて
いまがある
と天才の弁

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2009.09.06

秋祭り

きょうは登戸神社の秋祭り。うちの氏神様は枡形神社だけれど治療室が登戸にあるので、登戸神社もよくお参りをしている。とくに祭礼のときは、かならず足を運ぶようにしている。ここのお祭りは9月の第1日曜日なので暑い。以前、9月1日がお祭りのことがあったが、猛暑で熱中症になりそうだった。たこ焼きやお好み焼きを売る店の人たちも、それこそ茹でダコのような顔をして暑さに耐えていた。きょうも、かなり暑い。

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Noborito08 Noborito06 Noborito13 Noborito11

奉納金の受付では、年配の方がノートパソコンを前に座っていた。奉納者の名前と金額を入力してB4の紙に筆文字でプリントアウトし、それを張り出すらしい。伝統行事にもITの波が押し寄せている。返礼は豆絞りの手ぬぐいだ。われわれが行ったのは午後4時ごろだったが、徐々に神社に来る人が増えていく。夜はにぎやかになるだろう。

奉納金の
文字がうまい
うますぎる
あれま
パソコンだ

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2009.09.05

作品93

No93
妻のフラワー・アレンジメント、作品93。"Kokedama"
メインのデンドロの苔玉を落としてしまい、ここには脇役のみ集合。

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だからどうした?

Tsuyukusa3
ツユクサ

野の花は
迷うことなく

ひたすら
おのれを
咲かせている

だからどうした?
とあなたは
言うかもしれないが
歌とは
そういうものなのだ

"so what?"
you may say
to different poems
and I say
poems are like that

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冬瓜

Tougan

スパッと
冬瓜を切る
あなたの
いのちを
頂戴します

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2009.09.04

OLFA

カッターナイフのメーカーがほとんどOLFAになっているが、あれは日本の会社なのだそうだ。これは先日、テレビで得た知識である。OLFAはオルファと読めるが、ちょっと「黒いオルフェ」みたいで、いかにも外国の会社の名前のよう気がする。たとえば、フランスとかスイスとか、あるいは南米の会社とか、そんな雰囲気がある。

そのオルファの名前の由来が「折る刃」だと聞いて驚いた。つまり、カッターナイフは日本人の発明で、世界中に広まったものなのである。発明者は岡田さんという大阪の人で、切れ味の落ちないナイフはできないものかと思案していた。あるとき偶然、ガラスの破片で紙を切っている人を見た。刃先が切れなくなったら、新しくガラスを折って切っている。それで刃をつぎつぎに折って行けばいい、と気がついた。これに板チョコの原理を取り入れて、連続して折れるような刃を考案したというのである。

何度も何度も試行錯誤を重ねて、やがて、いまのようなカッターナイフができあがった。刃を折る部分の角度は59度、折り幅は小さいカッターで4mm。いずれも現在、世界基準になっているそうだ。カッターの名前は「折る刃」だからOLHA、しかしHを発音しない国もあるから、それをFにしてOLFAとした。いまや、そのOLFAのブランドが世界を席巻しているのである。

●カッターナイフの誕生秘話→OLFAのホームページ

わたしたちが
漠然と見ているものでも
求めている人には
宝石のように
輝いて見えるのだ

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2009.09.03

部でやろう

Manner
電車内のマナー広

小田急線の中吊り広告のところにあったマナー広告。これも「~しないでください」とか「~してはいけません」と言わず、逆に、やるのなら「部でやろう」、「アスレチッククラブでやってください」と、やんわり諭している。以前紹介した新多摩川線の車内コピーが、「妖怪もおどろく車内化粧」とやったのに似ている。わたしも若いころ、吊革にぶら下がって遊んだことがある。吊革は体操用にはできていないから切れるかもしれない。そうでなくても傷むのは確かだろう。もちろん、まわりに人がいたらいい迷惑になる。

先日の選挙の際も、自民党が民主党のマニフェストに対してネガティブキャンペーンを展開した。新聞の一面に「民主党が政権をとったら、~になってしまいます」というような文章がいくつも並んでいたが、それを読むのはあまり気分がいいものではない。じゃあ、あんたらなんでこんな国にしたんだ、と言いたくなる。他人のあら捜しはやめて、いいところを見つけるようにしたものだ。と、あらさがしをしたりしている、から油断ならない。

やめろと
言われると
かならず
やる奴が
いる

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2009.09.02

のんびりと

曇り、ときどき小雨。はっきりしない天気だ。きのうは暑かったが、きょうは涼しい。けさ最後のデラウエアを収穫した。一房ずつ袋を掛けたので、ことしはあまり鳥に食べられず、けっこうたくさん収穫できた。正真正銘の無農薬ブドウなので、そのまま食べるのがいちばんうまい。

昼に来客があり、栗平の「西食亭」に行った。従弟の店だが、ここのトンカツは生パン粉をつけてグリルで焼いたもので、油で揚げたものとは違い、しつこくない。お肉も柔らかくて美味しい。客人も「はるばる食べに来るだけの価値がある」と絶賛していた。

西食亭ホームページ

うちでは瞑想をする関係でほとんど肉食はしないが、たま西食亭のトンカツを食べたくなることがある。ひとを誘うこともあるが、みんな喜んでくれるので張り合いがある。こんどランチに格安のかつ丼をメニューに入れたというので、その写真を撮った。わたしが西食亭のホームページを管理しているので、あとでその新メニューを加えるつもりである。京子がかつ丼を注文し、わたしも試食した。見栄えはイマイチだがタレの味がいい。これで600円ならお客さんも喜ぶだろう。

Katsudon
タレがうまいカツ丼600円、大盛り+50円、味噌汁+100円

テレビは9月16日に成立する民主党政権についての話題ばかりだ。民主党は参議院で過半数がとれないため、社民党や国民新党との連立を目指している。はたして、小異を捨てて大同につくことができるだろうか。

天気が曇りで涼しいと、なんとなく気分が落ち着く。のんびりできて、いい休日だった。

曇天も
わるくない
気分が落ち着き
ゆったりと
時間が流れる

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2009.09.01

駅の売店

Odakyushop

駅の売店が
お洒落になって
おばさんじゃなく
おねえさん風が
顔を出す

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むかご

Mukago
長芋のむかご

むかしは
貧者の食事
いまは
料亭の一品
むかご

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